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その言葉を忘れ給うな

2021年08月17日 17:51

435 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/08/17(火) 16:56:24.58 ID:rvMo7SwV
天文六年、八歳にして長尾景虎は勇猛にして兄三人を凌いでおり、その頃下越後の領主、
加地安芸守春綱に実子が無かったため、景虎を養子と定めた。そして景虎に、この家督を継ぐべき旨を
為景が直に申し聞かされたのだが、景虎はこれを悦ばず了承しなかったため、為景は怒って
屋形である上杉定実に訴えて諸老臣と談じ、景虎を下越後へと追い下した。

これにより景虎は府内を出て、米山を越した。傅役の金津新兵衛を始め四、五人が供であった。
この米山は上り四里下り四里で、峠に薬師堂があり、米山寺といった。この堂より見下ろすと、
越後の国中が眼下に見えた。この堂の縁で休み、景虎にも破子(弁当)を進めた。
景虎は八歳であったが、年頃よりは少し大人びていた。堂の縁を遊び廻り、金津新兵衛に向かって言った

「この度の無念を晴らし本望を達するには、この山が能き陣所であるから、この筋にて合戦をすべし。
頸城、古志、府内の城を眼下に見下ろす、能き陣場である。」

これを聞いた新兵衛は涙を流し、
「その言葉を忘れ給うな。頼もしく候。」
と悦んだ。果たして十一年後の天文十六年五月、景虎は兄晴景と一戦し、大利を得られ、越後を
切り取られたが、その時この米山が合戦場であった。

太祖一代軍記



436 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/08/17(火) 18:10:18.04 ID:I/VKUdaS
>>435
こういうのがあるからたまに謙信がなろう系転生者の小説主人公になるんだよな

神童繋がりで、転生したら厩戸王子だったというのもあってもいいな
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    米山合戦って実際にあったのかね
    イマジナリィ軍師の宇佐美定行が大活躍した合戦でしょ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    子供の頃は土で城作って遊んでたというから、信長の野望与えたら、廃人になるまでやってただろうな。

  3. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    子供は楽しいことについては雑食性だから何としても両立させるに違いない
    昼→城造り
    夜→ノブヤボ
    宿題→しない
    で翌日怒られるところまでがワンセット

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