591 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/11/19(火) 05:28:15.75 ID:F/WKH0BG
現在は天下御一統の御代となり、私戦によって他国を謀り入れる事は無くなった。
当時、戦乱の世の中だった頃は、国々で私に取り合いをして、その領地を得るのは手柄次第という
世の中であり、他国に調略のため遣わされた衆などは、相手も警戒しているため事々に咎められ、
戒められた。なんとか縄抜けなどをして帰国することが出来た者も、その帰路様々に考え
「世を渡る業の中でも、御奉公ほど難儀なものはない。今度まかり戻ったあかつきには、
やがて許可をとって実子養子などに所帯を譲り、私は奉公から抜けよう。」
などと思って帰国し、出仕するのであるが、主君と対面し御盃を下され、働きの様子など尋ねられ、
それを聞かれ少々の御落涙までなされ、様々に忝ない御意を与えられた時は、ある歌に
いく度か 思ひさためてかハるらん 頼むましきは心なりけり
(何度思い定めてもいつもその決心は変わってしまう。 頼みにならないのは心というものである。)
と申す如く、人の心というものは移ろいやすいものであり、この時にはまた
「明日にも御用を仰せ付けられれば、どこであっても参ろう!」
などと存ずるようになってしまうのだ。これは古き衆の申したものである。
(老翁物語)
592 名前:人間七七四年[] 投稿日:2019/11/19(火) 06:12:13.64 ID:c7+9ePhx
現代社畜の1人ですが、今も昔も変わらないんやなぁって思いました。
現在は天下御一統の御代となり、私戦によって他国を謀り入れる事は無くなった。
当時、戦乱の世の中だった頃は、国々で私に取り合いをして、その領地を得るのは手柄次第という
世の中であり、他国に調略のため遣わされた衆などは、相手も警戒しているため事々に咎められ、
戒められた。なんとか縄抜けなどをして帰国することが出来た者も、その帰路様々に考え
「世を渡る業の中でも、御奉公ほど難儀なものはない。今度まかり戻ったあかつきには、
やがて許可をとって実子養子などに所帯を譲り、私は奉公から抜けよう。」
などと思って帰国し、出仕するのであるが、主君と対面し御盃を下され、働きの様子など尋ねられ、
それを聞かれ少々の御落涙までなされ、様々に忝ない御意を与えられた時は、ある歌に
いく度か 思ひさためてかハるらん 頼むましきは心なりけり
(何度思い定めてもいつもその決心は変わってしまう。 頼みにならないのは心というものである。)
と申す如く、人の心というものは移ろいやすいものであり、この時にはまた
「明日にも御用を仰せ付けられれば、どこであっても参ろう!」
などと存ずるようになってしまうのだ。これは古き衆の申したものである。
(老翁物語)
592 名前:人間七七四年[] 投稿日:2019/11/19(火) 06:12:13.64 ID:c7+9ePhx
現代社畜の1人ですが、今も昔も変わらないんやなぁって思いました。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
もう嫌になったので誰かに押し付けて辞めようと考えたけど見てくれてると思うと頑張っちゃう
悲しいなあ……
( 2019年11月19日 21:48 )
人間七七四年 | URL | -
一応手柄には恩賞で応えてくれるし、戦国時代の方がホワイトな気がしてきたぞ…
( 2019年11月19日 22:46 )
人間七七四年 | URL | -
社畜なんて領地も何も持たない、労働以外に糧を得るすべがない奴隷、あるいは役畜だろ。
領主と一緒にするのはおかしいだろ。
( 2019年11月19日 23:22 )
人間七七四年 | URL | -
※3
この逸話、奉公人の話なんだけどちゃんと読んでる?
( 2019年11月20日 09:08 )
人間七七四年 | URL | -
お家のために働く社畜ならぬ家畜
( 2019年11月20日 10:25 )
人間七七四年 | URL | -
なんかさ、武士階級を蓄扱いするのって違く無いです?
それがこの人達の家業であり仕事なんだからさ。
不都合あろうが、その役目を負った以上全力で望まなければ
ならない義務なんだし。何でもかんでも社蓄だなんだと言うのは
少し違和感を感じる。
現代社会だって、こんな会社辞めてやるって思っても、一段落すれば
あんな辛い事あったなぁとか、それが活かされる日もある。
( 2019年11月20日 12:01 )
人間七七四年 | URL | -
朝倉家の金吾様が残した有難いお言葉
武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つ事が本にて候
これは戦いに勝つ事が大事と言う意味で社畜とかの蔑称とは違うけど、結局武士だろうが商人だろうが過去現代未来貴賎関係なしに人の世にそんな違いが無い気がするよ
( 2019年11月20日 12:48 )
人間七七四年 | URL | -
何を心の頼みにするかが、仕事を通して見つけられるかぎり、その仕事は身を尽くす理由になるんだなぁとは思うものかな。
武士であっても会社勤めであっても。
( 2019年11月20日 15:03 )
人間七七四年 | URL | -
自分を士分だと思うから話がこじれる。
中間、下男だと思えばいんじゃないか?スッキリしたぶん、ますます悲しくなってきたろ
( 2019年11月20日 15:39 )
人間七七四年 | URL | -
※9
嫌だ!社長の奥さんを見ただけで殺されるのは嫌だ!
( 2019年11月20日 18:44 )
人間七七四年 | URL | -
※10
これが組長の奥さんだったら意外としっくりくる訳で…
( 2019年11月21日 11:56 )
人間七七四年 | URL | -
※6ですが
宗滴さんの畜生の意味は、そう言われたって勝たなければならない・戦わないといけない
って意味であって、本逸話で社蓄と言う言葉を使っているから突っ込んでみただけね
それと、社蓄だなんだって全然意味も前提も違うじゃん?
( 2019年11月21日 18:08 )
人間七七四年 | URL | -
12
だから文中に「社畜とかの蔑称とは違うけど」
って、断り入ってるじゃあーりませんか
( 2019年11月21日 18:45 )
人間七七四年 | URL | -
精魂込めました~どなたか誉めてよね~
あ~あ~哀れ空しい将棋の歩~(フッフー!)
( 2019年12月10日 01:07 )
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