459 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/10/22(土) 11:17:14.81 ID:qF9HUZG8
武田晴信公が山本勘助に問われた
「さて、諸国の人の様子はどのようなものだろうか。」
勘助は申し上げた
「東西南北共に、人が名を申すほどの大将は、大方一つの傾向にありますが、国によって
初め、中は違いがあり、治まり方は一つではないと聞いています。」
「大将はその通りであろう。しかし諸侍から各下人まで、国によって変わるのか。」
「私は諸国を歩き、国々の家風を見てきました。その上今川義元公の御家を望んで駿河に九年在る間に、
諸国の牢人と交流し様々なことを見聞きしました。その経験より、私の本国であり三河より東の人々は、
大方一つです。
また尾張より和泉あたりまでも一つの気質であり、四国、中国、九州は、気質大方同じです。
筑紫の奥は、奥州衆に似ています。
先ず、尾張から上方にかけては、十人中九人、慇懃であることは稀であり、横柄であることを隠さず、
贔屓の人であれば不足や欠点があっても誉め、仲が悪ければ手柄の人でも誹り、武士の上中下の働きの
穿鑿も無く、首を一つ取れば覚えとし、押し出しが強く悪口も早く、国郡の主が世に落ちた場合、
その被官を主として、被官の名字を請けて名乗ることも多いため、無穿鑿に見えます。
被官が立身し主の名字を名乗るのは手柄であります。「今川は吉良に上がり、吉良殿は公方へ上がる」と
承っています。
さて、東国においては被官が仕上がり主の名字を申し受けることはありますが、仕下げたると申して、
被官を主として本名を捨て、被官の名字に成る事はありません。
関東においては結城は主でありながら小身であり、多賀谷は被官でありながら大身ですが、結城と対面する時、
大身の多賀谷は畏まります。」
ここで、晴信公は金言を申された
「上方の諸人が無穿鑿なのは、諸人の誤りではない。大将が誤れば家老も誤り、家老が誤れば諸役者誤り、
諸役者が誤れば下々も誤るものだ。」
『甲陽軍鑑』
諸国の気質についての対話。
なにげに「御所が絶えれば、吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ」の元ネタらしきものがありますね。
460 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/10/22(土) 12:33:27.28 ID:1mTUQqSV
ハッタリかましてるけど、西はせいぜい尾張までしか知らないってばれてるぞ勘助
武田晴信公が山本勘助に問われた
「さて、諸国の人の様子はどのようなものだろうか。」
勘助は申し上げた
「東西南北共に、人が名を申すほどの大将は、大方一つの傾向にありますが、国によって
初め、中は違いがあり、治まり方は一つではないと聞いています。」
「大将はその通りであろう。しかし諸侍から各下人まで、国によって変わるのか。」
「私は諸国を歩き、国々の家風を見てきました。その上今川義元公の御家を望んで駿河に九年在る間に、
諸国の牢人と交流し様々なことを見聞きしました。その経験より、私の本国であり三河より東の人々は、
大方一つです。
また尾張より和泉あたりまでも一つの気質であり、四国、中国、九州は、気質大方同じです。
筑紫の奥は、奥州衆に似ています。
先ず、尾張から上方にかけては、十人中九人、慇懃であることは稀であり、横柄であることを隠さず、
贔屓の人であれば不足や欠点があっても誉め、仲が悪ければ手柄の人でも誹り、武士の上中下の働きの
穿鑿も無く、首を一つ取れば覚えとし、押し出しが強く悪口も早く、国郡の主が世に落ちた場合、
その被官を主として、被官の名字を請けて名乗ることも多いため、無穿鑿に見えます。
被官が立身し主の名字を名乗るのは手柄であります。「今川は吉良に上がり、吉良殿は公方へ上がる」と
承っています。
さて、東国においては被官が仕上がり主の名字を申し受けることはありますが、仕下げたると申して、
被官を主として本名を捨て、被官の名字に成る事はありません。
関東においては結城は主でありながら小身であり、多賀谷は被官でありながら大身ですが、結城と対面する時、
大身の多賀谷は畏まります。」
ここで、晴信公は金言を申された
「上方の諸人が無穿鑿なのは、諸人の誤りではない。大将が誤れば家老も誤り、家老が誤れば諸役者誤り、
諸役者が誤れば下々も誤るものだ。」
『甲陽軍鑑』
諸国の気質についての対話。
なにげに「御所が絶えれば、吉良が継ぎ、吉良が絶えれば今川が継ぐ」の元ネタらしきものがありますね。
460 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2022/10/22(土) 12:33:27.28 ID:1mTUQqSV
ハッタリかましてるけど、西はせいぜい尾張までしか知らないってばれてるぞ勘助
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