小西行長の策・悪い話?

2009年03月22日 00:11

70 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 20:45:04 ID:2Fn+p0xZ

文禄の役の後、いよいよ慶長の役が始まろうとしていた頃

朝鮮の将金応端の陣に出入りする一人の日本人がいた。
名を要時羅といい小西行長の臣であったという。

日本の武将たちがぞくぞくと渡海して行き、文禄の役で大いに活躍した加藤清正が渡海しようとした時
要時羅が金応端に密かに告げた。
「我が将(小西行長)が次のように申しております。交渉が決裂したのは加藤清正のせいであり、自分は彼を甚だ憎んでいる。
 これこれの日に清正が渡海するので、水戦の得意な朝鮮がこれを要撃すればこれを討ち取る事もできるだろう、と。」

金応端はこれを朝廷に報告し、朝廷は閑山島で水軍を率いる李舜臣に前進するよう催促した。
が、李舜臣は謀を疑って前進を遅らせた。結果加藤清正は渡海してしまった。

その後要時羅が再び金応端の陣を訪れ、「なぜ迎撃しなかったのですか?」といかにも残念そうな素振りをしてみせたため
朝廷では李舜臣を咎める声が高まり、ついには「李舜臣切るべし」と極言するものまで出た。
李舜臣は逮捕され、獄舎に投ぜられた。李舜臣の母はこの時気の動転のあまり死んでしまったという。

朝廷が派遣した調査官が「李舜臣は機会を逃した。」と報告したため
李舜臣は官職を削られ、一兵卒として従軍することとなった。
出獄した後に母の死を知った李舜臣は喪服を着て従軍したという。
人々はそれを聞いて嘆き悲しんだ。

話はこれで終わらない。
後任として閑山島の水軍を率いる事になった元均は
李舜臣が定めた制度を尽く変更し、李舜臣に重用されていた将や士卒を更迭していった。
元均自身が気性の荒い人物であったため水軍の士気は目に見えて低下していく。

その頃要時羅が再び金応端の陣を訪れる。
「これこれの日に日本水軍の増援が来ます。迎撃すべきでしょう。」

朝廷はこの言を信じ、元均に前進を催促
日頃李舜臣は前進しなかったと言っていた元均はこれを断れず前進を開始
しかし折からの強風で海は荒れ、朝鮮水軍は散り散りになった。
なんとか退却するも飲料水の不足と日本水軍の強襲によりさらに退却
ついに巨済島近くの漆川島沖で日本水軍の夜襲にあい、朝鮮水軍は壊滅した。

元均はそのまま消息不明となり、障害を打ち破った日本水軍は西進を開始しした。
すべては秀吉に朝鮮水軍撃破を命ぜられた小西行長の策だったのだ。

『懲録』




71 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 22:00:34 ID:DHiI28Xy
豪商小西ならではの人脈の手広さが感じられる逸話だな

72 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:05:26 ID:sDlvARwp
>>70
和名ならヨウジロ かな?

嘘の中に真実のひとつまみを混ぜるから洒落にならん
「コニシドノとキヨマサはマジ不仲」とかw

73 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:12:39 ID:OYrM2alx
そういや漆川梁海戦に小西も参加してたんだな
何気に李舜臣討った島津義弘もいるな
両方とも陸上部隊だけど

74 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 23:56:55 ID:ZCTwT3fu
>>72
要時羅→弥二郎→小西弥九郎行長の親族とか妄想してみたり
スポンサーサイト


コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    >>74の推測は面白いな

    てかはじめ読んでたら、朝鮮出兵を機に清正を葬ろうとしたのかと思ったw

  2. 人間七七四年 | URL | -

    あくまで朝鮮側視点の話だから
    清正渡海時はその気だった可能性も(ry

  3. 人間七七四年 | URL | -

    >朝鮮出兵を機に清正を葬ろうとしたのかと思った

    それで合ってるよ。

  4.   | URL | -

    朝鮮水軍総出で出ても多分返り討ちにあうよ
    実際には加藤軍の半分程度の規模しかない日本水軍相手に逃げ回ってたんだからさ

  5. 人間七七四年 | URL | -

    (小西)弥九郎とか(宇喜多)八郎とか(真田)源二郎とか
    通称に数字入ってる人は珍しくないけど
    どうも兄弟順と一致してなくて法則性が分からんな…

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/1642-e51fcfbf
この記事へのトラックバック