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冥加尽きて逆心があった

2019年08月29日 17:22

344 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/08/29(木) 16:48:58.29 ID:idWAWTqs
古田織部は家康公の御意に入り、御懇意だった茶道者である。そのうえで古田は度々功名があった。
しかしながら茶湯の沙汰ばかりで世上の武名は少ない。茶湯は害となるのである(茶湯害ト成也)。

御庭の物数寄を古田が致されたところ、(家康は)円座(敷物)を御手自ら古田へ敷きなさったの
だという。これによって諸大名は殊の外古田を敬った。

駿府で輝政様(池田輝政)を始め、御館で諸大名の列座で料理があった。その中半に古田が来られ
ると、皆が座を立って(古田を)膳に座らせた。その時、茶道が終わって「数寄屋を見なされ」と
連れ立って数寄屋を見せ、脇道から帰ったのだという。

古田は以上の通り諸人の崇敬があったのだが、冥加尽きて逆心があったのだという。

――『烈公間話』



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    御館で諸大名の列座で料理があった。その中半に古田が来られ
    ると、皆が座を立って(古田を)膳に座らせた。


    これ何て羞恥プレイ?

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >その中半に古田が来られると、皆が座を立って

    あ、これ『へうげもの』のあのシーンのソースなのか?

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