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その心持が面白かった

2019年07月08日 17:50

千利休   
71 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/07(日) 21:56:58.28 ID:v9H8Sln5
ある時、千利休が、「圜悟(えんご)の墨跡(中国宋代の臨済宗の僧、圜悟克勤の墨跡。村田珠光が
一休宗純より印可証明として与えられたとされる)を御覧ください。」と、前田肥前守(利長)、蒲生氏郷
牧村兵部、細川三斎(忠興)の四人を、その墨跡を所持する人の茶会に案内する段取りを付けた。

ところがこの茶会の当日、急にこの利休ら5人に豊臣秀次公よりお召があり、時刻も過ぎて茶会に間に合わなく
なったため、利休は人を遣わして「御前に用が出来たのでご容赦していただきたい。料理も結構ですので、
御用意なされませんように。菓子にて御茶を頂きたいと思います。」と伝えた所、「やむを得ません、
御用が終わり次第お出で下さい。」と返事が有った。

そうして日が暮れてから、手燭を出しての席入と成った。入る時に利休が「手燭を持って床の掛け物をよく
御覧になって下さい。」と申した所、亭主である墨跡の所有者は障子を開けて出て、利休に対し
「どうぞ墨跡をお焼き下さい。」と言った。これに利休は「面目を失った。」と言った。

中に入ると金銀を散りばめ、土器などにも絵を描いた豪華な料理が出た。これを見た利休が
「料理は無用と御連絡したではないですか。さてさて合点の行かないことです。」と申した所、亭主は
「ご尤もです。しかしこれは、食事を召し上がるように、との事ではありません。皆様が私のところへ
お出でになられるということで、ただ忝なさのあまりこれを用意したのです。召し上がるには及びません。」
と答えた。利休は「また恥をかいた。」と言った。

後に三斎公は「その心持が面白かった。」と言われた。

(三斎伝書)



72 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/07(日) 22:17:22.94 ID:3+H2OFSP
いわゆる小者

73 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/08(月) 05:56:03.31 ID:PErBWv+E
当日キャンセルをかます成り上がり者に対する亭主の抵抗が窺える

74 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/08(月) 19:30:32.72 ID:FDy5Rb+b
戦国時代とはいえ割と面倒くさいこともしてんだなw

75 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/08(月) 21:10:55.98 ID:6lk5Uw6S
小者ってのは いつの時代も大して変わりゃしない

76 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/09(火) 00:31:12.85 ID:BTnI+Yho
どこの誰なんでしょうね
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    当て擦りというか、京都府民のぶぶ漬け返しみたいなもんかな?
    結局墨跡は焼いたのだろうか?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    と言うか利休も苦笑いしながらしてやられたって感じの逸話じゃないの

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >>2
    三斎様も面白いって感想述べてるし、利休と親しい間柄の人とのやり取りで、冗談なのかもしれないけど、現代の文と違って行間から察する努力も必要なのかもしれないですなぁ。
    自分は馬鹿だから直球で受け取ったけど、賢い人には直ぐわかる事なのかもしれないけど。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    いくら利休でもそこまで傾いたりせんじゃろw
    掛け軸に火を近づけたら焼けるでしょって冗談で諭されて、これはお恥ずかしいって返しなんだし。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    こんなこと言われたら料理に手付けられない…

  6. 人間七七四年 | URL | -

    これ、利休たちとしてはそんなつもりはないのに、亭主の返しが上手くて、「がっついてる」ような振る舞いしてるように見える状態になってるんだよな。
    だから面目を失った、恥をかいたと言ってるわけで。
    まぁ亭主としても本当に利休を辱めるためにしてるんじゃなくて、高度なもてなしだろうし、利休の方だって「これは一本取られた!(笑」みたいな感覚で恥かいたって言ってるんだろうしw

  7. 人間七七四年 | URL | -

    真っ暗闇の中、蝋燭持って
    利休と三斎様が自宅の一室にぞろぞろ入ってくるのか…
    帰って欲しいな(苦笑)

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