FC2ブログ

彼は時分を待っているのではないか

2020年08月09日 18:14

439 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/09(日) 12:42:13.86 ID:2a8mygWz
慶長十一年の頃、江戸の普請中に福島左衛門大夫(正則)と池田三左衛門尉(輝政)の間で云い事が
起こりかけた。どういう事かと言えば、福島正則の下女が欠落ちをして池田輝政の屋敷に居たのだが、
正則の中間が輝政の屋敷の外を通った時に彼女を見つけ、門内に入り台所の前に押し付けこれを捕らえた。
しかしそこに池田家の侍中間が出てきて、「狼藉者である」として、この中間は搦め捕られた。

福島正則はこれを報告されると
「国を出る時、家中の上下に触れたように、今度の江戸普請中、喧嘩致すべからず、人に頭を叩かれたとしても
堪忍した者には褒美を与え、喧嘩を仕掛けた者は一族妻子まで同罪とするという旨を下知しておいたのに、
このような儀は是非に及ばない。三左の屋敷に搦め置かれた中間、并びに女をこちらに返されるよう使いを
以て述べ、返し遣わされればこれの首を刎ねる。
この中間を搦め捕った三左衛門の中間たちに関しては、あい構わず、折檻などなさらないように。」

このように正則より申し入れがあり、輝政も「神妙の御存分、承った。」と申し、正則の宿所に自ら赴き、
礼謝に及んだ。正則も翌朝、輝政の宿所に参り、「昨日の御出忝ない」と申し述べたことで、この件は
無事に落着した。

この左衛門大夫正則という人物は短慮かつ荒々しく、被官以下は常に戦慄していたのであるが、
今回このように神妙な存分は奇特であると、その頃の人々はみな感じ入ったという。
また「彼は時分を待っているのではないか。」とも云われた。

当代記



440 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/09(日) 12:53:13.60 ID:v6EIud7L
伊奈図書の時と大違い

441 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/09(日) 13:05:51.10 ID:UMJ2Jo/g
この時代の人はすぐに感じ入るよな

442 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/09(日) 17:04:49.08 ID:fVDrMUUd
正則がシラフとか
この時期何かの病気だったんじゃないか

443 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/09(日) 21:09:46.74 ID:ngSxZ2q8
酒が入っていなければ名君

444 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/10(月) 00:12:12.55 ID:wPKUX87e
暴走族が捨て猫を拾うと褒められる理論でもある
スポンサーサイト





コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    関ヶ原後のことだし流石に正則も色々弁えたんじゃないか

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「下女は渡さねぇよ」としなかった輝政が偉い展開じゃないこれ?

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/12620-502601fd
この記事へのトラックバック