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この船をもって常に勝利を

2021年05月04日 20:02

李舜臣   
700 名前:人間七七四年[] 投稿日:2021/05/02(日) 21:39:22.66 ID:tcpcgI0g
戦船を創作した。大きさは板屋船(日本の安宅船に比される戦船)ほどで上部は板で覆っている。
その上に十字型に細い通路があり人はそこを通る。ほかのところは刀錐を突き立ててあり
足の踏み場もない。船の前方には龍頭を作り口を銃眼とした。また後部には亀尾を作りその下に
銃眼を作った。両舷には各々六個の銃眼がある。船の形は亀形をなし、そのために亀船という。
海戦の時には錐刀の上に茅を編んだ筵をかぶせて先鋒とする。敵が船に登ろうとしてもこの刀錐の
罠にかかって斃れる。またこの船を取り囲もうとすればただちに前後左右から一斉に銃を
打ち出すのである。したがって敵が雲霞のごとく攻め寄せようともこの船の進退は自由、
向かうところ敵はない。幾多の海戦はこの船をもって常に勝利をおさめてきたのだ。

李忠武行録(李舜臣行録)』(甥で部下の李芬によるものとされる)
日本の戦史 朝鮮の役』より

文中にあるように朝鮮での本来のこの船の名は亀船で、明治以降日本側研究者が亀甲船と
呼んだのが向こうでの正式名称になってしまっているのだとか
そして龍頭には固定で強力な大砲が備え付けられているのが韓国時代劇定番ですが、
素直に文章読むと銃眼はあくまでも銃眼としてしか扱われてなさそうですね


日本船は木材資源が豊富なので比較的柔らかい杉材を多用したのが戦闘で仇になり、
資源が貧弱な朝鮮は松脂も含めて加工しにくいが比較的堅い松材で船を作ったのが
有利に働いたという説もあります



702 名前:人間七七四年[] 投稿日:2021/05/05(水) 06:37:07.38 ID:NNwVhzS7
>>700
銃眼からの銃撃と言えば対艦攻撃にはショボい感じですが
銃というのは○○銃塔という口径50~100ミリ程度の各種小型砲です
将軍箭(棒火矢)か鳥卵弾(散弾)を射出
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    現代で再現されてる亀船と史料上の亀船は随分と構造が違うって事かな
    亀船自体はもっと前からあるから
    李舜臣はそれを模倣して新造したんだろうか
    ただ亀船5隻を揃えた頃には既に日本水軍の反撃が始まっていて
    朝鮮水軍はその後数年に渡り一方的な敗戦を重ねて
    最終的に李舜臣も戦死するという皮肉

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    ゲルググかな?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    片舷五挺の銃眼って火力低過ぎない?
    構造的に小回り効かないだろうし速度も出なかろうし、防御力以外に見るべきところがないなこれ。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    やはり接舷攻撃前提の軍船だったのかな

  5. 人間七七四年 | URL | -

    日本側記録では5間まで近づいて撃ってくるって書いてあるじゃん。

  6. 人間七七四年 | URL | -

    よほどの乱戦じゃない限り、敵艦のほうから近づいてもらわんと五間まで距離詰められんやろね。
    包囲されても云々というのは、艪数も少なく機動力がまったくないから囲まれるのが最初から念頭にあるんだろう。
    役割的には海上トーチカだから、トーチカと同じく存在を無視して迂回されると闘うことなく完全に無力化する。
    日本側の記録に一切出てこないのも宜なるかな。

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ちなみに「想像で建造された亀甲船」で海軍士官が学び、別の「想像で建造された亀甲船」を
    日本円で6~7千万円で建造して曳航したら沈みましたw
    「想像で建造された亀甲船」を展示は、日本でもある事なので仕方がない

    こう言っちゃなんだが、想像するって事が国民全体の特徴としか言いようがない人達ですねw
    そもそも自国の船なのに碌な資料が残ってない時点で活躍できなかった事の証明のような?

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※7
    サン・フアン・バウティスタ号とかはきちんと浮いてるのにね
    まあ大量の知見があるガレオン船とわずかな資料しかない亀甲船では前提条件が違うが

    鉄甲船?知らない子ですね。

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