204 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/05/19(火) 22:05:36.04 ID:GE2pY8cr
光秀(明智光秀)に子数多あり。嫡子を作之丞光重という。母は山岸勘解由左衛門尉光信(光秀の
叔父)の娘にして、千草という美婦であった。光秀が部屋住になっていた折、遊客となって山岸の
もとに来たり、桂の郷の下館にしばらく居住したのだが、ともに若年の頃なる故に密通して設けた
長男である。これによって明智氏の家督にならず氏を憚り、母方の氏を用いて西美濃に居住し、子
孫は郷士となって存在した。
次は女子なり。母は妻木勘解由左衛門範煕の娘で本室である。この女子は明智左馬助光春の室なり。
次の女子は同治右衛門尉光忠の室なり。次の女子は細川越中守源忠興の室なり。次の女子は織田七
兵衛尉信澄の室なり。
次は男子にして明智千代寿丸という。後に十兵衛尉惟任光慶という。次の男子を十次郎光泰という。
次は乙寿丸というなり。
他に養女あり。盛姫という。嫡家・光重の室なり。実はこれ土岐要人助盛秀の娘なり。古今希代の
英婦にして、光秀・光重に先立たれて後に自ら大義を志して国々の諸大名を語らい、羽柴の世を傾
けんと欲した程の烈婦であった。
また他に妾腹の男子あり。子孫は細川家にいると言われている。実はこれ左馬助光春の一子である
ともいう。また一人の男子あり。丹波の国桑田郷にその子孫ありという。
しかるに明智の城は弘治2年(1556)に落去してより後に守将なし。斎藤滅びて織田の支配と
なり、また光秀先祖代々の旧跡だからと拝領して家臣の石森九郎左衛門を代官として置いた。地形
のみで改築はなかったのである。
――『美濃国諸旧記』
光秀(明智光秀)に子数多あり。嫡子を作之丞光重という。母は山岸勘解由左衛門尉光信(光秀の
叔父)の娘にして、千草という美婦であった。光秀が部屋住になっていた折、遊客となって山岸の
もとに来たり、桂の郷の下館にしばらく居住したのだが、ともに若年の頃なる故に密通して設けた
長男である。これによって明智氏の家督にならず氏を憚り、母方の氏を用いて西美濃に居住し、子
孫は郷士となって存在した。
次は女子なり。母は妻木勘解由左衛門範煕の娘で本室である。この女子は明智左馬助光春の室なり。
次の女子は同治右衛門尉光忠の室なり。次の女子は細川越中守源忠興の室なり。次の女子は織田七
兵衛尉信澄の室なり。
次は男子にして明智千代寿丸という。後に十兵衛尉惟任光慶という。次の男子を十次郎光泰という。
次は乙寿丸というなり。
他に養女あり。盛姫という。嫡家・光重の室なり。実はこれ土岐要人助盛秀の娘なり。古今希代の
英婦にして、光秀・光重に先立たれて後に自ら大義を志して国々の諸大名を語らい、羽柴の世を傾
けんと欲した程の烈婦であった。
また他に妾腹の男子あり。子孫は細川家にいると言われている。実はこれ左馬助光春の一子である
ともいう。また一人の男子あり。丹波の国桑田郷にその子孫ありという。
しかるに明智の城は弘治2年(1556)に落去してより後に守将なし。斎藤滅びて織田の支配と
なり、また光秀先祖代々の旧跡だからと拝領して家臣の石森九郎左衛門を代官として置いた。地形
のみで改築はなかったのである。
――『美濃国諸旧記』
スポンサーサイト
コメント
人間七七四年 | URL | -
麒麟さん種まきまくってんのね
( 2020年05月21日 02:16 )
人間七七四年 | URL | -
本貫と一族の多くを失ったら子供沢山作るしかないわな
( 2020年05月21日 06:32 )
人間七七四年 | URL | -
その点では、真偽はともかく明智の子孫というのは結構可能性あるのね
( 2020年05月21日 06:40 )
人間七七四年 | URL | -
細川ガラシャって三女だったのか
( 2020年05月21日 10:49 )
人間七七四年 | URL | -
天海上人はどんな関係なんだろうね
( 2020年05月21日 10:50 )
人間七七四年 | URL | -
歳のいった嫡子がいたなら、同時代史料に名前が出てこないのは不思議だし、光秀も老年になるまで働く必要もないだろうにね。
滅亡した家は家伝とかも散佚して詳細がわからないこともよくあるし、まあその、ねぇ。
短い間とは言え天下の主になった人と思えばいろいろと伝承伝説も湧いてくるというか。
( 2020年05月21日 17:27 )
人間七七四年 | URL | -
確実に確認できるのは坂本で自刃した男子二人と細川津田に嫁いだ女子二人ってとこかな
あとは伝承レベルだから新史料待ちか
( 2020年05月21日 17:31 )
人間七七四年 | URL | -
盛姫の 自ら大義を志して国々の諸大名を語らい、羽柴の世を傾けんと欲した程の烈婦であった。
どんな話か知りたくて国会図書館の賢嬢の鑑盛姫実記を読んだが、なかなか面白かった。
( 2020年05月22日 13:32 )
コメントの投稿