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藤堂高虎『転職について』

2019年05月05日 17:31

888 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/05/04(土) 20:51:11.78 ID:FUyCS7j+
三八 新参の者は古参の者によくその家の作法を尋ね、その通りに守るように。家によって作法の
   違うことも有る。しかしながら善の道はどこに行っても同じであり、自身が身の行いを正しく
   していても、留まり難い時はそこが悪い家であると心得、立ち去るべきである。長居は悪事の
   基となるからである。

三九 古参の者にとって主人を尊ぶというのは、具体的には新参の者を引き立て、知らない事は
   言い教え、家の作法を守らせ長く務まるようにする事である。
   どんな古参であっても、我儘を朝夕に新参者に異見しても聞き入れるわけがない。
   新参の者に悪事が多い時は、古参の者が悪人であるからだと考えるべきだ。古参の者こそ
   作法が第一なのである。これは家老に続いて、よく心得るべきである。

四〇 数年に渡って、昼夜奉公を尽くしてもそれに気が付かないような主人であれば、たとえ譜代であっても
   暇を取るべきである。そのような環境でうつらうつらと暮らすことは意味がない。
   しかし不遇であっても主人が情け深く理非正しい人物なのであれば、なりふり構わず働いて、
   譜代の主人なのだからと、情を以て考え直し、留まるべきであろう。

藤堂高虎遺訓二百ヶ条)

藤堂高虎遺訓の中から、転職についてのお話


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    「四〇」が明訓ですな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    現代人には必要な教訓化もしれない

  3. 人間七七四年 | URL | -

    さすが転職キャリア

  4. 人間七七四年 | URL | -

    「転職の勧め」藤堂高虎・著

  5. 人間七七四年 | URL | -

    40は武士の心得を体現したような教訓ですね。
    自分を評価してくれない人には尽くさない、その分評価してくれる人には全力を尽くす、
    禄があっても自分を軽んじる奴の下には留まらない、例え小禄であっても自分達を大切に
    扱ってくれる人にも尽くす。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    家を会社に置き換えるべし

  7. 人間七七四年 | URL | -

    実は諸説あるらしいが、津田信澄配下だった頃の経験かね

  8. 人間七七四年 | URL | -

    我慢が美徳の社畜とは違うんだな

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ブラックから逃げ出した先がブラックだった。
    あると思います。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    高虎が大河ドラマになったら困る経営者は多そう

  11. 人間七七四年 | URL | -

    昼夜クソ真面目に働いてしかも数年で入れ替わるなんて最高じゃん

  12. 人間七七四年 | URL | -

    一昔前にやたらと藤堂高虎が悪く言われてたのは、人間を安く使い捨ててた側に相当都合の悪い事を言ってるからなのかな

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    単に一昔前の世間が武士は忠誠心の塊的な妄想で見てたからだよ
    だから渡り鳥的な高虎の行動が受け入れられなかった

  14. 人間七七四年 | URL | -

    幕末に津藩が寝返って後ろ指を指されたところからの逆算という気もする

  15. 人間七七四年 | URL | -

    朝廷に幕府が反旗を翻したわけで別に津藩が裏切ったわけじゃないんだけどな

  16. 人間七七四年 | URL | -

    別に幕府が朝廷に反旗を翻したわけでもないけどな
    薩長と徳川の新時代の主導権争いの最中、薩長が錦の御旗を手に入れた
    津藩は勝ちそうな方についた
    それだけのこと

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