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黒田長政、嫡男の袴着式にて・いい話?

2009年03月02日 00:17

408 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 11:48:44 ID:2nB8yHrY
黒田長政の嫡男・満徳丸(のちの忠之)が4歳になり、初めて袴をつける袴着式を行った。

母里太兵衛友信が、じいやとして満徳丸に着付けてやり、儀式は滞りなく進んだ。
「良きお子じゃ。早く成長して功名を挙げ、父上以上の武士になりなされ。」

それを聞いた長政は、顔色を変えて太兵衛をののしった。
「やあ太兵衛、何を言いおる!4歳の子が『父以上の武士』とはどういうことじゃ!!」
ついには太兵衛を罰すると言い出したため、周囲がとりなしたが、長政は聞かなかった。

「これが許せるか!わしは若き時、お前にも(栗山)備後にも謀らず、朝鮮に渡って
功名を挙げ、関ヶ原でもお前たちの助けに寄らず、大敵に勝った。
泰平の世となり、立てるべき武功もない今、どうして満徳がわしを超えるなどできよう。
太兵衛よ、納得の行くよう説明せよ!!」

群臣が手に汗握る中、太兵衛は長政を無視して、笑って満徳丸に語った。
「いいですかな、武功は幾たび事に及んでも、『これで良い』ということはありません。
他人に『貴殿の功、比類なし』と、ほめられても聞き捨てられよ。

よく訓練された兵を率い地の利を取って勝ったとしても、それは自讃に過ぎませぬ。
勝ちに狎れて、次の戦で同じことをしても、必ずや負け戦となるでしょう。

だからと言って、味方の崩れを防ぐためと、殿様が前に出るのは大将の道にあらず。
殿様の武功が進むのも結構ですが、それでは殿様を守るため、周りの者が死にまする。
人を良く使い、味方を討たせず勝つのが、本当の良将というものでござる。

爺の言葉の正否は、わしがこれで死んだ後は、栗山が老巧の者ゆえ、お尋ね下され。
くれぐれも言いますが、満徳さまがただ一人駆けるような事は、葉武者の業ですぞ。」

痛烈な皮肉に、長政が次の言葉をかけられずにいると、騒ぎを聞きつけた栗山備後が
銚子と杯を持ってきて、長政に勧めた。酒が入って少し打ち解けた長政は、
「乱心者よ、これへまかり出でよ。」と、太兵衛を呼んで酌をしてやった。

杯を受けた太兵衛、「殿が由なく怒られて、祝いの興が冷め申した。少し酔いなされ。」
平然と言い返し、主君に酒を勧めた。

これを見て取った栗山が、群臣に呼びかけた。
「皆の衆、ようく見よ。思慮なきも謀・情け深きも、われらが殿なり。大たわけも頼もしきも
太兵衛なり。両雄そろう黒田の家の武勇めでたきぞ!!」

栗山の呼びかけに一同わきかえり、何事もなかったかのように祝宴は続いた。

「太兵衛、座興じゃ。」すっかり酔った長政は、ついに歌い踊りだした。
「これは、鬼が稽古せしか!!」
家臣一同笑い転げ、祝宴は盛況のうちに終わったという。 (常山紀談より)




409 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 11:58:00 ID:LeT1f0ak
>>408ああもうw
粘着気質の長政と頑固な母里太兵衛も相性はあんまし良くないわなぁ……('A`)
栗山利安さんナイス合いの手。

というか、倅の若武者ぶりを喜ぶより先に「俺の若い頃は~」って長政どれだけ意地っ張りなんだよ

410 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 11:58:08 ID:uozEgQUB
本当に、長政が気の毒になってくる。よくこんな環境に耐えたな。

411 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 12:07:25 ID:crsrI7ez
長政も複雑な武将だよな
短気かつ粘着かと思えば知謀や器のデカさを見せる逸話もあるという

412 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 12:07:30 ID:7qJWSSyi
理屈っぽいのは官兵衛イズムなんだろうか。

413 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 12:13:43 ID:YGLA8KNR
>思慮なきも

地味に酷い事言ってるなw

414 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 13:05:18 ID:R1ctJEs0
こんな環境の中で成長した忠之は遅れてきたDQNになったわけですね分かります_

415 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 13:16:42 ID:u9oxzbi7
ここにしても宇喜多さんの所にしても播州の家臣団は
「俺は前代から仕えてるけど息子のお前の命令は聞かねえぜ」
って輩が多すぎだろ

416 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 13:20:13 ID:mHaDQkb3
再生工場のとこなんか集めた家臣たちがいなくなったし

417 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 13:22:27 ID:XsuWkt+6
栗山大膳「忠之様はどうしようもないDQNですよ。思慮もへったくれもない」

418 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 14:01:27 ID:1udWwCZz
>>408
これだけ家臣にフルボッコされても許しちゃう長政に追い出された後藤又兵衛は
ある意味スゴイ


419 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 14:13:50 ID:PnLNiH/e
>>415
秀家は幼少期から秀吉に引き取られて育ったから、宇喜多家臣団からは浮いた存在になっちゃったよね。

あと、織豊系で急成長して、家臣団を急拡大した家はやっぱり、その初代がいなくなると
引継ぎが非常に難しいよね。


420 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 14:18:07 ID:YGLA8KNR
>>416
工場長の人望と先に仕官した浪人達の蒲生家の評判につられて仕官しに来たような連中だしな・・・

もう20年くらい氏郷が生きてれば残ってくれたりするのかもしれんが大抵の奴は10年も仕えてなさそう。

421 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 16:28:26 ID:Nh1ZYtOt
>>408
そして黒田忠之は島原の乱のとき
鎧も着ず進もうとして黒田睡鴎に止められ
じゃあこれでいいだろと鎧を肩からかけて兜は付けずに飛び出し
前に走り出て槍のいしづき地面に突き立て「俺はここから一歩も引かん!」

これがほとんど初陣のはずなのにあまりにも父親と猪突猛進さが似てる上
無茶苦茶すぎてDNAすげえと思った。
そういえばこいつ母方から短気と評判の水野の血も入ってる件。

黒田睡鴎は黒田如水が有岡城に幽閉中世話になった牢番の息子を父親への
恩返しにわが子同然に養育した者で(これは文句なくいい話)長政からは
弟のように信頼され重用されていた。
歳をとってからは他の老職といっしょになって長政に「あの頃は殿が危地に
飛び込んで行くから私たちは生きた心地もしませんでした」と文句を言ったり
していたものだが、まさか七十近くなって今度は主君の息子にポカーンとさせられる
とは思ってもみなかったろう。

438 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 22:57:05 ID:hkZWDpmj
>>421
若様の突進癖をなんとか…と言われた如水が
「長政程度ではワシのように陣にいたまま勝つのは難しい。あれでよいのだ。」と言ったという話もあったな。

439 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:03:27 ID:LeT1f0ak
>>438
というか、官兵衛たまの忍耐強さや鷹揚さは一体なにゆえ……??
子孫一統、絵に描いたよな猪武者揃いやんけw

440 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:11:16 ID:M0OWjADr
如水みたいな軍師タイプにゃなれそうもないし突っ込むしかないじゃんてことじゃね

441 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:12:43 ID:XkIWvqNc
>>439
兵糧攻め食らってる陣中の牢獄で二年過ごせば悟りが開けるはず

442 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/01(日) 23:15:20 ID:PnLNiH/e
>>441
悟ると言うには生臭い人だけどなw>如水

444 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 00:37:48 ID:C0OlKT5V
>>442
本能寺の変後、知らせを聞いた秀吉に向かって
「殿、チャンスですぞ!」とストレートな助言しちゃうくらい
ピュアでうっかりさんだったのに……ねェ

453 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 13:18:50 ID:wk9rk1Zl
>>419
まさしく浮田ですな

455 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 13:22:38 ID:xV6PZYkG
>>408
母里家も元々は播磨の有力国人で、黒田家とは家臣と言うより、
同輩という潜在意識があるから、若殿程度には好き勝手なこと言うのよね。

466 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/02(月) 22:49:38 ID:C0OlKT5V
>>420蒲生家は代替わりの時、ラスボスに因縁つけられて自体が石高激下がりだし、
古手の家臣も禄高が何分の一かになるワケで…

新参者が蒲生家に迷惑かけたくなくて退転した、って別の形の忠義者もいたかもね。

亀ですた

468 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/03/02(月) 23:40:46 ID:w719goR/
>>466
越前120万石没収されて4万石に減らされた丹羽長重に比べたら"その程度"な規模w

………地元の城主さまだよ、この人w

470 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/03(火) 00:44:00 ID:1UUPU7iq
>>468
一番の理由は秀吉に用済み扱いされたからだろうけど

長重が4万石になったのは佐々成政への内応疑惑→九州での軍規違反の2段階
一度目は越前120万石→若狭15万石だから減封された割合からいえば
会津92万石→宇都宮12万石の蒲生とそんなに変わらん

むしろ反乱容疑と内輪もめ比べて減封率が変わらない蒲生カワイソスだろ

476 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/03/03(火) 10:53:25 ID:pqCIVy4s

>>470
てっきり、長重の妻(これも信長の娘)をよこせとかry

481 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/03(火) 13:13:18 ID:DaUjqSXi
>476そういえば、丹羽さん家は二代して織田から嫁貰ったんだよなあ

織田さん家の姻族って秀吉の下じゃロクな目にあってないな…
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    最後の3行は、以前も出た音痴の件だよな。
    酔った音痴を家臣が指差して笑い転げるとか。
    殿様の身でこの仕打ちに耐える長政はもはや究極超人だろ。

  2. 人間七七四年 | URL | -

    遅れてきたDQNは短気のサラブレッドだな

  3. 人間七七四年 | URL | -


    初陣だからムチャクチャなんだよ

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