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織田信長公、座興ふかき事

2019年04月10日 17:16

839 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 00:31:04.91 ID:Y0JDf8tv
織田信長公、座興ふかき事

正月五日、「節振舞あるべし」と言うことで、佳例にまかせ、諸大名を集められた。
さて、種々の饗応あって後、夜に入ると信長公より「大盃にて、上戸も下戸も押し並べて給うべし」と
仰せになり、「余興として順に舞をするように」と言われ、面々は嗜んでいた芸を以て舞い歌い
入り乱れ、各々前後も解らぬほどの大酒盛りとなった。

このような所に、柴田修理介(勝家)が飲もうとしていた大盃を見て、信長公は「今一つ明智光秀に指すように」
と仰せになった。「畏まって候」と勝家は一息に飲み干し、これを日向守(光秀)に渡したところ、光秀は
「これは困ったことだ、たった今ようやくその盃を飲み干して貴殿に回したというのに、またそこから
給わるという事、どうやって給わればいいのか。そうか御免を頂きたい。」と、頭を畳につけて辞した。
これに修理介「私もそう思うが、殿の御意によって指すのだ。否応有るべからす。」
「如何ほど御意にても、もはや塞ぎ詰まっています。御宥免頂きたい。」
そう申して、座敷の隙間から次の間へと逃げた。

その時、信長公は座敷を立った。光秀が次の間でうつ伏せにひれ伏していると、その首を取って押し付け、
御脇差を引き抜き

「いかに、きんかん頭、飲むのか飲まないのか、一口に返事をせよ。飲まぬと言うならこの脇差の切っ先を、
後ろから喉まで飲ませてやろう。光秀いかに、いかに!?」

これを聞いて光秀も心乱れるが、この有様に酒の酔も俄に醒め、

「ああ殿様、切っ先がひやひやと見に覚え候。さりとては御脇差御ゆるし候へ。死に申すことは、
今少し早うございます。」

そう申し上げる。これに信長公

「そういう事なら、仰せを背かず飲むべきか、さに非ずば、脇差を飲ますべきか、何れを飲むのか、
はやはや返事をせよ。いかに、きんかん頭!」
そう言いながら、脇差のみねにてかなたこなたを撫で回した。
光秀は気も魂も消える心地して
「御ゆるし候へ、起き上がって、御意のごとく御酒を飲みましょう。」

「なるほど、それならば立ち退こう。もし飲めなければ、今度は脇差をしかと飲ますぞ!」
そう仰せになって立ち退かれると、光秀は顔の色青く、目の色、顔つきも変わって起き上がり、かの大盃を
取って戴き、酒を請けた。
そしてようやく九分ほど飲み及んだ時、信長公ご覧になり

「あれを見よ人々、何ほど詰まりても、酒は自由なる物にて飲めるものだ。餅や飯などは、詰まった時は
どうあっても食せない。私は饗宴の亭主役をつとめて、飲ませることが面白いのだ。」
そう仰せになると、座中一同、どっと興じた。

かくして夜も、はや東が白んでくると、信長公は簾中へ下がられた。これを見て、諸侍は、
我先にと帰っていった。


光秀は宿所に帰ってつらつらと考えた
「助かった。危うき命を保つことが出来た。諸侍数多ある中に、私一人がこのような目に合わされること、
今回も含めて三度目である。これは普段から、私を殺そうと折を待っているのではないだろうか。
酒というものは、必ず心底を打ち明けるものであれば、あのようにされたのだろう。
『思う内に有れば色外にあらはるる』という言葉はまさにこれだ。重ねてよくよく心得ておくべきだ。」

この事があってから、光秀は事(謀反)を思い立たれたと言われる。

(室町殿物語)



840 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 01:16:14.65 ID:/JL74bm0
さすがに嘘だろ

841 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 01:24:54.58 ID:Y0JDf8tv
>>840
室町殿物語の元になった「室町殿日記」は慶長二年から慶長七年の間には成立したと考えられていて、なおかつ文禄五年ころに成立したとされる
「義殘後覺」にもほぼ同じ内容の話が収録されているので、事実かどうかはともかく、秀吉の時代に、光秀の謀反の理由についてこういう話が
語られていたのは確実だと思う。

842 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 01:30:16.23 ID:zxEYpi3D
年次はいつなのか 3回目というが1回目と2回目は何があったのか

843 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/10(水) 04:14:55.06 ID:oaAsJqRE
「是非もなし」

やっぱアイツ怒ってたのか
( ´•ω•` )

848 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/04/11(木) 20:55:15.98 ID:LRQ0nIoS
>>841
思い付くのは2つあると思うんだ

そんなに極端に本能寺から経ってないこの時代でも
光秀謀叛の理由は良く分かってなくて話の種になってたんだなってことと

なんかもう面白くする方向に走っちゃってるんじゃないかということ
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    飲み会ハラスメント案件…

  2. 人間七七四年 | URL | -

    真偽はともかくこんな事されたら謀反しますわ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    太古の昔から強制飲みは恨みの元って逸話はいくらでもあるのに何故アルハラ人間は学ばないのか

  4. 人間七七四年 | URL | -

    まさかの3回目で笑ってしまった

  5. 人間七七四年 | URL | -

    仏の顔も三度までだったわけだ・・・
    てか信長さん、自分がお酒弱いから回りを困らせたいだけじゃないの?

  6. 人間七七四年 | URL | -

    信さんってお酒苦手なんじゃなかったっけ?

  7. 人間七七四年 | URL | -

    素面でアルハラする上司…
    最悪じゃねーか!

  8. 人間七七四年 | URL | -

    本人酒飲まずに周りが酔っ払ってから忠誠心テストやる経営者・管理職は現代でも珍しくないし…

  9. 人間七七四年 | URL | -

    秀吉プロパガンダの信長像が後世に伝わるし
    信長自体あんま記録ないからこうなるのは仕方ない

  10. 人間七七四年 | URL | -

    道糞「刃ごと飲めばよかろうなのだ」

  11. 人間七七四年 | URL | -

    ~後日

    光秀「これが、拙者の呑刃芸でござる」
    一同「おお~」

  12. 人間七七四年 | URL | -

    武士に限らずメンツが命より大事な時代だしね
    本能寺の変の理由がわからない同時代人も後付でもこう推量するしか
    『合理的』な理由付けが出来なかったんじゃ無いかな?

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    忠興「逆向きでも飲めるのではないか?」

  14. 人間七七四年 | URL | -

    「そ~れ一揆!一揆!」一揆飲みの強制だったのか(違

  15. 人間七七四年 | URL | -

    ※14
    光秀「このままでは逸機、逸機…」ブツブツ
    利三「上様が本能寺に泊まると聞いてからずっとあの調子だ」

  16. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    メンツじゃなくて面目ね。似てるようで違うよ。

  17. 人間七七四年 | URL | -

    光秀が分を越えた大酒を呑める=上の無理なお願いも聞く器量の大きい男である事が皆に分かる=光秀を秀吉の対抗馬にと考えそれなりの派閥が出来る
    ってのを考えたんだけど、変かな?

  18. 人間七七四年 | URL | -

    ※17
    >>大酒
    母里「呼ばれた気がしました」

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