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ささ、存分に飲み候へ

2021年10月01日 17:02

642 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/09/30(木) 20:45:03.75 ID:h5Dj7Yx0
島津義弘公が加治木在城のみぎり、御殿の語普請が有った。
その日は冬の最中で、北風強く吹きすさび猛烈な寒気で、耐えられないほどであった。
しかしながら義弘公はこの寒天にもかかわらず、折々作事場に出てこられた。

その時、御普請奉行である白尾帯刀は、今義弘公がその背後に居ることも知らず
「この寒天に御老人様が折々御出になるなど無用の儀じゃ!」
と独り言をした。

が、俄に気付いて後ろを振り向くと、何ということか、義弘公は仁王立ちに立ってその大きな目を
ぎょろつかせておられた。
白尾帯刀は即座に飛び下がって地面に平伏したが、義弘公は何事も仰せに成らずそのまま御居間に
入られた。

しかし、やがて使者を以て帯刀を召された。帯刀は「御手討ちであろう」と覚悟して、是非無く
御前に罷り出ると、どうしたことか義弘公は殊の外上機嫌で
「この寒天に大義である。」
と仰せになり、児小姓に命じて大杯を持って出させ、帯刀に向かって
「今日は一段と冷える。ささ、存分に飲み候へ」
と、この大杯を帯刀に下された。

軍神島津義弘公



643 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/09/30(木) 21:26:49.19 ID:IiZBsJ25
大工接待の逸話だけではなかったのか。

644 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/10/01(金) 07:50:00.94 ID:gEbcyYW5
>どうしたことか義弘公は殊の外上機嫌で
ここの理由が知りたいところだけど、この逸話が出来たときは書かなくても分かるような理由だったのかな
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    島津義弘とかいうさつまはやとがかんがえたさいきょうのくんしゅ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    これ、悪久さんなら毒酒にしてたと思う

  3. 人間七七四年 | URL | -

    割と真面目に思うんだが、維新公や清正公の場合、
    理想の殿様像が先にあってそれにそぐわない逸話が淘汰されているんじゃないかと。
    いや、ガチ完璧超人だった可能性を否定するわけじゃないんだけどね。

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