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「土井庄蔵を討って参るべし」

2021年06月26日 16:08

279 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/06/26(土) 13:15:41.37 ID:FqIbii9z
青崎合戦にて、土井庄蔵と申す者は家康公を御馬の後ろから、尾房を切りすでに討ち討ち申さんと
したが、その時に自らの馬が倒れて空しく退いた。

後に渡辺半蔵(守綱。槍半蔵。一向一揆に参加した)を御許しになられて召し出し、「土井庄蔵
討って参るべし」と仰せ付けられた。その時、庄蔵が赤渋村にウタチ屋を構えていると聞いて御足
軽6人を付けて遣わされたところ、庄蔵は松葉を焚いて宿に居た。

渡辺を案内申すと、庄蔵に「誰だ」と問われ「半蔵なり」と答えた。時に「よくよく来たぞ。まず
は上がり給え」と申した時、6人の者は表口の前に忍び置かれた。

庄蔵申すは、「今日は家康を討ち申すところであったが、我が馬が倒れて成り難し」との由を申す。
これに半蔵が「それに付き、その方を討ちに来たので覚悟仕るべし」と申した。

庄蔵は「心得候。侍は相互いに候ので、まずは上がって暖くと仕るべし」と申す内に半蔵を取って
柱の間に投げ入れ、セド口より立ち退いた。外の6人は裏口を知らず、ついに庄蔵は逃げた。

半蔵は御前でその事を申し上げたところ、居所から血糊がたくさん落ちていたので家康公が御尋ね
になると、半蔵はいつ足の股を突かれたのか知らず、御前に出る強き者と取沙汰し申した。

この庄蔵は、後に西国で2千石を取った。

――『三河東泉記



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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    渡辺の半ちゃんにこう言わせるってのも凄いな

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ※1
    普通1+6人の討手を差し向けられて大将が槍半蔵だったら観念するところだ
    逆に手玉に取るとはなんという豪勇

  3. 人間七七四年 | URL | -

    信長といい家康といい、結構死んでもおかしくない場面にやたら会っているな
    ほんと能力もあるのだろうけど豪運なんだろうな

  4. 人間七七四年 | URL | -

    定めて名のある武士ならんと思ってGoogle検索したら

    建築屋の創業者でした

    建築屋の創業者でした(大事なry)

  5. 人間七七四年 | URL | -

    話の流れを見るに一向宗側についた三河武士かな>土井庄蔵

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    明治五年に家康も渡辺半蔵もいねーよ

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ※6
    ちゃんと調べてて草

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※6
    だって他にヒットしなかったんだもん!
    それがし悪くないもん!

  9. 人間七七四年 | URL | -

    合戦で切られそうになるのは分かるが
    だから暗殺で仕返しって…

    赤渋村の南に土井氏発祥地の土井城があるので
    土井庄蔵もここの一族で支配圏にお店を開いてたんだろう

  10. 人間七七四年 | URL | -

    青崎合戦を調べてみたけどそれっぽいのが見当たらず愛知県の地名にも青崎なる場所は発見できず
    まさかとは思いますが青崎合戦の土井庄蔵とは、想像上の存在にすぎな……

  11. 人間七七四年 | URL | -

    ※9
    仁義なき戦い、in三河と思えばええぞん

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