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昔といっても心がけの無い者は

2021年03月06日 18:55

619 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/03/06(土) 16:42:02.44 ID:3DU6FgfK
大久保彦左衛門(忠教)が、堀田加賀守(正盛)殿の元にに見廻りとして行き、様々古今の物語をした。
或いは武道について、或いは三河においての人の武功の事などを語った。

加賀守殿、その時彦左衛門に
「聞き候へ。今、昔のように合戦など有るなら、むしろ昔より現代の方が、心ばせの有る人もいくらも
有るだろう。あまりに昔と言っても、現代と大して変わるところはあるまい。すこし話を盛って
おられるのではないだろうか。」

このように言われ、彦左衛門はすこし気に当てられたのか
「たしかに、左様にこそあるべきです。却って昔より今の人の心のほうが猛々しいとも見えます。
さりながら、現代であっても心がけ次第でしょう。貴殿の親父である勘左衛門(正吉)殿は六十余りまで、
別に御心がけを設けられず、イナゴの首一つ取られたという事も聞きません。されば、昔といっても
心がけの無い者は、十人並みと思し召されよ。」と言った。

加賀守殿気色変わり、その座にあった人々は「彦左はおかしき事を申すものかな。」などと、
なんのかのと言いつつ、挨拶をして座は空いていったという。
誰が云うともなく、この事は語り伝えられた。

彦左殿は後先もなく物を言う人であるそうなので、さもあるのだろう。

備前老人物語



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >イナゴの首一つ取られたという事も聞きません
    だから言い方ァ!

  2. 人間七七四年 | URL | -

    まぁでもこれは彦左の気持ちも分かる

  3. 人間七七四年 | URL | -

    正吉は大坂の陣にも出てるし、正吉より血縁と七光で出世した様にも見える堀田正盛への当て付けを彦佐の名を借りて言わせた様にも思える。
    まぁ、この発言が事実なら先に老人の気を損ねた堀田正盛が悪いわこれ。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    関係ないけど「話を盛る」という言い回しがすでにあることにびっくりした。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    むしろ最近の言い方かと思ってた。「話を盛る」
    言葉にも盛衰があるのな。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    Wikiに
    「身分の低い自分が、子・正盛の出世の足手まといになると考えたことによる自害とされる」
    とあるが...?
    本当だったら悲しい話だ。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6
    うわ、これ自害の前の話か後の話か。
    場合によっちゃ刃傷沙汰になりかねない。相手が戦場を駆け回って功を上げてきた猛将なんで、そんな論理は通じなかろうけど。

    >その座にあった人々は「彦左はおかしき事を申すものかな。」
    精一杯の座の方々のとりなしだな。心の中の「わっっちゃー」という声が聞こえてきそう。

  8. 人間七七四年 | URL | -

    戦国を駆けた武将たちと、平和になった時代の武将の価値観の乖離を表すエピソードでもあるな。
    現代の60代前後以上が体験した、戦前、戦中派と、戦後世代のギャップより、もっと価値観の違いはあったかもしれない。

  9. 人間七七四年 | URL | -

    ※8
    年配者と若手の世代間ギャップなんてのは大小古今問わず普通にあると思いますよ。
    自分の職場でも、団塊世代・氷河期世代・新卒と居るけど、団塊世代の言うことなんてこの話の彦左そのもの。
    年配者の構って欲しい感や焦りも滲み出ていて、人生の悲哀を感じますね。

  10. 人間七七四年 | URL | -

    彦左って誰彼構わず噛みついてるような。
    誰か褒めたことあるのかな?
    つうか彦左と仲良い人いるのかね?

  11. 人間七七四年 | URL | -

    富永伴五郎を褒めたとか

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