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フロイス達の信長への訪問について

2020年10月31日 18:06

675 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2020/10/31(土) 00:23:39.93 ID:CqjrL7Qy
最も愛するパードレよ、前の続きに立ち戻り、我等の最も大なる敵である霜台(松永久秀)は、和田殿(惟政)が
信長を訪問するため、私を招くことを命じ、私が都に到着したことを聞くと、霜台は私に先んじて
信長を訪問し、私が到る所は悉く擾乱し、破壊されるが故に、再び放逐することを懇願した。

信長はこれを笑い、「一人が都のように大きな都市に在って、一国を擾す原因と成るなどと考えるが故に、
汝の心は甚だ狭いのだ。」と云った。しかして、彼の顔色が悪しき時は、これに抗弁し、またこれを
見上げる者は無い。

私はロレンソ、ベルショール、アントニオ、及びコスモ、並びに主立ちたるキリシタン達と共に城に到ったが、
彼は内に在って休息し、音楽を聞いていた。このため佐久間(信盛)及び和田殿が、私が携えてきたもの、
即ち尊師が三年前、豊後より私に贈った天鵞絨(ビロウド)び帽子、及び鏡、ベンガラの杖、及び孔雀の尾、
等、富に関する諸人の考えによれば、私からの贈りものとして価値少き物を、彼に運んだ。彼は他の品を
不必要であるとして、帽子のみの受納し、私が来たのを喜び、「他日、閉暇ある時に面会すべし。」と告げた。

佐久間殿は内より多くのサカナ、即ち食物を容れたゼキンロ(食籠:金を塗った小筥)を持ってきて、
和田殿と共に挨拶し、私に何を与えるべきかと語った。
両人は私を送って外に出、美しき辞を述べ、好意を表して別れた。而して、この光景を見て大いに驚きたる
群衆を意に介さなかった事はここに説かない。

その後信長は、和田殿及び佐久間殿に対し、私を引見しなかったのは、数千レグワの地よりこの教えを説くため
日本に来た外国人に対し、いかなる礼儀を用いるべきか解らず、また密に面会する時は、私が彼に洗礼を
授けるために赴いたと、懸念する者が出てくるのを恐れたためだと云った。

『一五六九年六月一日附、パードレ・ルイス・フロイス書翰』(日本耶蘇会通信

フロイス達の信長への訪問について



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >また密に面会する時は、私が彼に洗礼を
    授けるために赴いたと、懸念する者が出てくるのを恐れたためだと云った
    信長、冷遇こそしないけど、キリシタン派扱いされるのは警戒してるのな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    そりゃ師は禅宗、戦勝祈願は熱田神宮、普段は南無妙法蓮華経唱えてるような信長が急にパッと出の異国の一宗派に出家(洗礼)したなんてことがあったら家中も動揺するだろうし

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >私が到る所は悉く擾乱し、破壊されるが故に
    フロイスのこの手の話は毎回被害者みたいな視点で笑う
    大体の場合その話の中で悪役とされている人物の見立て通りっていう

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