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この吟味を三四郎に仰せつけられたのは

2019年06月28日 18:52

48 名前:人間七七四年[] 投稿日:2019/06/28(金) 18:19:00.29 ID:dyezkOlD
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これの若干異なるバージョン

(酒井)忠勝様から伊達政宗様へ送られた書状を右筆が封じ違えており、他へ送る書状であったため政宗様は添え書きをなされお返しになった。
忠勝様は立腹され、役人を召し「すぐに吟味するように。右筆の糾明は北条三四郎に申し付けるように」とお命じになり、この書状を居間に置かれてご登城になった。
三四郎は筆跡を吟味する体を装いこの書状を焼却した。
ご退出の後忠勝様は吟味の様子をお尋ねになった。
三四郎は「筆跡の吟味をすれば筆者が誰か分かるでしょうが、(右筆のミスは)誤ってのことなので無益の吟味だと思い、書状は焼却しました」と申し上げた。
忠勝様は「軽率なことだ。しかしあの書状がないのなら吟味する手がかりもない」と仰って事が済んだ。
この筆跡の吟味を三四郎に仰せつけられたのはお考えがあってのことに違いないとご家中は感心した。

(仰景録)



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    以心伝心やんけ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    前の話だと間違えた本人が証拠隠滅したと思われかねないし、こっちの方がいい話だな

  3. 人間七七四年 | URL | -

    逸話が洗練されてゆく

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    出羽の忠勝は凶暴だからあれはあれでいい話なんだけどな

  5. 人間七七四年 | URL | -

    大した事なかったようだけど、内容や状況によってはうっかりじゃ済まされないよな
    内通とか

  6. 人間七七四年 | URL | -

    曹操「あらためもせず書状を焼くなどあってはならぬこと」

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ファックスの全盛期、俺の会社にも間違いファックスが届いた事がよくあった。
    知ってる相手なら笑い話で済むが、全く関係ない会社から送られてきた事も数度あって、本当に対応に苦慮したモンだ。
    送信者の社内での評価が下がらないように気を使い、本人のみに誤送信を伝えようとするが、そーゆー奴に限って送信直後に席を外している事が多い。いや何故か本当に多い、ほぼ100%だ。
    で、自分の名前と会社名を名乗って「先ほどのファックスの件で折り返し連絡を」と伝言しても、折り返し連絡があるのは数時間後。
    もう本来の送信先からファックス請求が来て解決済みであろうし、そもそもコッチのテンションも駄々下がりの状態で要件を伝えると、相手の返事も
    「あ、そっすか」
    程度。感謝とか謝罪とかされた事無かったな。
    声も想像してたような若者じゃなくて明らかに貫禄のある年配者ばかりだったし、
    よく考えればファックス送信したのは部下のOLか誰かだったんだろうな。
    どうすりゃ良かったのか判らん。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    もしこの逸話が現代だったら炎上して謝罪会見やろなあ
    まーくんだったら嬉々としてSNSに上げる気がするしフォロワー多そうだし

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    そんな程度で会社が謝罪会見なんてするかよ
    それに社会人でそんな事したら炎上じゃなくて社会的地位の消失だぞ
    いくらなんでも政宗に対して穿った見方しすぎだよ
    彼は武家社会の常識を見につけた上での行動なのだから

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