693 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/02/26(火) 15:10:57.23 ID:ViHYIV+B
長久手の合戦の時、秀吉は十万余騎を率いて青塚に陣し、源君(徳川家康)は二万五千余騎を率いて
小牧に陣した。
秀吉の全鋒である森武蔵守長一(長可)は、信長の愛童森蘭丸の兄であり、勇猛の名があって、
時の人は彼を鬼武蔵と号した。彼は羽黒に陣していたが、その先手が本陣から間遠く備えていた。
酒井左衛門尉忠次はこれを見て、
「武蔵の先手は味方を離れています。将もその部下も、兵法に練れていないのでしょう。
今これを撃って、鬼武蔵と言われる者の鋒を挫けば、見方は勝利に乗り、敵は鋭気を失うでしょう。
今少し御旗本を敵に寄らせれば、私が手勢を以て衝き崩しましょう。」
そう進言すると、家康は望み請うに任せた。
左衛門尉は軍勢に対して「首を取ることなかれ、斬り捨てにせよ。白旗を上げれば軽く引き、逃げる敵を
追ってはならない。」と軍令を定め、静々と斬ってかかり、武蔵守の先手を撃ちとった。これに武蔵守は
怒り酒井勢に駆け向かったが、その頃に酒井勢はすでに引き取っていた。武蔵守は歯噛みをしたが、
最早どうにも出来なかった。
(武将感状記)
長久手の合戦の時、秀吉は十万余騎を率いて青塚に陣し、源君(徳川家康)は二万五千余騎を率いて
小牧に陣した。
秀吉の全鋒である森武蔵守長一(長可)は、信長の愛童森蘭丸の兄であり、勇猛の名があって、
時の人は彼を鬼武蔵と号した。彼は羽黒に陣していたが、その先手が本陣から間遠く備えていた。
酒井左衛門尉忠次はこれを見て、
「武蔵の先手は味方を離れています。将もその部下も、兵法に練れていないのでしょう。
今これを撃って、鬼武蔵と言われる者の鋒を挫けば、見方は勝利に乗り、敵は鋭気を失うでしょう。
今少し御旗本を敵に寄らせれば、私が手勢を以て衝き崩しましょう。」
そう進言すると、家康は望み請うに任せた。
左衛門尉は軍勢に対して「首を取ることなかれ、斬り捨てにせよ。白旗を上げれば軽く引き、逃げる敵を
追ってはならない。」と軍令を定め、静々と斬ってかかり、武蔵守の先手を撃ちとった。これに武蔵守は
怒り酒井勢に駆け向かったが、その頃に酒井勢はすでに引き取っていた。武蔵守は歯噛みをしたが、
最早どうにも出来なかった。
(武将感状記)
スポンサーサイト
コメント
人間七七四年 | URL | -
かがみんがいなかったせいか?
( 2019年02月27日 03:25 )
人間七七四年 | URL | -
これ羽黒の戦いの逸話かな?
歴戦の森家の部隊がこんな初歩的なミス犯すか?って思ったんだけど、この時期だと森家が
美濃で暴れまわって分取った領地経営の為に重臣達が残されたんだった。
工場長とやりあったのはこの後か?
( 2019年02月28日 00:27 )
人間七七四年 | URL | -
そりゃ、「殺すか殺されるかのアットホームな職場です!
人を殺すことが好きな方ならやりがいのあるお仕事です!!」て職場だもん森家はwww
真面目な話森家は急速に大きくなり過ぎて家中回すのに人材足りない事になっていたと思うよ。本能寺直前に10万石の大名になっていたけど、あれは本格的に統治する前に放棄する羽目になっているし、その後美濃で大暴れして得た領国も※2の云うとおり重臣派遣して統治しないと蜂起する可能性高いし。
徳川にしても武田旧臣召し抱えたのは武田旧領だっただけでなく拡大した領国を経営する人材が三河武士だけじゃ足りなかったからだと思う。
後に御三家起こす時にしても徳川譜代の家臣だけじゃなくて、かつて他家の重臣だった人付けてますよね。
( 2019年02月28日 18:59 )
人間七七四年 | URL | -
そういや工場長の工場長たる所以も、急速な領地拡大で人手不足だったからって話だった気が。
急に規模拡大するとどこも大変ですね。
( 2019年03月01日 09:09 )
人間七七四年 | URL | -
出自にとらわれない先進的な登用が目立つ織豊系大名も
実態はただの人手不足で拘ってられないだけだよね
( 2019年03月01日 11:36 )
人間七七四年 | URL | -
>>家臣不足
まぁ森家の場合は美濃で暴れる際に縁戚に「協力を仰ぐ」(実態=ほぼ脅しに近い状態で編入)
して軍勢整えてるからねw
個人的見解だけど、重臣達上級指揮官が領地に残された為に、現場を回すのが中級指揮官に
お鉢が回ってきたから、急な事で足並みが揃わなかったのかも?
( 2019年03月01日 18:05 )
人間七七四年 | URL | -
人手不足だけではないだろ
( 2019年04月30日 02:31 )
コメントの投稿