277 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/18(火) 12:28:18.97 ID:bGaHe4v0
慶長十四年二月二十九日、伏見に於いて中坊飛騨(秀祐)が殺害された。
去年の夏、彼は伊賀国主の筒井(定次)を駿府に於いて讒言したのだが、この時彼はまさに筒井定次の家臣で
あったのにそのような行為に及んだため、彼は是非に及ばぬ逆臣であると皆指摘し、憎まぬ者は居なかったのだが、
その天罰を蒙ったのか、このような横死に逢った。
その様子は、伊賀守(筒井定次)の被官で山中という者があり、主人が牢人した後、伊勢国の九鬼長門守の元に
居たのだが、旧友であった中坊の所に着て、夜更けまで語り合い、その後中坊は奥に引き入り就寝した。
かの山中は中坊の息子と共に寝た。この時、何者の仕業か中坊は首を二刀切られた。
家中の者たちは全くこれを知らず、中坊は普段、夜半に必ず薬を用いていたのだが、この日はいつもの時間が
過ぎてもこれを求める言葉がなかったので、女房が障子を開けてみた所、そのように殺害されていた。
筒井伊賀守の身上はこの中坊の讒言によって相果てていたのだが、中坊が不慮に相果てた事は、伊賀守にとって
さぞ心地の良い事だっただろう。伊賀守は無足で、当時江戸に籠居していた。
(中略)
中坊を殺害した者が、伏見町に札を立てた。その書に曰く、
『我は伊賀守譜代の者なり。主君の鬱憤を散ずるため、中坊を伐った。この後、また中坊の息子を伐り、
その後まかり出て切腹する。』
と有った。
『当代記』
278 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/18(火) 21:28:59.53 ID:LMf5WF5a
中坊ってホント身のほど知らずだよねー
慶長十四年二月二十九日、伏見に於いて中坊飛騨(秀祐)が殺害された。
去年の夏、彼は伊賀国主の筒井(定次)を駿府に於いて讒言したのだが、この時彼はまさに筒井定次の家臣で
あったのにそのような行為に及んだため、彼は是非に及ばぬ逆臣であると皆指摘し、憎まぬ者は居なかったのだが、
その天罰を蒙ったのか、このような横死に逢った。
その様子は、伊賀守(筒井定次)の被官で山中という者があり、主人が牢人した後、伊勢国の九鬼長門守の元に
居たのだが、旧友であった中坊の所に着て、夜更けまで語り合い、その後中坊は奥に引き入り就寝した。
かの山中は中坊の息子と共に寝た。この時、何者の仕業か中坊は首を二刀切られた。
家中の者たちは全くこれを知らず、中坊は普段、夜半に必ず薬を用いていたのだが、この日はいつもの時間が
過ぎてもこれを求める言葉がなかったので、女房が障子を開けてみた所、そのように殺害されていた。
筒井伊賀守の身上はこの中坊の讒言によって相果てていたのだが、中坊が不慮に相果てた事は、伊賀守にとって
さぞ心地の良い事だっただろう。伊賀守は無足で、当時江戸に籠居していた。
(中略)
中坊を殺害した者が、伏見町に札を立てた。その書に曰く、
『我は伊賀守譜代の者なり。主君の鬱憤を散ずるため、中坊を伐った。この後、また中坊の息子を伐り、
その後まかり出て切腹する。』
と有った。
『当代記』
278 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/08/18(火) 21:28:59.53 ID:LMf5WF5a
中坊ってホント身のほど知らずだよねー
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コメント
人間七七四年 | URL | -
いったい誰が殺害したんやろうなあ……
( 2020年08月18日 20:40 )
人間七七四年 | URL | -
島左近「やっぱり中坊ってクソだわ」
( 2020年08月18日 20:40 )
人間七七四年 | URL | -
>>山中は中坊の息子と共に寝た。
暗殺された事よりも、ここの部分が気になってしまった自分は毒されてるなぁと思う
手を下したのは山中氏なのではとも言われているので、状況的には確かに怪しいかも?
( 2020年08月19日 06:57 )
人間七七四年 | URL | -
タグとタイトルが入れ替わっていませんか?
( 2020年08月19日 19:31 )
まとめ管理人 | URL | -
※4
ご指摘ありがとうございます。あら本当だ(;´Д`)
直しておきましたー
( 2020年08月19日 22:27 )
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