758 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/10/30(土) 15:00:27.07 ID://LSt/4J
出雲の白髪という城は山陰道の名城であり、この城に籠もる者は幼い童が白髪になるまで成長しても、
曾て落ちることのない城であるとして、白髪城と呼ばれたそうである。さらにこの城を毛利元就が
攻めるという時、尼子方である城内の者たちは籠城を覚悟して糧米、馬料、塩、味噌に至るまで
よく貯えておいたため、月を超えて年を経ても、城内には倦労の気色も無く、却って折々切って出て
旺盛な武威を示した。このため、知謀深き元就も攻めあぐね、石見国の銀山より金堀子を召し寄せて、
白髪城本丸の下を目当てに穴仕寄を掘らせた。
この時、城中より何者であろうか、一首の狂歌を読んで洗骸の陣の外構に立てた
元就は 白髪の糸にむすほれて 懸もかからす引もひかれす
(毛利元就は白髪城に絡め取られて、攻勢にも出られず撤退も出来なくなっている)
元就は歌道が中国においてその名のある人であったので、即座に返歌をして、白髪の岸涯に立てられた
義久か命と頼む白か糸 今そ引きる安芸の元就
(尼子義久が生命線として頼っている白髪城の、その糸を今こそ引き切るのがこの安芸の元就である)
(宍戸記)
尼子側の狂歌を得意の歌道で見事に返した毛利元就のお話。
759 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/10/31(日) 10:44:47.71 ID:K9T+0l0d
石見銀山が欲しくて本城を謀殺したら降ってた尼子方が‥
謀将のイメージあるけど結構失策多いね
出雲の白髪という城は山陰道の名城であり、この城に籠もる者は幼い童が白髪になるまで成長しても、
曾て落ちることのない城であるとして、白髪城と呼ばれたそうである。さらにこの城を毛利元就が
攻めるという時、尼子方である城内の者たちは籠城を覚悟して糧米、馬料、塩、味噌に至るまで
よく貯えておいたため、月を超えて年を経ても、城内には倦労の気色も無く、却って折々切って出て
旺盛な武威を示した。このため、知謀深き元就も攻めあぐね、石見国の銀山より金堀子を召し寄せて、
白髪城本丸の下を目当てに穴仕寄を掘らせた。
この時、城中より何者であろうか、一首の狂歌を読んで洗骸の陣の外構に立てた
元就は 白髪の糸にむすほれて 懸もかからす引もひかれす
(毛利元就は白髪城に絡め取られて、攻勢にも出られず撤退も出来なくなっている)
元就は歌道が中国においてその名のある人であったので、即座に返歌をして、白髪の岸涯に立てられた
義久か命と頼む白か糸 今そ引きる安芸の元就
(尼子義久が生命線として頼っている白髪城の、その糸を今こそ引き切るのがこの安芸の元就である)
(宍戸記)
尼子側の狂歌を得意の歌道で見事に返した毛利元就のお話。
759 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/10/31(日) 10:44:47.71 ID:K9T+0l0d
石見銀山が欲しくて本城を謀殺したら降ってた尼子方が‥
謀将のイメージあるけど結構失策多いね
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コメント
人間七七四年 | URL | -
久々にワロタ
こういう歌を即座に詠み返せるのが昔の武士なんだよな
今の侍は歌道の嗜みがないから困る(AA略
( 2021年10月30日 16:33 )
人間七七四年 | URL | -
※1
道灌「…」
( 2021年10月30日 18:05 )
人間七七四年 | URL | -
※2
新納忠元「…」
犬童頼安「…」
( 2021年10月30日 18:45 )
人間七七四年 | URL | -
※1殿
確かに、※2殿※3殿とは違って今(2021年)
の人は歌道の嗜みがある人は少ないですね。
( 2021年10月30日 21:23 )
人間七七四年 | URL | -
※4
歌会始とか出る人は本当に凄いですね。
( 2021年10月30日 23:36 )
※4 | URL | -
※5殿
本当に凄いと思います。
自分はプレバト見て「へー」と人の俳句を感心して
いるくらいしかできない……
( 2021年10月30日 23:56 )
人間七七四年 | URL | -
幽斎『大丈夫、アンチョコ作るから安心して』
( 2021年10月31日 05:23 )
人間七七四年 | URL | -
※7
秀吉「あっ!このお題幽斎ゼミでやったところだ!」
( 2021年10月31日 07:19 )
人間七七四年 | URL | -
家康(帰りたい…)
( 2021年10月31日 18:53 )
人間七七四年 | URL | -
信秀(あー、那古野城欲しい…そうだ!歌を詠むついでに取ろう!)
( 2021年11月02日 13:14 )
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