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與次郎稲荷・むかし話

2009年03月18日 00:13

864 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/17(火) 18:51:52 ID:EvUkbKlG
むかーしむかし、あったけど

佐竹のお殿様が久保田の山に城を築いた時のこと
お殿様の前に大きな狐が現れ、訴えたそうな
「私は三百年も前からこの山に住んでいたものです
しかし、このたびお城を建ててしまわれたので、住処をなくして難渋しております
なんとかしてくだされば、必ずや恩に報いましょう」
哀れんだお殿様は、茶園のそばに住居を与え、「茶園守の與次郎」と名づけた

約束どおり、與次郎はお殿様のために働いた
飛脚に化身し、江戸と秋田をわずか六日で行き来し、伝令をしたそうな
佐竹家多難の時代、與次郎のおかげでお殿様は対応を誤ることがなかった
しかし、深い寵愛を妬んだ他の飛脚達は、密かに與次郎を殺してしまおうと考えた
そして、與次郎は街道沿いの六田村(現山形県村山地方)で罠にかかり、死んでしまったんだど

與次郎の恋人・お花は嘆き悲しみ、六田村にお社を建てて葬った
また、次第を知ったお殿様も、秋田に祠を建てて手厚く祀ったんだど
それで、今も六田と秋田に與次郎稲荷なんて変わった名前の神社があるそうじゃ

…二つの神社は、地域の人達に今も大事にされています



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与次郎狐
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