224 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2021/12/07(火) 18:02:11.24 ID:tjDKGJTZ
貞享元年(1684年)に書かれた
福住道祐「吉岡伝」から、吉岡兄弟(直綱・直重)と宮本武蔵の決闘について
宮本武蔵は越前少将忠直の家士にて二刀を弄する良手なり。
忠直、之を師とし日々習熟するに左右を離れず。
忠直君、聚楽第に在る日、武蔵に問う
「吉岡数回の名誉、兵法の骨髄を得たりと謂うべけんや?もし汝と対せばいかん?」
武蔵、言を謹みて曰く
「直饒(たとい)彼の兄弟一時に競い来たるとも不肖の一刀に較ぶべからず。」
忠直君大いに悦び、之を板倉伊賀守勝重に報ずる。
勝重即ち兄弟を召して云う。
「宮本武蔵、汝と勝負を決さんと欲する望みあり。速やかに是非を分かち、宜しく高覧に備えよ」と。
兄弟、敬して其の命を受け、是(ここ)に於いて直綱先に出ず。
両方相互に心力を竭(つ)くし、暫く時剋移りて、武蔵遂に眉間を撃たれる。
血出ること最も甚だしく、直綱後に却(しりぞ)く。
皆「直綱の勝ちなり」と言う。他「相撃(あいう)ちなり」と言う。
直綱怒りて云う。「則ち明白に決さん」と。
武蔵言を直綱に与え「已に決して了う。願う所、直重と宜しく相撃すべし」と。
是に於いて日を定め重ねて之を相待つに、武蔵忽ち迹(あと)を晦まし、之(ゆ)く所を知らず。
是を以て世を挙げて云う。
皆「直重、座して勝ちを得たる」と。
信憑性はおいといて、宮本武蔵が「2人がかりでも勝ちます」と大口を叩いて吉岡兄弟と決闘するも、
兄にはほとんど敗北、弟には逃げて不戦敗したという話。
貞享元年(1684年)に書かれた
福住道祐「吉岡伝」から、吉岡兄弟(直綱・直重)と宮本武蔵の決闘について
宮本武蔵は越前少将忠直の家士にて二刀を弄する良手なり。
忠直、之を師とし日々習熟するに左右を離れず。
忠直君、聚楽第に在る日、武蔵に問う
「吉岡数回の名誉、兵法の骨髄を得たりと謂うべけんや?もし汝と対せばいかん?」
武蔵、言を謹みて曰く
「直饒(たとい)彼の兄弟一時に競い来たるとも不肖の一刀に較ぶべからず。」
忠直君大いに悦び、之を板倉伊賀守勝重に報ずる。
勝重即ち兄弟を召して云う。
「宮本武蔵、汝と勝負を決さんと欲する望みあり。速やかに是非を分かち、宜しく高覧に備えよ」と。
兄弟、敬して其の命を受け、是(ここ)に於いて直綱先に出ず。
両方相互に心力を竭(つ)くし、暫く時剋移りて、武蔵遂に眉間を撃たれる。
血出ること最も甚だしく、直綱後に却(しりぞ)く。
皆「直綱の勝ちなり」と言う。他「相撃(あいう)ちなり」と言う。
直綱怒りて云う。「則ち明白に決さん」と。
武蔵言を直綱に与え「已に決して了う。願う所、直重と宜しく相撃すべし」と。
是に於いて日を定め重ねて之を相待つに、武蔵忽ち迹(あと)を晦まし、之(ゆ)く所を知らず。
是を以て世を挙げて云う。
皆「直重、座して勝ちを得たる」と。
信憑性はおいといて、宮本武蔵が「2人がかりでも勝ちます」と大口を叩いて吉岡兄弟と決闘するも、
兄にはほとんど敗北、弟には逃げて不戦敗したという話。
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コメント
人間七七四年 | URL | -
吉岡伝だから当然贔屓も入ってるだろうけど、それにしてもカッコ悪い…
( 2021年12月07日 19:19 )
人間七七四年 | URL | -
そもそも越前少将忠直って誰やねんというツッコミが…
松平忠直じゃ時代違うし
( 2021年12月07日 19:43 )
人間七七四年 | URL | -
武蔵以上に吉岡流が将軍指南してたという割に謎だらけだからな…
( 2021年12月07日 21:28 )
人間七七四年 | URL | -
互いに盛りも盛ったりと言わんばかりだからなあ
( 2021年12月08日 00:05 )
人間七七四年 | URL | -
武蔵「立ち合いは強く当たって、あとは流れで」
( 2021年12月08日 00:13 )
人間七七四年 | URL | -
たぶん一度やり合って決着つかず、再戦の口約束をしたけど結局うやむやになった…程度の話なんだろうな。
登場人物にネームバリューはあるけど詳細不明とか、後世のクリエイターさん達にとっては実に盛りがいのある題材ですわ。
( 2021年12月08日 09:12 )
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