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能ある鷹は爪を隠す

2021年01月06日 18:30

826 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/01/06(水) 17:21:27.53 ID:hk6W+Ej8
織田信長公の家に、弓好きの人が有り、的を射て当たらぬということがなかった。

ある時信長公がその様子を見たい言われ、日を定めてそれを見たが、他の人は的に当てるのに、
その者は当てることが出来なかった。そのうちに日が暮れ、信長公が的場より帰られる時、
「人の言うのと見る事とは違うものかな。」と仰せになった。

その後、一揆が蜂起したため人々馳せ向かったが、かの弓好きの人、信長公の馬先に進み、
さし詰め引き詰め敵を射ると、ほとんど外れた矢はなかった、そして味方はこれによって勝利を得たため、
信長公も悦ばれること斜め成らず、

「能ある鷹は爪を隠すという事がある。先の的場での事は、このような時を思って当てなかったのだな。
たしなみ深し。」

そう感じ入られ、褒美の物を給わった。
物と時によって、その種類は多いだろうが、人の芸はこのように慎むべき事なのだと、
弓をよく知れる人が言っていた。その時、かの弓を射た人の名も聞いていたのだが、忘れてしまった。

備前老人物語



827 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/01/06(水) 18:44:07.62 ID:9ZqabgiX
本多忠勝のように普段は下手だけど戦場だけ強いのかと思った
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    おい聞いてるか一夢
    まぁ彼の場合砲術指南の方が本番だったのかも知れんが

  2. 人間七七四年 | URL | -

    平家物語で、那須与一が、扇の的を当てる際は、南無八幡大菩薩から始まって故郷の神社にも祈願してから射るのに、人を射るときは、ひょうっと射るだけで当てていくスタイルなのを思い出した。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    神田伯山の講談だと、アレは平家側の策略で、日の丸に当てると「天皇に弓引いた」事になり(源平の頃に日の丸が日本と天皇を象徴する物だったって証拠無いと思うけど)確実に扇を射落とすにはピンポイントで『要』部分に当てなければならなかった。って事になってる。ま、あくまでも講談の中での話だけどね。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    それが本当なら、確かに射損じたら生きてはいられなくなる話で

  5. 人間七七七四年 | URL | -

    この人も与一も人間を射るのは慣れてるけど的を射るのは慣れてなかったかもしれない

  6. 人間七七四年 | URL | -

    忠勝も演習ではとても槍上手とは思えない下手っぷりだったというけど武功は上げてるしな

  7. 人間七七四年 | URL | -

    普段丸型の標的でしか銃の練習してない人は、とっさの対人戦の時
    どこを撃っていいかわからなくて、相手を撃ち損ねることが多い
    とアメリカの拳銃の教科書に書いてあったが
    それの逆パターンなのかな?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    殺しに慣れていると動かない的を見て困惑する…のか…?

  9. 人間七七四年 | URL | gle96ifk

    ※3
    当時天皇を象徴するシンボルだったかも疑問だけど、
    リアル天皇追いかけて屋島まで戦いに来た連中がただのシンボル撃ちぬいたくらいで気にするとは思えないんだよなぁ

  10. 人間七七四年 | URL | -

    真面目に考えると鏑矢と征矢とでどれぐらい射程や命中精度に違いがあるかだなあ
    鏑矢の方が狙撃が困難なら、鏑矢で成功した後の征矢は軽々当てられる気はする

  11. 人間七七四年 | URL | -

    >>かの弓を射た人の名も聞いていたのだが、忘れてしまった。
    オチがこれかwww

  12. 人間七七四年 | URL | -

    だから創作だけと男衾三郎絵詞で弓矢の的に通りがかりの人捕まえていたのは、実戦の稽古には理にはかなっていたんだな。
    でも世紀末感(当時末法の世だが)は否めないね。

  13. 人間七七四年 | URL | -

    ※13
    貞永式目で禁止項目に挙がってたというアレかww

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