484 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/05(日) 01:09:06.02 ID:y6J6oEnE
田村宗顕が改易されて牛縊定顕と名乗り、白石城下で隠棲していたときに次男が産まれた。愛姫たっての希望により仙台城で養育され、伊達政宗や重臣が列座するなか、愛姫から田村男猿と名付けられ、政宗からも我が子同様に可愛がられた。
10歳にして頭脳明晰、武芸万般も剣道、乗馬、砲術はすでに皆伝であった。特に鉄砲は百発百中で、失踪するケモノを苦もなく撃ちとり、政宗や仙台城内では「さすがは坂上田村麻呂の後裔」と評判になった。
政宗、愛姫、片倉重長が相談して14歳で元服すると田村清顕の軍神愛宕尊像、新藤五国光の宝刀、幸村の描いた掛軸を下賜されて、兄とともに片倉喜多の名跡を継いで片倉三右衛門良種を名乗って白石城へと戻った。
ある秋の夜、白石城から屋敷に帰る途中に稲荷の祠の前で白狐が玉を転がして遊んでいるのを見て草履を投げつけた。驚いた白狐は玉を捨てて逃げ去ったので、玉を持ち帰った男猿は夢を見た。「あの玉は稲荷の宝物だから返してほしい。お礼にひとつだけ願い事を叶えてやる」
翌日の夜に稲荷の祠へいくと白狐が待っていた。玉を返して、ケモノより速く走れる秘伝を授けてほしいと願うと、秘伝を授かった。
二代藩主忠宗が巻き狩りのときに男猿は山案内を勤めたが、大猪七頭が忠宗本陣をめがけて疾走してきた。マタギ十数人が撃っても一頭も倒せない。
男猿は手錬の早撃ちで七頭をことごとく仕留め、忠宗は面前の神業に褒美を与えて、磐司磐三郎の再来であるので青葉流マタギを名乗らせて開祖とした。
郷土史に載ってたので。片倉を継ぐまでは三春の田村氏墓の墓誌から。
五郎八姫といい男猿といい政宗愛姫のセンスがパない
485 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/05(日) 07:55:35.49 ID:G16h3Wor
>>484
>ケモノより速く走れる秘伝
願い事が男子小学生みたいな純粋さで草
486 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/05(日) 10:04:26.93 ID:PRAHKvZB
>>484
田村姓時代の男猿でなんて読むんだろう?
おざる?だんざる?だんえん?
幼名にしても、凄い名前だ…
491 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 06:06:37.62 ID:LiBSrxXT
>>486
Wikipediaだと おざる になってた
愛姫が命名して養育したり、伯母として田村家を気にかけてたいい話
492 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/06(月) 07:29:11.52 ID:o9oNLRMr
>>491
愛姫「まぁこの子、お猿みたいで可愛いわ(キャッキャ)」
↓
命名:男猿
こうですか?
493 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/06(月) 07:30:38.68 ID:o9oNLRMr
┌○┐ハハ
│男│゜ω゜ ) ←愛姫
│猿│//
└○┘(⌒)
し ⌒
495 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 13:44:01.69 ID:c7V7TmsI
愛愛 男猿さんだよー
496 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 18:44:37.17 ID:fGVLO4dY
隆顕┬清顕-愛姫-忠宗 -田村宗良
└氏顕-宗顕┬片倉定広
└片倉良種(男猿)
田村氏の家督を継ぐのは愛姫の子ってのが伊達家の規定路線(実際に継ぐのは孫の宗良)であり
田村家を改易に追い込んだのは他ならなぬ政宗という事情もあるし
伯母としての愛情もあるだろうが、予想外の火種にならないよう手許で囲ったような気がしないでもない
497 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 20:01:36.39 ID:47UdXgtu
片倉喜多は伊達政宗の養育係で、愛姫付きだし
田村定広と田村男猿を手元で囲って喜多流を継がせるのは規定路線だったのかもね
498 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 20:42:59.58 ID:Ayc/p8i+
田村家を使って仙台藩内の神社とお寺で盲目法師に奥浄瑠璃を演じさせることで、伊達家が管理すべき藩内の祭祀を田村家-坂上田村麻呂-藩内の神社に投げたり
頼朝が鎌倉御家人の工藤行光に作らせた岩手山-頼義義家-工藤-頼朝の祭祀が邪魔で盛岡支配に悩んだ南部信直が、三戸から盛岡に連れてきたお寺に塗り替えさせて岩手山祭祀の管理問題を丸投げしたり
政庁に坂上氏を抱えていたのにそこに気付けなかった奥州藤原氏の利用が下手くそなだけで
伊達政宗ほど坂上田村麻呂の利用法が上手かった人物はいない
政宗と愛姫のいい話の裏には坂上田村麻呂を政治的利用してたものが幾つかある
ttp://miharu-megohime.com/read/read09.php
これとか征夷大将軍の末裔である愛姫を上座に座らせる、という政宗が東北の歴史を重んじたいい話だけど
あえて江戸で流布させてる意図は征夷大将軍というフィルターを通して徳川将軍へのパフォーマンスとも言える
田村男猿と忠宗のいい話もあとあと奥浄瑠璃のネタに使われてる
田村宗顕が改易されて牛縊定顕と名乗り、白石城下で隠棲していたときに次男が産まれた。愛姫たっての希望により仙台城で養育され、伊達政宗や重臣が列座するなか、愛姫から田村男猿と名付けられ、政宗からも我が子同様に可愛がられた。
10歳にして頭脳明晰、武芸万般も剣道、乗馬、砲術はすでに皆伝であった。特に鉄砲は百発百中で、失踪するケモノを苦もなく撃ちとり、政宗や仙台城内では「さすがは坂上田村麻呂の後裔」と評判になった。
政宗、愛姫、片倉重長が相談して14歳で元服すると田村清顕の軍神愛宕尊像、新藤五国光の宝刀、幸村の描いた掛軸を下賜されて、兄とともに片倉喜多の名跡を継いで片倉三右衛門良種を名乗って白石城へと戻った。
ある秋の夜、白石城から屋敷に帰る途中に稲荷の祠の前で白狐が玉を転がして遊んでいるのを見て草履を投げつけた。驚いた白狐は玉を捨てて逃げ去ったので、玉を持ち帰った男猿は夢を見た。「あの玉は稲荷の宝物だから返してほしい。お礼にひとつだけ願い事を叶えてやる」
翌日の夜に稲荷の祠へいくと白狐が待っていた。玉を返して、ケモノより速く走れる秘伝を授けてほしいと願うと、秘伝を授かった。
二代藩主忠宗が巻き狩りのときに男猿は山案内を勤めたが、大猪七頭が忠宗本陣をめがけて疾走してきた。マタギ十数人が撃っても一頭も倒せない。
男猿は手錬の早撃ちで七頭をことごとく仕留め、忠宗は面前の神業に褒美を与えて、磐司磐三郎の再来であるので青葉流マタギを名乗らせて開祖とした。
郷土史に載ってたので。片倉を継ぐまでは三春の田村氏墓の墓誌から。
五郎八姫といい男猿といい政宗愛姫のセンスがパない
485 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/05(日) 07:55:35.49 ID:G16h3Wor
>>484
>ケモノより速く走れる秘伝
願い事が男子小学生みたいな純粋さで草
486 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/05(日) 10:04:26.93 ID:PRAHKvZB
>>484
田村姓時代の男猿でなんて読むんだろう?
おざる?だんざる?だんえん?
幼名にしても、凄い名前だ…
491 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 06:06:37.62 ID:LiBSrxXT
>>486
Wikipediaだと おざる になってた
愛姫が命名して養育したり、伯母として田村家を気にかけてたいい話
492 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/06(月) 07:29:11.52 ID:o9oNLRMr
>>491
愛姫「まぁこの子、お猿みたいで可愛いわ(キャッキャ)」
↓
命名:男猿
こうですか?
493 名前:人間七七四年[] 投稿日:2020/01/06(月) 07:30:38.68 ID:o9oNLRMr
┌○┐ハハ
│男│゜ω゜ ) ←愛姫
│猿│//
└○┘(⌒)
し ⌒
495 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 13:44:01.69 ID:c7V7TmsI
愛愛 男猿さんだよー
496 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 18:44:37.17 ID:fGVLO4dY
隆顕┬清顕-愛姫-忠宗 -田村宗良
└氏顕-宗顕┬片倉定広
└片倉良種(男猿)
田村氏の家督を継ぐのは愛姫の子ってのが伊達家の規定路線(実際に継ぐのは孫の宗良)であり
田村家を改易に追い込んだのは他ならなぬ政宗という事情もあるし
伯母としての愛情もあるだろうが、予想外の火種にならないよう手許で囲ったような気がしないでもない
497 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 20:01:36.39 ID:47UdXgtu
片倉喜多は伊達政宗の養育係で、愛姫付きだし
田村定広と田村男猿を手元で囲って喜多流を継がせるのは規定路線だったのかもね
498 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/06(月) 20:42:59.58 ID:Ayc/p8i+
田村家を使って仙台藩内の神社とお寺で盲目法師に奥浄瑠璃を演じさせることで、伊達家が管理すべき藩内の祭祀を田村家-坂上田村麻呂-藩内の神社に投げたり
頼朝が鎌倉御家人の工藤行光に作らせた岩手山-頼義義家-工藤-頼朝の祭祀が邪魔で盛岡支配に悩んだ南部信直が、三戸から盛岡に連れてきたお寺に塗り替えさせて岩手山祭祀の管理問題を丸投げしたり
政庁に坂上氏を抱えていたのにそこに気付けなかった奥州藤原氏の利用が下手くそなだけで
伊達政宗ほど坂上田村麻呂の利用法が上手かった人物はいない
政宗と愛姫のいい話の裏には坂上田村麻呂を政治的利用してたものが幾つかある
ttp://miharu-megohime.com/read/read09.php
これとか征夷大将軍の末裔である愛姫を上座に座らせる、という政宗が東北の歴史を重んじたいい話だけど
あえて江戸で流布させてる意図は征夷大将軍というフィルターを通して徳川将軍へのパフォーマンスとも言える
田村男猿と忠宗のいい話もあとあと奥浄瑠璃のネタに使われてる
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コメント
人間七七四年 | URL | -
信長「政宗愛姫夫婦は子供に変な幼名付けるな。信じられぬ。」
( 2020年01月05日 19:58 )
人間七七四年 | URL | -
タイ(Thailand)風に、幼名は鬼に連れてかれないような悪しき名前にする風習?
( 2020年01月05日 21:07 )
人間七七四年 | URL | -
よくよく考えると一関藩田村氏(伊達仙台藩支藩)は政宗の血筋が跡を継いでいるのか
奥州仕置で改易された田村氏の直系血筋ってことは伊達家中で要らない子扱いだったから
わざと「人でなし」みたいな名前をつけたってことかな?
(そうでないと担がれて反乱の因子になるから名づけをこうして平和に余生を過ごさせたい、って田村氏愛姫(政宗御前)の願望)
( 2020年01月05日 21:15 )
人間七七四年 | URL | -
>>白狐が玉を転がして遊んでいる
ヤバイ、めっちゃ和む光景だよきっと
>>手錬の早撃ちで七頭をことごとく仕留め
これ鉄砲で撃ったと言う意味ですかね?だとしたらどれだけ弾込め早かったんだ!?
( 2020年01月05日 21:44 )
人間七七四年 | URL | -
※3
普通に生まれたばかりの赤ちゃんて猿みたいな顔してるから、そこからじゃないですかね?
愛姫には実家筋の子を存続、立身させたい思いはあっても、そこまで(反乱の因子云々)は考えてはなかったんじゃないかと。ま、記録も無いしどう考えられてたか正確には分かりませんが
( 2020年01月06日 07:26 )
人間七七四年 | URL | -
>ひとつだけ願い事を叶えてやる
男猿「じゃあさ、うちの殿様に天下取らせて、天下」
白狐「そういうのはちょっと…」
男猿「じゃ、田村家継がせてよ」
白狐「そういうのも無理っていうか」
男猿「じゃ、なんならできるの?」
白狐「ケモノより速く走れる秘伝を授ける…とか?」
男猿「じゃあそれで」
白狐「おかのした」
みたいな?
( 2020年01月06日 10:26 )
人間七七四年 | URL | -
※4
銃をとっかえひっかえぶっ放した可能性も
( 2020年01月06日 11:47 )
人間七七四年 | URL | -
wiki見ると片倉家(しかも小十郎の姉、喜多の家系)を継いだのか
田村家は奥州仕置で潰されて復活の目が無いからって事なのかな?
片倉家の名跡継いだのも江戸も家光の時代だし坂上田村麻呂の血統はどうでも良かったのか
謎が深すぎる
( 2020年01月06日 11:49 )
人間七七四年 | URL | -
愛姫は政宗のネーミングセンスに染まったんじゃ…
( 2020年01月06日 13:07 )
名無しさん | URL | -
牛縊定食
すき屋あたりが売り出しそう
( 2020年01月06日 13:21 )
人間七七四年 | URL | -
動物愛護団体と部落解放同盟に叩き潰されそう>牛縊定食
( 2020年01月06日 13:54 )
人間七七四年 | URL | -
片倉重長の下で隠棲してた頃の田村宗顕の次男として産まれてるし
伊達政宗の養育係や愛姫付きだった片倉喜多の後を嗣がせるために、定広と男猿は愛姫自ら引き取って仙台城で養育した
田村家自体は政宗と愛姫の系統から再興する前提があったから、宗顕の系統は後々白石城に戻す予定だったんだろうね
実際に元服して白石城へ戻す時期を政宗、愛姫、片倉重長が話し合ってるし、そのまま喜多流片倉氏を嗣がせてるのはそういうこと
田村家再興は仕方がないから、愛姫が甥っ子2人の先の事を考えての純粋な行動だと思うよ
あと田村鉄砲隊のリーダーを男猿が引き継いでるから、普段はマタギをしてる鉄砲隊の軍事訓練の一環として伊達家は巻狩をしてた
wikiを見ると田村三代記で悪路王退治が七ツ森の巻狩に変化してて、男猿をモデルにした人物が登場するみたいだし
田村三代記は仙台藩の神社やお寺で語られて、藩が管理する祭祀に組み込まれていく伊達家によるプロパガンダだから
伊達家は田村家が坂上田村麻呂の後裔というブランド価値を最大限に活かしてる
( 2020年01月06日 22:35 )
人間七七四年 | URL | -
誰聞隙有知語
( 2020年01月06日 22:42 )
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