378 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/09/30(水) 13:07:20.15 ID:y9xqxqNT
日本においては、諸人が日本全国の首である都に居住し、公方様と称する至高の君に服従すること、
(諸記録によれば)約四百年であるが(頼朝開幕より三百八十二年)、本来これに服従していた諸侯が
次第に興隆し、六十六ヶ国に別れるに至った。
現在、公方様はただ威厳の尊号を有するのみで、実力乏しく、他の諸王は少しもその優越を認めず、
またこれを尊敬せず、諸侯は欲をほしいままにして各地の諸侯を服従させ、その国を奪おうとし、
このために戦争が絶えることがなかった。日本に福音の教の平和を植え付ける事への、最大の妨害は
これである。
都には、宗旨の尊位にある他の君がある(天皇)。日本人はこれを日本の頭として、殆ど神の如く尊崇している。
『一五六五年二月二十日附、パードレ・ルイス・フロイス書翰』(耶蘇会士日本通信)
足利義輝の時代の、室町将軍に対する認識について。
日本においては、諸人が日本全国の首である都に居住し、公方様と称する至高の君に服従すること、
(諸記録によれば)約四百年であるが(頼朝開幕より三百八十二年)、本来これに服従していた諸侯が
次第に興隆し、六十六ヶ国に別れるに至った。
現在、公方様はただ威厳の尊号を有するのみで、実力乏しく、他の諸王は少しもその優越を認めず、
またこれを尊敬せず、諸侯は欲をほしいままにして各地の諸侯を服従させ、その国を奪おうとし、
このために戦争が絶えることがなかった。日本に福音の教の平和を植え付ける事への、最大の妨害は
これである。
都には、宗旨の尊位にある他の君がある(天皇)。日本人はこれを日本の頭として、殆ど神の如く尊崇している。
『一五六五年二月二十日附、パードレ・ルイス・フロイス書翰』(耶蘇会士日本通信)
足利義輝の時代の、室町将軍に対する認識について。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
ローマ教皇と神聖ローマ帝国皇帝の存在、と、
帝国内諸侯の存在、を知っているヨーロッパ人なら
この手の複重権威構造とか理解できるんじゃないやろか
( 2020年09月30日 17:59 )
人間七七四年 | URL | -
混乱状態のほうが宗教は蔓延しそうだけど
君主の改宗で済まないから面倒なのか
( 2020年09月30日 18:44 )
人間七七四年 | URL | -
足利義輝「俺が公方」鎌倉公方「俺が公方」古河公方「俺が公方」堀越公方「俺が公方」小弓公方「俺が公方」アイクぬあら「アイクぬあらデス」「公方ばっかりそんな要らんねん」
ちなみに小弓公方の居城だった千葉小弓城周辺を『大島てる』で検索すると、田舎の新興住宅地なのに大都市でもなナカナカ見かけない凄い炎数だったりする。コメント読むと内容もエグいし。
( 2020年09月30日 19:17 )
人間七七四年 | URL | -
※3
一瞬で降板したとはいえ本物の征夷大将軍を出した阿波公方を忘れるとは…許せる!
( 2020年09月30日 19:42 )
人間七七四年 | URL | -
※1
神聖ローマ皇帝は皇帝としてはともかく、自身の領邦に対しては強大な君主であったことが多いから、その辺はどうだろうね。
( 2020年09月30日 22:11 )
人間七七四年 | URL | -
自然に脳内の海老蔵ボイスで読んでた。
麒麟の信長は比較的保守的に描かれる…と事前に聞いていたけど、この情勢で義輝と相思相愛な光秀が世にも奇特な存在だとしたら、確かに常識的なのかも知れないね。
( 2020年10月01日 11:34 )
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