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雀の楽しみを楽しみ候へ

2020年06月21日 17:55

297 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/06/21(日) 10:54:20.63 ID:+NODlI7m
滝川一益が関東の管領であった時、山屋敷に亭を造り、閑暇の時はここにて休憩をした。

ある日、広野に鶴が数多下り餌を食らっていた。これを見るに、鶴の中でも番をしている鳥は
四方を幾度も見合わせて、一声鳴く時も用心し、他の鳥とは格別であった。
また植木の枝、亭の軒端には雀多く来て、人をも恐れず餌を食らい、友鳥戯れていた。
一益は近臣に

「あれを見よ、鶴が用心するのと、群雀の何心無きは、人と比較すれば、鶴は私の冥加に叶う。
大名と成り、国郡多く領知して、数万人を我が物にすれども、一言をも遠慮して粗末に言わず、物を食するとも、
膳番目付などと役人が有り、濫りに食うことをしない。夜は寝ずの番、外には夜回り時回りという役人が
有って、我一人寝た後までの用心をし、家中大小上下領内の万民も、我一人を目当てにするのだから、片時も
身を楽々と持つこと出来ない。あの鶴の身持ちと同じことだ。私の昼夜の心遣いを察して見よ。
汝等は鶴を羨まず、雀の楽しみを楽しみ候へ。」

そう言ったという。

名将言行録



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    数万石ならともかく国持大名級は肌に合わなかったんだろうな
    信長に引退望んでいたのも年齢や遠国もあるが器にあらずと思ってたのかな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    まあ、燕雀安んぞとか言ってた鴻鵠の志さんも末路悲惨やったし…

  3. 人間七七四年 | URL | -

    追放された佐久間さんをうらやましがってそう

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