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「武家閑談」真田信繁の大坂城入城

2023年02月02日 19:58

610 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2023/02/02(木) 19:32:25.06 ID:y38eWKJL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-476.html
の元だと思われる
武家閑談」真田信繁の大坂城入城

真田は大坂に着き、その身のまま大野修理(大野治長)殿のところに行く。
その頃は伝心月沢として薙髪であり、玄関で案内を乞うた。
奏者が出てきて「山伏はどこから来た?」と尋ねてきたので
真田はわざと「大峯辺の山伏であります。御祈祷の巻数を持参いたしましたので御目見を願います」と言った。
奏者は「殿は城におられるのでこちらに通るがいい」と番列の脇に呼び入れられた。
御目見を待つ若侍たちが十人ばかりいて、刀剣の目利きをしていた。
一人が真田に向かい「御僧の刀を見せてくれぬか?」と言ったため
真田は「ただの山伏の犬おどしの刀ですのでなかなかお目にかける必要もありますまいが、お慰みになれば」と取り出した。
するりと抜いて柄を見れば、格好は申すにおよばず、刀の匂いも艶があった。
若侍たちは「さてもさても見事なり」と口々にほめ、「中小身はどうだろう」と銘を見ると「貞宗刀匠正宗」とあり、「中小身も見事だ」と言いあった。
ここで皆々怪しみ、さては只者ではないだろう、と思っているところに大野修理殿が城より帰った。
奏者が「玄関にて御目見なさってください」と待っていたものたちを引き出してきた。
大野は真田の前に手をついて「近日お越しになるとは伺っておりましたが、御足労くださったとは。
いそいで城に戻り秀頼公のお耳に入れましょう。どうぞ舎院にお入りください」と言って城に馳せ戻った。
さて秀頼公より速見甲斐守(速水守久)が使いとして馳せ参じ、黄金二百枚、銀三十貫目を下された。
これを見た玄関の若侍どもはあきれかえった。
真田はおかしがったため、そののちその若侍たちに会っては「刀の目利きは当たっていたようだな」と言うと、皆赤面したという。




611 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2023/02/03(金) 11:53:24.30 ID:+VrU+S7l
わざわざ正体を隠すとは性格が捻じ曲がった奴だな
そんなクズでも正体を見破り粛々と対応した修理はさすがだ

612 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2023/02/03(金) 14:34:43.05 ID:LD9TP4LV
いきなり真田左衛門佐であるといったとこで、顔を知ってる分けない衛士たちが、はいそうですかと通すわけもなく、軽く弄うてやろうとなるのは仕方ないんじゃないかな
話を作った人はそう考えたんだろう
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    山伏がなんで正宗をもっているんだよ(笑)たしかに怪しすぎるわ。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「刀の目利き『は』当たっていた」だからねぇ

  3. 人間七七四年 | URL | -

    山伏と目利きしたのに御目見許してはいかんのでは。

  4. 人間七七四年 | URL | -

    山伏だろうと神人だろうと僧兵だろうと戦時は優秀な戦力になるからね
    ましてや正宗を持ってるのなら名のある人物だと分かるから
    とりあえず不審な行動に用心しつつも主に見てもらわないと

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