フランチェスコ・カルレッティ「世界周遊記」続き
今回は閲覧注意、自己責任で。
訳していて気分が悪くなったほどなので。
奇妙なことに病人に対しては新鮮で塩味のある魚、貝を食べさせる。
またあらゆる種類の苦い、酸っぱい、そして熟していない果実もまた患者に与えられる。
決して瀉血は行われず、このように全てにおいて我々と逆のことを行う。
彼らは残酷であり、死への恐怖はない。彼らは様々な機会に自殺し、刀で自刎する。
女性も男子と同様に自殺する。
多くの場合、特に貧しい家庭においては口減らしのために堕胎や出生直後の嬰児殺しを行う。
また王や領主の命令により、多くの男、またその妻も自殺する。
主従関係は強く、高い地位のものであれば理由なしに配下や奴隷を誰でも殺せる。
579 名前:世界周遊記・閲覧注意2/4[sage] 投稿日:2019/01/10(木) 20:29:45.54 ID:DZhIphWg
衣服の男女差はほとんどなく、年齢によって異なる。
トルコ式で長い服であるが、装飾品とボタンはない。ちょうど我々の部屋着のように、衣服の片側が反対側に重なる格好となっている。
シャツを下に着ずに直接着用され、綿の紐で覆われた絹の紐で腰に固定される。
女性の場合はもっと太い絹の紐をより重ねて用いる。貴族であれば彼らが貴族であるほど、その紐(帯)を幾重にも巻きつける。
彼らは歩くときには足を上げるのではなく、こするように歩く。
なお男性や12歳くらいの女の子の場合は、隠部を木綿の布で包んでいる。
女性は非常に美しく肌は白いが、目はとても細い。
彼らにとって大きい目より細い目の方がずっと好まれる。
ちなみに、彼女たちはインクのもので歯を黒く染めるため、口元はかなり奇妙に見える。
これは結婚した女性で行われるが、貴族も15から16歳になると同様に黒く歯を染める。
彼らはまた出来るだけ黒く自分の髪を染める。我々の美的感覚からすると、歯は象牙のように白く、髪は詩人の言うとおりに金髪であるべきなのに。
彼らは様々な色に着色された絹の布で服を着流が、貧しい人々の服は通常木綿で、青、赤、そして黒に染められている。
彼らが親族の死を悼むときは白衣を着ることが多い。
我々の気候と同様、雨雪で冷え込む冬には彼らは木綿の裏地に絹のようなダウンを詰め、暖かさを保つ。
580 名前:世界周遊記・閲覧注意3/4[sage] 投稿日:2019/01/10(木) 20:32:15.14 ID:ekZkt7/Q
長崎滞在中の私自身の経験から言うと、たとえ裕福な階級の人間でも一般に1人の女性としか結婚しない。
姦通罪は重く、有罪判決を受けた場合、密通した両人とも死罪となる。
起訴されたのち、男性と女性の姦通者を連れて車に乗せ、両手を後ろに縛り上げられ夫の家に連行される。
その場で男の陰茎は切断される。この際、皮膚を多めに切られた陰茎は女の方の頭の上に置かれる。
女の方も陰唇を切り取られ、男の方の頭に置かれる。
こうして頭を相手の隠部で飾ったまま、裸で市中引き回しにされる。
このように姦通罪については重く処罰するにも関わらず、娘や姉妹の名誉については尊重せず、むしろ注意を払っていない。
結婚前の女が、自分の両親または兄弟によって売られることも多く、恥ずべきこととも思っていない。
全国の貧困が、我々には考えられないような性的不健全さと奇妙な習慣の理由である。
581 名前:世界周遊記・閲覧注意4/4[sage] 投稿日:2019/01/10(木) 20:35:35.30 ID:p0rXyEgC
ポルトガル人、特に毎年中国つまりマカオからやってくる人々がこれらの証人である。
彼らは自分たちの船に紡績済み、もしくは紡績前の絹、胡椒、香辛料、染料などを積んでいる。
それらの商品を日本で売りさばき銀を手に入れるため、長崎市の港で契約を結ぶ。
彼らはそれらの商品を積み降ろすため、通常8~9ヶ月滞在する。
これらのポルトガル商人相手の、少女仲買人は彼らの到着直後に来て、滞在中に住んでいる家の船員を訪問する。
そこで彼らは処女の少女を買いたいのか、それとも他の好みの女を買いたいのか尋ねられる。
滞在期間中、あるいはほんの数時間、一晩、数日、数ヶ月、少女を買いたいのか尋ねられる。
それらに応じて、契約が結ばれる。ときには少女の両親とも面会して価格の合意に至る。
彼らの要求に応じて、仲買人は少女を彼らの滞在所に連れて行き、彼らと少女を引き合わせる。
ときには仲買人と一緒に少女の家で会うこともある。
多くのポルトガル人はこの楽園で非常に快適に過ごしており、14から15歳の処女でありしかも美しい少女が、
約3または4スクードで彼らに与えられる。
少女は合意された時間だけ自分のものとなる。ただし、買った場合は少女を時刻までに自宅に送り返すことを忘れてはならない。
少女たちは体を売ったからといって結婚を嫌がられることはない。
それどころか、このように持参金を稼がなければ、多くの少女は決して結婚できないだろう。
こうして少女たちは、7~8ヶ月の間にポルトガル人から30~40スクードを受け取る。
少女がポルトガル人と金目的で結婚することもよくある。
また成人女性自身が体を売ることもあるが、この場合は交渉相手の両親がいない、という違いしかない。
お金は最終的に少女もしくは少女を売っている人々が受け取る。
それらの少女のほとんどは、この目的のために購入された奴隷である。
女衒を通じて少女を買うこともあるが、その場合、少女に与えられるのは食べ物と衣服分で少ししかない。
金の大部分は女衒の取り分となる。
この国のビーナスの喜びは、他の悪徳と同様に、少なくとも世界のどの地域よりも豊富にある。
動物のように恥知らずなことを公の場で行い、それを見られてもまったく気にしない異教徒の特徴と言える。
582 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/01/10(木) 21:55:01.56 ID:1CpEtD6Q
つまり伴天連追放令は迫害による殉教やらの美談などとは全く関係なく
神の国から最も遠くにいる愚物どもを排除する当然の帰結であったと
583 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/01/11(金) 10:26:46.49 ID:LubJF0Ng
>>582
なんでそうなる?
584 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/01/11(金) 15:00:12.43 ID:rAQu8eA5
>>580
>皮膚を多めに切られた陰茎は女の方の頭の上に置かれる。
>女の方も陰唇を切り取られ、男の方の頭に置かれる。
>こうして頭を相手の隠部で飾ったまま、裸で市中引き回しにされる。
嘘くせーw
>>581
買春の言い訳のために盛ってる感がしますねぇ
コメント
人間七七四年 | URL | -
>奇妙なことに病人に対しては新鮮で塩味のある魚、貝を食べさせる。
ここでシドとセリスを思い出した俺はオッさん
( 2019年01月11日 22:06 )
人間七七四年 | URL | -
性風習はキリスト教のほうが世界的に異端だからなあ。
キリスト教が世界各国侵略したせいで今じゃあこっちの方が主流に思えるけど。
( 2019年01月11日 23:16 )
人間七七四年 | URL | -
スレでも指摘されてるけどこれは結構盛られてると考えた方がいいよ
要するに「現地住民と比べて自分たちの国はかなりマシ」という言説だから
もちろん単純に日本の風俗を曲解してるところもあるだろうけど
( 2019年01月11日 23:28 )
人間七七四年 | URL | -
アジア地域だと似たような習俗は散見されるし、混同もあるように思うな
( 2019年01月11日 23:50 )
人間七七四年 | URL | -
585 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/01/11(金) 15:32:10.32 ID:wLiw9gEm
市中で「サカナ、サカナ」と大声で連呼してまわってる土民だから恥知らずって言われるんだよ
コイツは何様と言うか何を勘違いしてるんだろう?
( 2019年01月11日 23:55 )
人間七七四年 | URL | -
※5
カツオ(イタリア語で男の生殖器)と間違えたのかね
どちらにせよアレだが
( 2019年01月12日 00:24 )
人間七七四年 | URL | EybeWf1w
フランス革命では革命派が貴族の食卓に貴族の愛人の性器を切り取って投げ入れたりとか酷いことやっとるよねえ
( 2019年01月12日 00:56 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
ヨーロッパ人なんてコロンブスやピサロの頃からあっちこっち行っちゃあ病気や災厄振りまいたら、好き放題やらかしてんじゃねーか
梅毒なんぞ広めおって
( 2019年01月12日 01:14 )
人間七七四年 | URL | -
書いてくれるのはありがたいが書いた人自意識過剰だw
( 2019年01月12日 02:48 )
人間七七四年 | URL | -
ポン引きってこの時代からあったのね。
不倫は死罪っていつからなんだろう。夜這いがあったり後妻の家をぶち壊すうわなり打ちとかあるよね。その境界ってどこなんだろう
( 2019年01月12日 08:40 )
人間七七四年 | URL | -
※10
不倫は死罪は古くは鎌倉時代あたりに定められてますね。
鎌倉初期に甲斐源氏の安田義資が院の女房(侍女)に艶書を届けた罪で斬首って事例があります。
日本の武家社会では当主の父権が強く、また婚姻統制が大名の統制策の一つだった関係で不倫が死罪という文化が有りましたが、庶民は無関係でまた武家でも屋敷の外の不倫はOK(不義密通はあくまで不法侵入とその幇助が処断の根拠なため)だったりと面白いですよ。
( 2019年01月12日 10:15 )
人間七七四年 | URL | -
黒官「鮭をどうぞ」
元春「……ありがたく頂戴致す」
( 2019年01月12日 10:39 )
人間七七四年 | URL | -
宗麟「不倫とか引くわ」
( 2019年01月12日 11:30 )
人間七七四年 | URL | mQop/nM.
だいぶ曲解してるって印象があるけど、簡単に娘を売るってところはまあ合ってるからなぁ。。
( 2019年01月12日 11:33 [Edit] )
人間七七四年 | URL | -
前にこの史料の訳であった盗人が磔になる説明とかはけっこう他の残ってる話と一致してる感じだったけど中世の日本で去勢刑やってたって話他にあったっけ 中国とごっちゃになってるとか?
( 2019年01月12日 11:55 )
人間七七四年 | URL | -
密通の現場を見た夫はその場で重ねて四つ斬りしてよし、不義密通は裸馬で市中引き回し
江戸時代でこういう認識なら戦国時代はもっと厳罰でもおかしくはないが
面白おかしくするためにもってるんだろうな
( 2019年01月12日 12:27 )
人間七七四年 | URL | -
※15
日本は家畜(特に馬)を去勢する文化が無いから刑罰での去勢は無いな。
ただ、戊辰戦争で長州が会津の人民にやった感じで、殺すついでにチョンパって話ならある。
※16
逆に江戸時代の方が不義密通の罰は重いらしいぞ。戦国時代はその場で手打ちで終了が基本、わざわざ見せしめにする手間をかけるほどの余裕はない。
それに明治時代になるまで庶民に不義密通って感覚はないしな。
( 2019年01月12日 13:13 )
人間七七四年 | URL | -
スクードってどんくらいの価値なの?
( 2019年01月12日 16:29 )
人間七七四年 | URL | -
※18
ググってみたら銀31.95gだそうです。
( 2019年01月12日 16:50 )
人間七七四年 | URL | -
※19のつづき
和単位になおすと銀8.5匁ですね、半年で30スクードから40スクードで銀255.6匁から340.8匁。
江戸中期で大体銀1匁=1200円くらいで、戦国時代はもうちょっと価値が高かったので1500円とすると383,400円~511,200円ってところでしょうか?
金とちがって銀ってよくわからないんですよね。
( 2019年01月12日 17:17 )
人間七七四年 | URL | -
そりゃ秀吉が九州にきて禁教と人身売買禁止しますわ
( 2019年01月12日 19:58 )
人間七七四年 | URL | -
思ったよりは稼げる…のかな?
まあ数か月だけやるんだから悪くはないんだろうけど
( 2019年01月12日 19:59 )
人間七七四年 | URL | -
南蛮人って自分らを上げるために嘘や曲解してまで他を落とすことを今もやってるよね
こいつらと仲良くするのは無理だと思うね
( 2019年01月13日 05:53 )
人間七七四年 | URL | -
>>23
そんな残念な奴はいつでmpどこの界隈にも(ry
( 2019年01月13日 21:33 )
人間七七四年 | URL | -
盛ってる可能性はあるとは言えこういう庶民の風習・風俗って自国の書物には残らなかったり美化してたりすることが多いから記録があるのはありがたいことだ
( 2019年01月14日 09:51 )
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