fc2ブログ

(運の)いい話(三)・久世三四郎広宣

2009年02月20日 00:13

31 名前:(運の)いい話(三)[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 07:42:58 ID:ZGm+xrcN
幸運度:☆
実力度:☆☆☆

のちの老中・久世家の祖、久世三四郎広宣は三河武士の中にあって武功で知られた。

小田原攻めの時、三四郎は北条の侍・野中某と槍を合わせ、左手をひどく傷つけられた。
しかし三四郎はひるまず、左の脇に槍を抱え込み、なおも野中に突き掛かった。

「こしゃくな奴め、そんな持ち方で槍が突けるか!!」
野中が思い切り三四郎の槍をはね上げると、槍は宙へ飛ばされてしまった。

三四郎は、なんとかこれを右手で掴み取ったが、これを見逃す野中ではなく、掴んだ瞬間
野中の槍が三四郎の鼻先に殺到し、かろうじてかわした三四郎は尻餅をついた。

とどめ、とばかりに三四郎の胸先へ、野中の槍が突き出された。



三四郎はのけぞってこれをギリギリでかわすと、とっさに野中の槍を左脇に抱えて抑え、
右手で刀を抜き放ち、野中に斬りかかった。

再三に渡る三四郎の妙技(?)を見た野中は恐れをなしたか、
「こいつは、しぶとい奴だわい!!」
(原文:此処なるしぶとき奴哉) と、捨てゼリフを吐いて、さっさと逃げ出した。

三四郎自身は何事もなかったかのように戦場に戻り、別の敵の首を挙げたという。

以上、運も実力のうち?な話三連発でした。連投失礼。




32 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 08:24:29 ID:mpsYxd9B
>>31
まんまカンフーアクションだなw

33 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 09:56:02 ID:/AryFGP+
>>31
殺陣描写が凄いな
かっこよすぎ

35 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 10:21:46 ID:CKiNnwIv
>>31
久世に執着しなかった野中もまた良い侍だな
スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/1413-6bdf4581
    この記事へのトラックバック