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智者は闇主の為に謀らず

2019年05月10日 16:41

20 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/05/10(金) 14:29:37.95 ID:cHJBuSGn
さて蔵人元康は義元公討死のその影響で、速やかに元康を改めて家康と名乗り給い、その年の暮れに
伯父の野州(水野信元)の仲裁をもって家康と信長の和睦の儀これあり。

「尾州に事が起これば家康公が信長へ加勢し、三州に事が起これば信長公が家康公へ加勢する」と、
互いに起請文を取り交わして、内々に無事を作り給う。

見合わせの儀を今川衆が「家康表裏」と申すことは、まったく不届きなことである。氏真公の政道が
良くおありならば、家康公の表裏でもあろう。氏真公が悪しき大将であるとしても、家康公が今川殿
に伝わる家老ならば、それこそ人が言うのももっともである。

家康公はもともと一城の主なり。時の験に任せて属している大名と申すものである。時の験によって
属している人は、万事を投げ打って時を見合わせ、自身の立身をもっぱらにするものなれば、家康公
は今川殿の家老ではない。ゆめゆめ、表裏であるべからず。

氏真公は御歳33までも月見花見遊山の善し悪しは御存知といえども、武道の直路いささかもおあり
にならず、無下に人を見知りなさらないので、家康公がこの屋形から御心を離されたことは、もっと
も道理に当たるのである。

三略にも『義者は不仁者の為に死せず、智者は闇主の為に謀らず』という。家康公も大方はこの理で
もあったのだろう。家康公は12歳の時に菖蒲切りの勝ち負けを見定め給う。志は今に至るまで誉れ
あって、三河一国と遠江半国の主となり給う。

また時の験に属した侍と譜代の区別を、長坂長閑老と跡部大炊助殿はよくよく御存知である。

――『甲陽軍鑑』



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    残念でしたーお上がアホの時の裏切りはカウントしませーんwwww
    ノーカウント!ノーカウント!ノーカン!ノーカン!ハイッ!

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >>1
    おちけつ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    最後の一文がめっちゃ厭味ったらしくて笑う

  4. 人間七七四年 | URL | -

    >>氏真公は御歳33までも
    まるで親の金で高学歴なのに遊び歩いて仕事もしない最近の芸能人一家みたいな状況だな。
    手紙で諌められる位だから、相当なボンボン生活だったんだろうね。
    氏真が色々な手を尽くそうとしても上手く行かなかったり、今川家臣達があっという間に離反したのも、
    こう言う姿を見てきたからなんだろうなぁ。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    今も昔も身分上の人ってそういうのに出席せざるをえないからねぇ>月見花見遊山
    それによって武道どうこう言ってるのは戦国の世を知らないだけじゃないのか

  6. 人間七七四年 | URL | -

    なんだかんだ言っても、甲陽軍鑑成立に関わったのは戦国期生まれの人たちなんだから戦国の世を知らない呼ばわりは如何なものか

  7. 人間七七四年 | URL | -

    氏真公33歳ってもう家康のところに居るのかな

  8. 人間七七四年 | URL | -

    甲陽軍鑑は信玄正当化の為に氏真ディスりまくりだからな
    実際の氏真はしょっちゅう出陣してたのに

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    でも全面的に氏真持ち上げって感じの逸話も文化面以外で見たことないんだけど・・・
    よくて剣の修行してましたくらいかな?有ったら誰か教えてくだされ~

  10. 人間七七四年 | URL | -

    家が滅んじゃうとそれにふさわしい逸話ばっかりになっちゃうよね
    どれだけ有能で頑張ってようと暗君でなければならない

  11. 人間七七四年 | URL | -

    劉禅「せやせや」

  12. 人間七七四年 | URL | -

    氏真を有能と擁護するには無理があるが人望や人柄はいい人やったとは思うがね

    どんなに有能でも跡形もなく潰された武田よりよっぽど幸せやと思うがね

  13. 人間七七四年 | URL | -

    現代人が現代の価値観と現代に残された資料や風聞でネットで何を語ろうと氏真も家康も痛くも痒くもないわな
    まぁ故人は痛みも痒みも感じないが

  14. 人間七七四年 | URL | -

    氏真自体大名に向いてないと自分で唄ってるからな
    どんなに放浪しても最後までついてきてくれる家臣や妻がいたりするあたりは本当に幸せな人だと思うわ

  15. 人間七七四年 | URL | -

    ※10
    なんかそんな心理を表す「○○効果」みたいな用語あったけど思い出せない
    酷い目にあった人を見ると「その人には酷い目にあうような悪いところがあったのだ」と考えようとする現象

  16. 人間七七四年 | URL | -

    ※12
    跡形もなくって程ではないよ
    今川氏同様に高家や旗本としては残ってる

  17. 人間七七四年 | URL | -

    *17 一応一度完全に潰れてるから

  18. 人間七七四年 | URL | -

    氏真「いやいや、ここは楽しい。駿河に帰りたいとは思いませぬ」

  19. 人間七七四年 | URL | -

    ちょっwそれ違う人

    ※18
    家康「ホントもういい加減帰って!」
    実際あの家康の元を尋ねる氏真の逸話読んだ時は、微笑ましさとウザさを感じたw

  20. 人間七七四年 | URL | -

    亡国の主なんて
    どうなっても君主としては中の下より上の評価は与えられねーよ

    氏真にしても劉禅にしても、それまでのクソミソな評価に対して
    「いや、そんな悪くないよ」と擁護するのがせいぜいであって
    「思われてるより頑張ってる」程度で有能の評価までもっていくのは
    逆張りがすぎるってもんだ

    趣味人としての能力なんかは君主とは別の評価だしな

  21. 人間七七四年 | URL | -

    とりあえずお前の評価なんぞどうでもいいのは分かる

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