470 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/05/03(火) 15:23:45.96 ID:EacVBKZg
或る記に、大阪夏の陣での大阪落城後、蜂須賀蓬庵(家政)の使いである長坂三郎左衛門は、
八幡の茶店にて暫く休息している時、亭主に「すまないがこの辺りに、落人と思しき者があるか」
と尋ねた。亭主が申すには
「されば、不審なる者があります。いかにも忍ぶ人と見え、夜々にこちらの方に来て、食物を調え
帰る人があり、私は覚束なく思いその跡を付けて参った所、葭原の中に隠れ住んでいるようでした。」
長坂はこれを聞くと大いに喜び、茶屋の亭主を案内者として、若党・中間を葭原の中に分け入らせ、
捜し求めた所、長宗我部盛親主従の二人、飢えが迫っていたのか、疲れ伏している所を捜し当てた。
故に忽ち二人を搦め捕ったという。
(新東鑑)
或る記に、大阪夏の陣での大阪落城後、蜂須賀蓬庵(家政)の使いである長坂三郎左衛門は、
八幡の茶店にて暫く休息している時、亭主に「すまないがこの辺りに、落人と思しき者があるか」
と尋ねた。亭主が申すには
「されば、不審なる者があります。いかにも忍ぶ人と見え、夜々にこちらの方に来て、食物を調え
帰る人があり、私は覚束なく思いその跡を付けて参った所、葭原の中に隠れ住んでいるようでした。」
長坂はこれを聞くと大いに喜び、茶屋の亭主を案内者として、若党・中間を葭原の中に分け入らせ、
捜し求めた所、長宗我部盛親主従の二人、飢えが迫っていたのか、疲れ伏している所を捜し当てた。
故に忽ち二人を搦め捕ったという。
(新東鑑)
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