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山田有栄と黄金の鞘・いい話

2009年03月25日 00:15

162 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 21:19:22 ID:4GbnRsuv
山田有栄と黄金の鞘

山田有栄の父は耳川の功臣、山田有信である。
島津当家の忠恒とは年も近かったことから
彼は忠恒とも親しかったという。

重臣の子という毛並みの良さに、持ち前の風采のよさ、
更に近侍した人に影響されたのか和歌や茶道の教養も身に付けた彼は
質実剛健を旨とする薩摩隼人の中では少し浮いた存在であった。

さて、時が流れて関ヶ原の前夜。
上方での異変を聞きつけた薩摩の武士達は地元から続々と駆けつけた。
もちろん有栄も例外ではなく、地元から駆けつけたのだが周りの薩摩隼人たちは
彼の装備に仰天することになる。
なんとこの男、黄金で拵えたド派手な鞘に刀を納めていたのだ。

朝鮮出兵に庄内の乱、疲弊しきった薩摩から
手弁当で駆けつけた者の武装は非常に粗末なものばかり。
中には畑仕事を投げ出して野良着同然で駆けつけた者や
やむを得ず途中で武具を強奪してきた者、
鐙もない裸馬に乗ってきたものからすれば
「何やってんだこのボンボンは…」と思われるのも無理ないことであった。

やがて関ヶ原にて合戦が始まる。
有栄も大谷勢を撃破して勢いに乗る藤堂、筒井を相手に勇戦するが
ご存知の通り西軍は敗退し、島津義弘は決死の敵中突破を行うことになる。

敵中突破に成功した後の逃避行は苦難を極め食うや食わずやの行軍となった。
犬山に潜み、いよいよ食料が尽きかけた頃、有栄は
「心当たりがあります。暫くお待ちください」といって姿を消した。

「あの見栄っ張りのボンボン、何を考えてるのやら…」と皆が待つこと数刻、
有栄は米の袋を両手に帰ってきた。
「一体どうやって!?」と皆が驚きつつ尋ねると
有栄は特に誇るでもなく、自分の腰をポンポンと叩いた。
見れば自慢の黄金の鞘はなく、そこには粗末なボロキレでグルグル巻きにされた
刀があるのみだった。

有栄が成金趣味ではなく、
このような時のために日ごろの蓄えをなげうって大急ぎで
黄金の鞘を拵えたとみんなが知るのは薩摩に帰国して後のことであった。

このことに感銘を受けた諸将は「さすがは有信の子よ」と感心し、
薩摩では危急に備え、たとえ普段が貧しくとも備えを怠らないようになったという。

義弘の代の功臣忠臣を煙たがっていた節のある忠恒も有栄には気を許していたのか
「あいつなら大丈夫!」と
有栄に肥後との国境付近である出水で地頭を任せ
更に島原の乱では忠恒の名代として島津の総大将を任せている。

太平の世が訪れ、鹿児島で遊興三昧の忠恒(南のDQN)を見た有栄が
「ダメだこの人、俺がしっかりしなきゃ…」
と思ったかどうかは定かではないが、
肥後の細川を抑えるべく出水にて子弟の育成に尽力したとか。

以上、南のDQNに仕えて西のDQNににらみを利かせた人のお話でした。
(最初のタイトル出でオチ啼きもしますが^^;)




163 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 21:49:14 ID:IID6zaJG
℡元「そうそう刀は奇抜と思われても、装飾にお金をかけるべきなんだよね」

164 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 22:10:23 ID:63q+iiPp
やまだ・・・ゆ、ゆうえい・・?

165 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/03/24(火) 22:33:31 ID:4GbnRsuv
「ありひで」ですよ。
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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | kyBjvhlc

    >中には畑仕事を投げ出して野良着同然で駆けつけた者
    >やむを得ず途中で武具を強奪してきた者、

    中馬とか中馬とか中馬のことですね
    ほんとうに(ry
    ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-391.html

  2. 人間七七四年 | URL | -

    「俺が倒れては殿の一大事!」といい
    「船がないなら走って関ヶ原に行けばいいじゃない!」といい
    ほんとに中馬さんは天然なんだから!

  3. 人間七七四年 | URL | -

    信長も黄金の太刀とか持ってたような

  4. 芸ニューの名無し | URL | ehuBx04E

    >>1
    やむをえずで済ませんなw

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