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義は千載朽ちざる

2019年03月26日 11:51

750 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/03/26(火) 09:48:24.70 ID:wP2JiKyy
志賀太郎親次は大友の家臣であり、豊後の岡城を守っていた。
ある年、薩摩が豊後の諸塁を攻め、或いは下り或いは陥り、国中大いに恐れる所に、志賀親次は一人
少しも屈しなかった。そんな親次にある人が言った

「貴殿が自らの勇気を頼まれても、薩人は目に余るほどの大軍であり、その鋒はありえないほどだ。
その身が死しても戦況に少しも影響を与えないだろう。であれば何の為に戦うのか。速やかに降伏すべきだ。」

そう諌めたところ、親次は威儀を正して

「年来の知因であるなら、男夫の義をこそ勧めるべきであるのに、弱みの異見とは心得ず。
主君の禄を受けたる者、ただこの一身のみではない。妻子もその御蔭で心安く養うことが出来、
今日に至るまで、凍え飢える憂いは無い。
無事の時は威を争い座を論じて、危難に臨んで忠を忘れ節を改めるのであれば、それは人と呼ぶべきだろうか。

古より誰であっても死なぬ者は居ない。しかし義は千載朽ちざるものだ。
私の息が絶えない間は、この城を敵の泥足に踏ませるものか。ただ死して君恩を九泉の下に報ずるばかり
である。」

諌めた者は、この言葉に感じ入り親次に与力した。そして岡城の守兵はおよそ六百あまり。
薩人と戦うこと度々であった。
豊後の地は多く薩人のために掠められたが、親次は岡城を全うした。

(武将感状記)

敵である島津義弘からも「天正の楠木」と讃えられたと言われる、志賀親次のお話。
しかし本当に大友家の家臣はみんな立派なイメージが残ってますね。



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    諌めた人も感心して与力するとか、かっこいいな。
    実際には離反する人が多かったから、義理堅い人が目立つだけなんだろうが、大友家臣は義理堅いの多いよなぁ。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    なお主君の愚鈍さに堪え兼ねて叛くものも多い模様

  3. 人間七七四年 | URL | -

    むしろ他がドミノ倒しになった結果立派な人が目立ってるだけのような

  4. 人間七七四年 | URL | -

    >しかし本当に大友家の家臣はみんな立派なイメージが残ってますね。

    志賀親守「せやな」
    柴田紹安「せやせや」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    そんな理屈より
    ただ、この機会に親父を誅したいだけだろ
    って思う。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    このときは彼が主家を滅ぼすことになるとは誰も思わなかったのです…

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6
    吉統「俺は…俺は悪くねえぞ。だって親次が言ったんだ…そうだ、親次が退けって!!」
    吉統「こんなことになるなんて知らなかった!誰も教えてくんなかっただろっ!」
    吉統「俺は悪くねぇっ!俺は悪くねぇっ!」

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    志賀親次「いや、それは吉弘さんから止めてもらわないと…自分は専門家としての意見を述べただけですし…(タライ回しッ

    吉弘統幸「いや、それは殿が決めていただかないと…最終的には、殿のご判断にねぇ、従うわけだし…(タライッ



  9. 人間七七四年 | URL | -

    万治3年(1660年)まで生きたんだね。95歳か。
    どんな思いで後半生を生きたのか気になるな。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    >しかし本当に大友家の家臣はみんな立派なイメージが残ってますね。
    まあなんだ、宗麟についていけない連中は早々に裏切ってるから…

  11. 人間七七四年 | URL | -

    ※9
    この人は家政、秀秋、正則には二度となんとも言えない人に仕えてますな。
    で最後は輝元で毛利家で生涯終えたのもなんか色々複雑な感じがしますねえ。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    志賀親次ってこの一戦以降はパッとしないよな
    逆に言うと一度立派に勇名をあげればその後長く語り継がれるということだが

  13. 人間七七四年 | URL | -

    なぜかジョジョのダイヤモンドは砕けないが浮かんだ

  14. 人間七七四年 | URL | -

    かっこいい
    これぞ武士ってかんじの人だな

  15. 人間七七四年 | URL | /5UrdHk2

    大友家に限った話ではないが、お家の滅亡の危機にこそ真の忠義が現れると言うのも皮肉な話だ

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