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内蔵殿風

2022年09月01日 19:02

346 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/01(木) 15:30:45.48 ID:ugOBGEFV
小河内蔵之丞噺覚書写全」および「古郷物語」より「内蔵殿風(内蔵允風)」

小河内蔵丞(小河之直)が上方に上った折に途中の瀬戸でちょうど順風が吹いたので、船頭や侍衆は「上々の日和ですな」と喜んだ。
しかし内蔵丞はまったく喜ばず
「上りの船はよいが、下りの船にとっては向かい風であり、急いでいる者もいるであろうのに難儀なことである。
上る者にも下る者にも船での往来が良くなければ「よき日和」と言えるだろうか」と言った。
そののち播磨灘で上下の船とも帆を張ることができる風が吹いたため、これこそが「内蔵殿風」だと言いあった。
そののち瀬戸の者どもはこれを聞き、けだし名言だと思い、上下共に帆を張れるような風を今でも「内蔵殿風」だと言っているそうである。
まったく徳の厚い性分であり、人々に対して好悪の情を持つことがなく、平等に考える人であった。



349 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/09/03(土) 20:56:01.72 ID:xme28juG
>>346
全体最適ってのが分かってるんだな
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