FC2ブログ

世の中すべての床天井は高くなった

2019年07月25日 16:25

千利休   
112 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/25(木) 13:59:39.80 ID:CM8ckPJ8
芝山監物は秀吉公の御伽衆であった。
住吉にある一休禅師の寺の方丈に『初祖菩提達磨大師』という一休の墨跡が残されており、
これを佐久間甚九郎が購入し、芝山へと差し上げた。
すると千利休が、これが村田珠光の表具である事に気がつき
「珠光以外の誰がこのような表具を出来るでしょうか。さてもさても。」と絶賛した。
村田珠光は一休に参禅していたと言われる。

ところがこれは非常に長い掛物だったため、床に掛けることが出来なかった。
芝山監物蒲生氏郷と細川三斎(忠興)に、「利休に表具のことを頼みたいので、仲介をお願いしたい。」
と頼んだ。

ある時、利休、氏郷、三斎の三人を、芝山監物が茶会に呼んだ。この時あの墨跡を、床天井の前に、
上を巻ため、弱竹で角を押し入れて掛け、下の方も巻きためて置いた。
そして芝山は「この掛物を床に掛かるようにして頂きたい。」と利休に頼んだ。

しかし利休は「これに誰が手を入れることが出来るでしょうか。」と同意しなかった。

これに芝山は憤り
「たとえ珠光であってもナニ光であっても、床に掛かるよう直して頂けませんか。竹で押し入れているので、
毎回壁も傷み、どうしても掛けられないのです。」と訴えた。
相客の氏郷、三斎も「あれほど望まれているのですから、お直し下さい。」と言った。

だがこれに
「それはどういう事でしょうか。良いものを悪くする事を私は致しません。どうしてもそうしたいのであれば、
あなた方がなされば良い!」と、利休は散々に叱りつけ、不機嫌になられた。

「珠光のされたことを決して変えてはならないのだ。であるから、床の天井を高くして掛けられよ。」
そう利休は言った。

この事が有ってから、世の中すべての床天井は高くなった。利休の功績である。確かに文字は
高く掛けたほうが見事である。寺の山門の額も、上に打ってこそ見事であるからだ。

この掛物は今は将軍様の元にある。『天下一の一休』とはこれの事である。

(三斎伝書)



119 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/07/26(金) 23:51:50.50 ID:amHD0ylJ
>>112
>「たとえ珠光であってもナニ光であっても、床に掛かるよう直して頂けませんか。

鮭様「一体ナニ光なんだ」
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    古田某「ここで某が掛け軸ぶった切ったらどうなるんだろうなぁ…」

  2. 人間七七四年 | URL | -

    村田珠光もこんな見苦しい姿で掛けていたのだろうか

  3. 人間七七四年 | URL | -

    監物「名物壁に掛けたいけど部屋の高さ足りんから名物ぶった切るで」
    これには利休も苦笑い
    というか工場長も三歳様も墨跡裁断する方に傾くんやな、ここが驚きだわ

  4. 人間七七四年 | URL | -

    村田珠光に対する利休のリスペクトないし神格化を感じる逸話だねえ
    後世では、すっかり利休の名前に隠れちゃった感あるから新鮮や。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※3

    氏郷と山菜公の意見は記事には出ていなくないか

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    >相客の氏郷、三斎も「あれほど望まれているのですから、お直し下さい。」と言った。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    氏郷、三斎もどっちに付くべきか計算したのかな…

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ナニ光で吹いた
    こういう「生」感あるエピソードいいね

  9. 人間七七四年 | URL | -

    珠光の事だから壁に普通に掛けて床までだるだるに伸びてるのを一休とにやにや見てたんじゃないかな

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/12074-02a07b1a
この記事へのトラックバック