fc2ブログ

一人も洩らさず討捨てたるは一段と気味能き

2019年09月17日 16:04

407 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/09/17(火) 12:07:27.33 ID:rA55nKy+
天正17年(1589)小西行長加藤清正による、肥後。本渡城攻めの時のこと。

加藤清正の軍勢が本渡城の本丸に攻め入った時、敵30人ほどが、具足・甲を着て、鑓長刀を持って
一斉に切って出たのを、追い取り包みて、一人も残さず討ち取った。そしてその者達を見ると、
討ち取られた者に男は一人もなく、皆女であった。故に首を取らず斬捨てとした。

彼女らと戦った時に手疵を負ったものが5,7人あった。これに対し清正の近くで、いかに働いたと言っても、
女人に斬られ突かれたというのは弱いというように取り沙汰していた者があった。これを清正が聞いて

「定めてそれは、不吟味なる若輩者共の申し分である。たしかに女人は、逃れがたき所であっても
命を惜しむというのが世の中における習いのように言われているが、あのように死を軽んじ、思い切って
出た心中は、却って男子より堅固であろう。それと戦って手疵を負ったのも越度ではない。
さりながら、彼女らの戦働きは、男ほどには出来ないのだから、これを討ち取ったと言っても
高名には成り難い。

ではあるが、一人も洩らさず討ち捨てたのは一段と心地よい(然りと雖も、一人も洩らさず討捨てたるは
一段と気味能き)」と仰せになった。

(續撰清正記)



408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/09/17(火) 15:16:00.10 ID:++DeFL0F
どこが悪い話なんだ?文句つけた奴がいることか
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/09/17(火) 15:16:00.10 ID:++DeFL0F
    どこが悪い話なんだ?文句つけた奴がいることか


    ……これは男女平等パンチマン

  2. 人間七七四年 | URL | -

    富田信高の妻みたいに、乱戦に斬り込んで夫を助けるようなのもいるしね
    この場合妻を打ち取れば信高も打ち取れた可能性高いけど、やっぱ功名にはならんのかな?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    行長「女だぞ」
    清正「見ればわかる」

  4. 人間七七四年 | URL | -

    行長「女子供を良く討てるな」
    清正「簡単さ!動きが鈍いからな!」

  5. 人間七七四年 | URL | -

    でも戦国期だと真柄ママみたいな女傑も居るしなぁ
    武家の出なら多少なりとも武芸も仕込まれてるだろうし、
    女性だからと侮れないでしょう

  6. 人間七七四年 | URL | -

    全国総民兵みたいな時代怖い

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※5
    その辺は実のところ、個人の携帯できる武器の簡易化と強力化が進んだ現代のが深刻なのよね。
    自爆攻撃とか訓練されてない女子供でも武装した人員に対して大量殺害を狙える手段がたくさん生まれたから。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    特に意味のある行いではないけどスカッとする

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    正直そんなの常識の範疇だろうし、現代ではニュースやネットで誰でも知る機会あるのだから
    いきなり戦国時代の話に現代を投影して話しても意味無いのではないかなと・・・
    それにその現代人と戦国時代の人間では死に対しての意識も接する機会も比べられるレベルじゃないし


  10. 人間七七四年 | URL | -

    ここらへんの悲壮感あふれる最終決戦感は嫌いじゃない
    清正もそこは評価してるんだろうな

  11. 人間七七四年 | URL | -

    討ち漏らしがあった場合は兵の練度が問題視されるところ、漏らさず討った事で信頼感がある兵達だというちょっとした自慢に出来るんだろうか。

  12. 人間七七四年 | URL | -

    なにをどうやったら
    ※1みたいな感想になるんだ?

  13. 人間七七四年 | URL | JOOJeKY6

    本多忠勝も後の平和ボケした侍たちに、「昔は女だって、覚悟決めたらおっかない化粧して長刀やら鉄砲やら持って戦場へ出てきたもんだ。下手な男なんかよりよっぽど勇猛で恐ろしいゾ」って説教してたはず。

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/12163-9a59e4f6
この記事へのトラックバック