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敵討ちのことについて

2023年04月02日 17:20

763 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2023/04/02(日) 16:24:46.07 ID:0/464KFC
敵討ちのことについて。

先ず、狙われる側の人は常に寝所を変え、昼夜用心し、その上路次を行く所に、先に敵が待っていると聞けば、
脇道を通って迂回するなど、どのように仕るとも討たれるようにするのが分別尤もと言える。
この事を、無案内な人々から卑怯であると言われても、全く問題はない(此儀を無案内なる人々比興という共不苦)。
信玄家の作法はそのようになっているのだ。

次に狙う人は、その身が怪我をしたことへの意趣であるなら、夜昼共に狙って討ち果たそうという時、
その武器として刀、脇差、或いは鑓、薙刀までは問題ない。
さて又、親兄弟、師匠、伯父、従兄弟までの敵討ちであるならば、弓、鉄砲であっても討ち果たしたことを
手柄といたすべきである。

自分の意趣で討つ場合でも、敵討ちであっても、その敵の家に忍び込んで討ち果たすのは、ひとしお良き
心馳せと申すものである。

他の家はどうであれ、信玄家の作法は斯くの如しである。

甲陽軍鑑



766 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2023/04/04(火) 09:10:38.20 ID:d0SphvuW
>その武器として刀、脇差、或いは鑓、薙刀までは問題ない。
>さて又、親兄弟、師匠、伯父、従兄弟までの敵討ちであるならば、弓、鉄砲であっても討ち果たしたことを手柄といたすべきである。

ここすき

768 名前:人間七七四年[] 投稿日:2023/04/04(火) 21:14:50.13 ID:Flu5Hexi
この書き方だと、妻や子供の敵討ちというのは、弓や鉄砲は駄目なんだな。

770 名前:人間七七四年[] 投稿日:2023/04/04(火) 21:22:08.31 ID:mUM08mQR
そもそも目上の男性の敵以外は敵討にならないよ
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    武田家内部での報復の作法的なやつか~。
    って喧嘩両成敗じゃないのかよ!報復はダメじゃないのかよ!。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    >どのように仕るとも討たれ「る」ようにする

    書き込んだ奴がぬとるを打ち間違えたんか?

  3. 人間七七四年 | URL | -

    「書き込んだ奴が」じゃなくて「書き込んだ人が」と書く
    礼儀くらい覚えよう

  4. 人間七七四年 | URL | -

    ※1殿

    そもそも仇討ちという制度自体が、喧嘩両成敗的な思想をベースにしているのでは?

  5. 人間七七四年 | URL | -

    ※4
    喧嘩両成敗的な思想だとすれば
    ↑のような敵討ち自体が禁止されてる
    成敗するのは武田の当主でなければならず
    私闘で勝手に討つのは当主の権限や威信を汚す行為
    自力救済の世界だから敵討ちが奨励されてる

  6. 人間七七四年 | URL | -

    喧嘩両成敗の目的が自力救済の否定じゃないなら特に矛盾ないんじゃない?
    紛争の拡大防止と、売られた喧嘩を買わなかった人の名誉を守るのが目的なんじゃない

  7. 人間七七四年 | URL | -

    ああ、なんか齟齬があるかもと思った

    「喧嘩両成敗」を「上からの」「両成敗の法制度」ととらえて、
    「喧嘩したものは同程度の上からの成敗がくわえられるべき」って制度感と、

    「喧嘩両成敗」を「下からの」「同程度の被害が両方であるべき」ととらえて、
    「喧嘩したものは同程度の人的物的被害でイーブンであるべき」って、被害公平感と、

    があるのか。
    「仇討ち」の正当性主張は後者で、「俺んとこ死んだのが2人だから、お前んところも2人死なないとおかしくない?」っていう中世的(鎌倉室町武士)価値観だな。

    ※5さんの「喧嘩両成敗的な思想だとすれば↑のような敵討ち自体が禁止されてる」は、前者の「お上の裁きに従う」的な近世(江戸中後期)的価値観なのだろう

    赤穂浪士の倫理観は端境期ではあるか?。

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