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蒲生氏郷、ヘッドハンティングに挑戦・悪い話

2009年02月14日 00:00

932 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:01:03 ID:IyR/Qdrb
蒲生工場長、ヘッドハンティングに挑戦。


ある時、蒲生氏郷は茶仲間である友人の森忠政の領地である東美濃を訪れた際に大井宿で接待を受けた。
饗応役で出てきたのはゴツい年の頃50歳程の男。名を「各務兵庫助元正」と名乗った。

氏郷「なるほど、この男が『鬼兵庫』か・・・」

信長家臣時代に噂ぐらいは聞いた事がある。色々と面白い経歴の持ち主であるらしい。
しばらくして酒もまわり宴もたけなわとなった所で氏郷はこう切り出した。

氏郷「兵庫殿。あなたの武功話を聞きとうございますな。」
元正「武功話ですか・・・。そうですな、では宇佐山城での話を一つ・・・」
氏郷「おお・・・それは凄い。だがまだそれが全てではありますまい。」
元正「それはもちろん。では越前での話を・・・」
氏郷「ははは!面白い面白い。だがまだry」
元正「それはもちry」

そんなこんなで盛り上がる内に宴は終わった。
元正「この老骨めの昔話。楽しんでいただけましたかな?」
氏郷「それはもちろん。」
元正「ふふふ・・・」

ほろ酔い気分でご機嫌な氏郷であったが人材マニアである彼は話の中で各務兵庫という男が武辺だけではなく多くの普請事業に関わり、また最近では
領内の検地奉行を務め上げたりと多才な人物である事を見逃さなかった。

是非とも蒲生家に欲しい逸材・・・万石払っても惜しくはない。彼が浪人であったなら即採用ものである。
しかしながら彼も森家において重要な職を得ている。差し出がましい真似はすべきではないのだ。

933 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:01:40 ID:IyR/Qdrb
しかしその場は大人しく帰ったもののどうしても元正を仕官させたくなった氏郷。
長可時代から所領が減って待遇に不満を抱いていた森家の家臣を引き取って再生工場入りさせたりしている氏郷は知っている。
「現時点の森家の待遇に不満がある家臣は決して少なくない。」元正ももしや・・・やってみる価値はある。

早速、水面下で交渉すべく手紙を書いてみる氏郷。しかしながら自分から引き抜きにいくという事はあまりしたことが無い・・・というか初めてかもしれない。
とりあえず一万五千石で仕官を勧めてみる事にした。ちなみに森家の総石高は当時七万石であるので倍増以上である事は間違いない。

数日すると使者が帰ってきた。やんわりと断られたとの事である。
しかしながら珍しくヒートアップする氏郷「よろしい、ならば二万石だ。」書状を受け取ってもらえたならばまだ分からない。
スラスラと書き上げるとまたすぐに使者を送り出した。

また数日すると使者が帰って来た。今度ははっきりと断られたようで物凄い剣幕で怒鳴られたらしい。書状は受け取ってすら貰えなかったようだ。
氏郷「ハハハ、なるほど、いかな条件が書かれていようと仕官する気など全く無いという事か!」

よくよく考えてみれば大封に釣られて与えられた職務を投げ出して他家へと移る輩などたかが知れている。お互いの為にこれでよかったのだ。
平素の冷静さが戻った氏郷。きっぱりと元正を仕官させる事を諦めると今度は他家の人間にこういう強引な仕官話を持ちかける事も無かったという。


工場長には珍しいちょっと悪い話。




934 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/13(金) 21:11:06 ID:p5aB5D9h
>>932-933
それだけ魅力的な漢だったというかがみんのいい話でもあるな

942 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/14(土) 09:14:23 ID:3s2K25MT
>934
かがみん、武門で鳴る森家の人らしいなあ。
昔話に興が乗って、えんえん話し込んでしまうとかかわいい

・・・三河武士だと主君(家康)も家臣も実にめんどくさいのだが、それはそれでかわいい
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