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最上義光と向去(ムカサリ)道

2019年12月11日 16:39

648 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2019/12/11(水) 11:01:10.95 ID:+Xsq24cf
最上義光と向去(ムカサリ)道

戦国時代のある日、山形の最上家と谷地の白鳥家の間で縁談の話が持ち上がりました。
最上義光は家臣の蔵増親景に命じて長男の最上義康と白鳥長久の娘の日吉姫(伏姫とも)の婚儀のために、姫を谷地から山形へと迎える新道を(山形から漆山、高擶、蔵増、谷地を通る最短距離の新街道)を切り開きました。

日吉姫はこの道を通って山形に嫁ぎ、沿道の領民たちは、この道を「向去(ムカサリ)道」と呼びました。
それから間もなく血染めの桜で知られる白鳥長久謀殺事件が起き、婚姻が事実上のおしゃかとなると、最上の軍勢がこの新道を谷地まで攻め入り、姫の里の谷地は落城。
「ムカサリ道」は「いくさ道」でもあったのです。

天童にあるこの道も、今ではわずかに名残を留めるだけとなりました。
また、長崎と山辺間の「立道」(たちみち)にも中山氏と山野辺氏の縁組の不幸な逸話があり、以後嫁入りの際は「ムカサリ」はこの道を避けて通らなくなったと言います。
他にもムカサリと冠される橋があり、白鷹町荒砥の「ムカサリ橋」も何故か理由はわかりませんが、昔から「ムカサリ」は渡れない橋だと言われています。伝承は理屈ではないということでしょう。

山形の昔話
天童の昔話
てんどうのむかしばなし第二集
白鳥十郎公ものがたり/槙清哉/著
山辺夜話/武田泰三/著
あらと百物語/荒人・乱舞実行委員会/編



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    NOIE「悪よのう〜」

  2. 人間七七四年 | URL | LkZag.iM

    ムカサリというのは
    向か(あちらに)去り(行ってしまう)という意味

  3. 人間七七四年 | URL | -

    婿去りかと思ったが、去るのは舅だった

  4. 人間七七四年 | URL | 3/VKSDZ2

    嫁は家を離れ、婿方のあちらに行ってしまうもの

  5. 人間七七四年 | URL | sSHoJftA

    山形県には、冥婚的な「ムカサリ絵馬」というローカルな民俗風習があるそうだけど、関係あるのかな?

  6. 人間七七四年 | URL | 3/VKSDZ2

    >>5
    結ばれなかった人への救済かも

  7. 名無しさん | URL | -

    義光「むーっさかり かーっついだ じーろたーろーうーー♪」
    光安「なんであんなに楽しそうなんだ」
    満延「赤い腹掛けが似合いすぎておる」
    満茂「しかも担いでるのは例の金棒だし」

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    そこは源五郎じゃないんだw

  9. 名無しさん | URL | -

    源五郎のほうが合ってるね
    語呂だけに

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