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仏さんに閉門を申しつけた男

2021年08月29日 15:17

991 名前:人間七七四年[] 投稿日:2021/08/29(日) 01:27:52.83 ID:yFDY/hbU
仏さんに閉門を申しつけた男

愛媛県今治市に伝わるお話。
昔、町谷の歓喜寺の近くの街道に小さなお堂があった。そのお堂には河野源六とその一族の供養塔が祭られていた。

だが、当の河野源六がそのお堂の前を馬に乗って通ると何故か決まってそこでだけ必ず落馬してしまうのであった。

ある日、遂に腹を立てた源六は仏さんに向かって

「閉門申しつける!」

と叫んで2枚の板を持ち寄り、お堂に×の字に板を打ち付けた。これ以降源六がこのお堂の前で落馬することは無くなったと言う。

お堂のあった場所の街道はは今では狭いあぜ道程度の細さとなってしまい、この場所にあったお堂や河野一族の供養塔は撤去されて歓喜寺に移され、跡地には『河野源六一族之墓跡』(昭和三十四年十一月建立)と言う石碑が建っている。

実際は、宝篋印塔で供養塔の一つだが、歓喜寺に移す時に人骨が多く出たということでお墓として祭られているのだそうだ。

源六の経歴については一切わかっていないが、歓喜寺には『源光院徳巌圓智居士神像』(表)『じ大永七丁亥十一月九べい河野苗裔俗名源六』(裏)と書かれた位牌ががあるため、相当身分の高い武人であったと推定され、大永七年(1527)に亡くなったとされる。
(参考サイト:今治市商工会)

ちなみに、この河野源六通明は下記参考サイトによると大宇多山城の城主であったそうで、そちらで紹介されている文献では中国勢の武田家や小笠原家の攻撃を受けて城は落城したものの、その後も原野で敵を相手に戦い続けた源六であったが、遂には馬より転んで落ちて戦死したのだと言う。


参考サイト
今治地方の伝説集 今治市商工会(逸話44)
https://www.imabaricci.or.jp/今治地方の伝説集/#ryuumonzanzyousyu

古山城・今治市朝倉上 大宇多山城跡を歩く①
https://ameblo.jp/girou88/entry-12653243759.html



992 名前:人間七七四年[] 投稿日:2021/08/29(日) 06:53:45.25 ID:WSNlkNfl
藤原廣當 筆
https://www.touken-world.jp/search-calligraphy/art0002110/
落馬した金砕棒を持った武者が敵の一太刀を首に受ける瞬間が描かれている。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    何かあの辺通るといつもね…
    するんですよね…
    鼻先に獣臭い風を感じた様な気がしてね。

    イヤだな~、怖いな~、イヤだな~って思ってたらね、その獣臭い風が強くなった。

    ふ~ふ~ッ!ふ~ふ~ッ!てね。

      ∧w/)
      彡・ \
      彡ヽ__)
      ( つ旦
      と_)_)

  2. 人間七七四年 | URL | -

    ほっとけばいいのに

  3. 人間七七四年 | URL | b5.M5V.g

    城主の河野源六通明が落馬により討死したのでその一族共々お堂を建てて祀ったが
    そこを馬に乗った河野源六通明の亡霊が通る度に同じように落馬したので
    町谷部落の者たちは祟りを畏れてお堂を封印した所
    河野源六通明の亡霊が彷徨うことは無くなったって感じの話が変質したのかな

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※3
    自分が死んだことに気付かない亡者とか世にも奇妙な物語か岸辺露伴は動かないでありそう。
    ゴールドエクスペリエンスレクイエム食らったディアボロ感が有る。

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※2 落馬はお武家にとって不名誉なことだし、それを何度もするとなっては、
    憤りもハンパなかったんじゃないかな。
     そこで近くにあった仏さんに、とりあえず閉門した、と。
     仏さんとんだとばっちりww

  6. 人間七七四年 | URL | -

    ※2
    佐藤二朗かな?

    ヨシヒコ〜 ヨシヒコ〜

  7. ※2 | URL | -

    ※5
    いや、仏だけにほっとけ~っていう…イヤナンデモナイデス

  8. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    スポーツマックスとか無視ゲームとかロッカーとか
    まあそれらに限らず定番ネタではある

  9. 人間七七四年 | URL | -

    人と神仏の距離を今より近くに意識していた時代をうかがわせる話しだよなぁ。
    今でもアマビエチャレンジ等でその節はあるけれども、
    生活の足元に神仏が関わっているのが、
    さも当然のように思う人はほとんどいなくなってるし、
    時代錯誤と言われようとこういった感受性は見習いたいわ。

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