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『高遠の屋根ふき衆』

2020年01月30日 16:17

森長可   
761 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/01/30(木) 01:28:48.66 ID:Ii3m2zTb
天正五年五月、森蘭丸、坊丸、力丸の三人共、織田信長卿が召し出され、御近習に召し使われると
仰せ付けになられた。中でも蘭丸は、器量人に勝れ発明であったので、御寵愛限りなく思し召された
故に、御側を離される事がなかった。

信長卿が武田勝頼を攻められた時、御嫡子である信忠公に数万の軍兵相添えて、関東へ差向けられた。
武蔵守(森長可)も手勢を率いてお供し、信州伊奈郡、小笠原掃部の城に武蔵守は取り掛かり、攻めた所、
早速に城を明け渡して降参し、城内の者達は旗下に加わった。次に飯田城へ押し寄せ散々に戦い勝利を得られ、
城を乗っ取り、首三百余を信忠公へ進上した。
そして高遠城へ取り掛かり、息も継がせず、各務兵庫、渡辺越中、豊前縫九郎、同市之丞、細野左近、林新右衛門、
同長兵衛、井戸宇右衛門、その他家中一命を軽んじて攻め戦い、この城も長くかからず落とした。

信忠公は御感限りなく、「今に始まらぬ武蔵守が働きよ」と御喜悦斜めならず、御感状を下され、信州四郡、
更科、高井、水内、埴科を下され、海津城を拵え住居すべしと仰せ付けられた。そして海津城の普請のための
軍営が成就した所で、近辺の野伏一万が海津城へと押し寄せ、鬨の声を上げた。この時海津城は未だ堀も
出来ておらず逆茂木すら無かったため、森勢は各々外へ打ち出て追い捲いて、火の出るほど戦った。
野伏たちは堪らず散々に打ち負け引き退いたが、森勢はそれを追い詰め追い討ちをかけて、首三千余を討ち取り、
信忠公へ実検に入れ奉った。信忠公は再び御喜悦斜めならぬ様子であった。そして降伏した小幡備中、春日周防
からの人質を預けられた。

舎弟蘭丸は京都に在ったので、海津城は各務兵庫を城代と為し暫く居住した。そして信忠公は関東平均を
打ち納め、京都へ上洛された。これらの事は悉く信長記に書かれている。

(枠外註:高遠の城攻めで、織田の兵は武田の鋭武に当たること能わず、森の兵は城の屋根に上り、
屋根の上より鉄砲を撃ち入れたとか。『高遠の屋根ふき衆』と言って、その頃物笑いにしたという。)

(兼山記)



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    すげぇ奴らだぜ!ってニュアンスじゃなくてネタ扱いなのか
    意外だ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    昨日の忠ある武士もそうだったけどこれも感覚が分かんないわ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    「高速の屋根ふき衆」に見えてこの逸話を思い出した
    多分これが最速

    人で葺く
    ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-10461.html

  4. 人間七七四年 | URL | -

    。中でも蘭丸は、器量人に勝れ発明であったんどえ、


    お前は何を
      言っているんだ
       _____
      /三三三三ニ\
      /ニ三三三三三ニ丶
     fミ/⌒\三三/ヽミ|
     |ミ〉     〈ミ|
     ハf __ __ |ヘ
    `|| -=赱丶ィ<赱=-||
     ヒ|   ||丶  |ノ
      丶  /ヽノ丶 |
    / ̄丶 r=ニ=- /丶
       |\ ⌒ / |\
       丶 `ー―"  /
        \___/

  5. まとめ管理人 | URL | -

    ※4
    直しておきましたよ-

  6. 人間七七四年 | URL | -

    鋭武に当たること能わず、だから
    正面から当たるのを避けて屋根に上ったって解釈なのか

  7. 人間七七四年 | URL | -

    >高遠の屋根ふき衆
    こんな事言って居たら森家軍団がやって来て、高遠城で撃たれた人々と一緒に高遠城の櫓の屋根に葺かれるとまるで京観みたいな事にされそうな気がするのは俺だけだろうか?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    森長可じゃなければただの忍者集団で終わってたのに

  9. 人間七七四年 | URL | -

    >森蘭丸、坊丸、力丸の三人
    基地外もとい鬼武蔵(森長可)の弟達と見られなければ、もっとマシな印象だろうに

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