733 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/07(火) 11:17:33.65 ID:TMu6ehAY
大阪冬の陣で、大阪城を取り囲んでいる最中、城中よりのそくたく(属託:報酬を払って依頼すること)にて、
秀頼公より和泉様(藤堂高虎)の元へ御書状を、吉河瀬兵衛と申す者が持ち参った。
和泉様はこれを直ぐに権現様(徳川家康)の元に持ち参った。その書状には
『最前より約束の如く、東の人数を引き出した事、秀頼公は御感に思召して居られる。うしろぎり(寝返り)の
手立が肝要である。御褒美の儀は望み次第である。』
このように書かれていた。権現様はこれを見ると
「良き臣下を討ち果たさせるための、こういった調略は昔から大唐にも日本にもあったものだ。
和泉については、昔からその心を知っている。別心などはありえない。彼は一筋に私の為を考えている。
だからこそ、彼を討ち果たさせるため調略を仕掛けたのであろう。」
そうお考えに成り、この書状を持ち来た瀬兵衛についへ和泉様へ
「彼の十の指を切り、額に丸の中に”秀頼”と書いた焼印を当てて城中に追い返すように。」
との御意を仰せになった。和泉様はその御錠の通りに仰せ付け、大野主馬持口であるせんばの門前まで
送り遣わせた。
(藤堂家覺書)
藤堂高虎に対する大阪方の調略について。
734 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/08(水) 09:15:27.34 ID:wuaUlWLR
秀頼焼印は夏の陣まで活躍してそう
735 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/08(水) 13:20:37.67 ID:9coiYBvL
>>733
あの時代に指10本切るって酷いな、その後どうなったんだろう…。
大阪冬の陣で、大阪城を取り囲んでいる最中、城中よりのそくたく(属託:報酬を払って依頼すること)にて、
秀頼公より和泉様(藤堂高虎)の元へ御書状を、吉河瀬兵衛と申す者が持ち参った。
和泉様はこれを直ぐに権現様(徳川家康)の元に持ち参った。その書状には
『最前より約束の如く、東の人数を引き出した事、秀頼公は御感に思召して居られる。うしろぎり(寝返り)の
手立が肝要である。御褒美の儀は望み次第である。』
このように書かれていた。権現様はこれを見ると
「良き臣下を討ち果たさせるための、こういった調略は昔から大唐にも日本にもあったものだ。
和泉については、昔からその心を知っている。別心などはありえない。彼は一筋に私の為を考えている。
だからこそ、彼を討ち果たさせるため調略を仕掛けたのであろう。」
そうお考えに成り、この書状を持ち来た瀬兵衛についへ和泉様へ
「彼の十の指を切り、額に丸の中に”秀頼”と書いた焼印を当てて城中に追い返すように。」
との御意を仰せになった。和泉様はその御錠の通りに仰せ付け、大野主馬持口であるせんばの門前まで
送り遣わせた。
(藤堂家覺書)
藤堂高虎に対する大阪方の調略について。
734 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/08(水) 09:15:27.34 ID:wuaUlWLR
秀頼焼印は夏の陣まで活躍してそう
735 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/08(水) 13:20:37.67 ID:9coiYBvL
>>733
あの時代に指10本切るって酷いな、その後どうなったんだろう…。
スポンサーサイト
コメント
人間七七四年 | URL | -
わざと捕まるとかどこかに落っことすとかじゃなくて
高虎本人にちゃんと届けるのか
( 2020年01月07日 16:45 )
人間七七四年 | URL | -
切羽詰まった状況とは言え策が姑息にも程がある
しかし対応が中々爽快で良いな
高虎への信頼の高さ故の仕打ちか
( 2020年01月07日 19:05 )
人間七七四年 | URL | -
わざわざ焼印作ったのかw
( 2020年01月07日 19:16 )
人間七七四年 | URL | -
なんだろう…こう使者の人が可哀想過ぎて
へうげものでもあったけど使者をして十全で帰ってくるのって少なかったんだろうな
( 2020年01月07日 21:36 )
人間七七四年 | URL | -
普通こういう策って陣を間違えた振りをして別の奴に内通の書状を見せるのが筋じゃないのかね?
一体何がしたかったんだ……
( 2020年01月07日 22:25 )
人間七七四年 | URL | -
大坂方は吉河に金与えて使者に行かせたみたいだから、本人は恐らく藤堂に話が通ってると思ってる。だから言われた通りに藤堂の陣に駆け込んだ。
大坂方は重囲の中を突破して藤堂の陣にたどり着くと期待してない。むしろ中途で別部隊に捕殺されることを念頭においている。吉河に委細を伝えていないのは、生きて囚われた時に口を割られると困るから。
ところが誰にとっての幸か不幸か、吉河は藤堂の陣にたどり着いてしまった。
こんなところじゃないかな。
( 2020年01月07日 22:58 )
人間七七四年 | URL | -
怖すぎ((((;゚Д゚)))))))
( 2020年01月08日 05:22 )
人間七七四年 | URL | -
家康ってこういう意味ない残虐なことは比較的しない方だと思っていたが
( 2020年01月08日 07:22 )
人間七七四年 | URL | -
よく焼き印作れたな。
( 2020年01月08日 07:36 )
人間七七四年 | URL | -
きっと大変な苦労があって辿り着いたろうに、その結果がコレかよ・・・
>>焼印
わざわざ作るにしても時間かかるし、もしかしたら印判に使う文字の様に、
組み換え用の文字が単語単位で用意しているのかも?
( 2020年01月08日 09:06 )
名無しさん | URL | -
肉
( 2020年01月08日 10:15 )
人間七七四年 | URL | -
当時の焼き印って、罪人用か馬の個体識別用だろ。
罪人に秀だの頼だののいい言葉の文字は使わないだろうから、馬用のを転用したか。
鉄の鋳物だから、特注だと木型の製作からだと1週間くらいか?
( 2020年01月08日 10:43 )
人間七七四年 | URL | -
※6
使者が死者になるのが前提ってのはほんと草生える
( 2020年01月08日 11:07 )
人間七七四年 | URL | -
いかにはかりごととはいえ武士だったらここまではされないだろう
実際には急ごしらえで名字を名乗らせた中間か下人だったのでは
( 2020年01月08日 18:50 )
人間七七四年 | URL | -
確かこの使者にされた人母親が大阪方に捕まっててその赦免のために
使者になったという結構悲しい話
( 2020年01月09日 23:37 )
人間七七四年 | URL | -
※8
意味ならあるんじゃないか?大阪側に対する
「お前らの狙いなんてお見通しなんだよ、小細工してんじゃねぇぞ」という見せしめと警告
( 2021年04月07日 16:51 )
コメントの投稿