780 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/16(木) 23:58:09 ID:yX2jbi+E
黒田長政が家老たちと話し合っていたところ、大坂での勤めを
終えた下野九兵衛が挨拶に来た。長政は自分の噂が気になって
九兵衛に尋ねた。
長政「私は大坂でどのように言われているのだ」
九兵衛「いえ、とくに殿の噂はありません…」
長政「ないこたぁないだろ」
九兵衛「実は…軽薄者ともっぱらの噂でして…」
長政「……」
長政は、心外な話だ、と不機嫌になった。すると近くにいた家老の
井上周防が発言した。
井上「実は私もそんなことだろうと思っておりました。しかし私は
長いこと大坂や江戸には行ってなかったのでそんな噂を
聞きませんでしたから申し上げないでいたのです。今後は
殿にも気をつけていただかなくてはなりませんな」
こんなことを言われたものだから長政はますます不機嫌になった。
長政「私はやるべきことはやっている!こんなことを言われるのは
理不尽だ!」
井上「殿は先方が在職中は親しくなされますが、代が代わると
同じようにはなさらないではありませんか。そんなことだから
軽薄者と噂されるのですよ」
長政「なんだと!」
井上「なにさ!」
二人は主張を譲ろうとせず、いがみ合いになってしまう。すると、
同席していた衣笠因幡が…
衣笠「(´;ω;`)ブワッ」
長政「ど、どうして泣くのだ因幡?!」
衣笠「周防が申すことは殿が言わせているのです。殿は家臣が
異見することをお好みになるので我々は御為になると思った
ことを遠慮なく申し上げるのです。こうした雰囲気ならば御家
も安泰だと思うと嬉し涙が出てくるのです…」
すると長政は顔を穏やかにしてこう言ったという。
長政「私は周防の意見を取り下げさせようと思って議論したわけ
ではないが、悪い噂などありえないと思い、よく考えないで
いろいろ言ったことは誤りであった。今後もいままで通り、
言いたいことは遠慮なく申せ」
782 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:02:46 ID:qxOh2Izg
>>780
長政の代わりにわしが泣いてやるよ・・・
783 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:04:01 ID:6dGOr0f0
>>780
腹立たずの会といい親父からの批評といいそろそろ長政に泣けてきた(つД`)
784 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:10:58 ID:EHNThEr6
しかしこれだけ同系統の逸話があると
黒田のテンプレなのか長政がニワトリ頭なのか、わからなくなるな
785 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:24:01 ID:eBGT+xD1
江戸時代に重んじられた儒教的には名君なんではないかな
逆のパターンは諫言をなす忠臣を手討ちにする、あのお約束があるわけで
786 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:35:39 ID:XbJhcd+M
多分根本の気質(突撃癖等)は死ぬまで変わらなかったんじゃなかろうか
ただ長政自身それを自覚して注意して行動してるし、家臣もうまくフォロー入れてると
787 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 02:42:21 ID:PpMV/8zr
>>786
でもって我慢の限界を超えたら粘着して刺客まで送っちゃう、と。 ほんま複雑な人柄だなあ
がんばって治世の名君を演じていた姿勢は頭が下がるけどさ
789 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 05:32:46 ID:ORpIz+E5
>>787
まぁ見方によっちゃ長政の事を大切に思い、かつ諫言を受け入れる度量もあるのがわかってるからあえてキツい事を言う連中に対して、後藤はガチで長政を軽んじて好き勝手するからキレた、と言えなくもないから難しい所だとは思う。
790 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:01:50 ID:95tLgIpJ
偉大な親父がいると子が犠牲になるのは良くあること
誰とは言わないが性格歪んじゃったり無口になったり自虐的になったり色々ある
791 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:06:03 ID:/GNCTi2v
>>790
>性格歪んじゃったり無口になったり自虐的になったり
ああ…いいサンプルが沢山いるな…
792 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:21:33 ID:OyR6bbLd
秀頼公もそれだな。太閤が長生きしてたらもう少しましな大将になってたかもしれない。
そのせいで何も逸話のない人間になってしまった。
まとめサイトで秀吉公はあれだけの逸話があるのに秀頼公はたったの3個しかない。
793 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 08:07:08 ID:TK5Y6w/b
>>790
TAKA元のことかーッ!!
794 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 08:24:20 ID:zPxTf8Ev
>>790
黒いほうの家久さんですよね、わかります。
795 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 09:12:12 ID:uCjn91Jf
ラスボスのブラックな逸話を反面教師として育ったから
逸話の少ない人生を選択したのかもしれない
798 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 10:58:51 ID:gyoKvckJ
>>790
景勝「・・・・」
黒田長政が家老たちと話し合っていたところ、大坂での勤めを
終えた下野九兵衛が挨拶に来た。長政は自分の噂が気になって
九兵衛に尋ねた。
長政「私は大坂でどのように言われているのだ」
九兵衛「いえ、とくに殿の噂はありません…」
長政「ないこたぁないだろ」
九兵衛「実は…軽薄者ともっぱらの噂でして…」
長政「……」
長政は、心外な話だ、と不機嫌になった。すると近くにいた家老の
井上周防が発言した。
井上「実は私もそんなことだろうと思っておりました。しかし私は
長いこと大坂や江戸には行ってなかったのでそんな噂を
聞きませんでしたから申し上げないでいたのです。今後は
殿にも気をつけていただかなくてはなりませんな」
こんなことを言われたものだから長政はますます不機嫌になった。
長政「私はやるべきことはやっている!こんなことを言われるのは
理不尽だ!」
井上「殿は先方が在職中は親しくなされますが、代が代わると
同じようにはなさらないではありませんか。そんなことだから
軽薄者と噂されるのですよ」
長政「なんだと!」
井上「なにさ!」
二人は主張を譲ろうとせず、いがみ合いになってしまう。すると、
同席していた衣笠因幡が…
衣笠「(´;ω;`)ブワッ」
長政「ど、どうして泣くのだ因幡?!」
衣笠「周防が申すことは殿が言わせているのです。殿は家臣が
異見することをお好みになるので我々は御為になると思った
ことを遠慮なく申し上げるのです。こうした雰囲気ならば御家
も安泰だと思うと嬉し涙が出てくるのです…」
すると長政は顔を穏やかにしてこう言ったという。
長政「私は周防の意見を取り下げさせようと思って議論したわけ
ではないが、悪い噂などありえないと思い、よく考えないで
いろいろ言ったことは誤りであった。今後もいままで通り、
言いたいことは遠慮なく申せ」
782 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:02:46 ID:qxOh2Izg
>>780
長政の代わりにわしが泣いてやるよ・・・
783 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/04/17(金) 00:04:01 ID:6dGOr0f0
>>780
腹立たずの会といい親父からの批評といいそろそろ長政に泣けてきた(つД`)
784 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:10:58 ID:EHNThEr6
しかしこれだけ同系統の逸話があると
黒田のテンプレなのか長政がニワトリ頭なのか、わからなくなるな
785 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:24:01 ID:eBGT+xD1
江戸時代に重んじられた儒教的には名君なんではないかな
逆のパターンは諫言をなす忠臣を手討ちにする、あのお約束があるわけで
786 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 00:35:39 ID:XbJhcd+M
多分根本の気質(突撃癖等)は死ぬまで変わらなかったんじゃなかろうか
ただ長政自身それを自覚して注意して行動してるし、家臣もうまくフォロー入れてると
787 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 02:42:21 ID:PpMV/8zr
>>786
でもって我慢の限界を超えたら粘着して刺客まで送っちゃう、と。 ほんま複雑な人柄だなあ
がんばって治世の名君を演じていた姿勢は頭が下がるけどさ
789 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 05:32:46 ID:ORpIz+E5
>>787
まぁ見方によっちゃ長政の事を大切に思い、かつ諫言を受け入れる度量もあるのがわかってるからあえてキツい事を言う連中に対して、後藤はガチで長政を軽んじて好き勝手するからキレた、と言えなくもないから難しい所だとは思う。
790 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:01:50 ID:95tLgIpJ
偉大な親父がいると子が犠牲になるのは良くあること
誰とは言わないが性格歪んじゃったり無口になったり自虐的になったり色々ある
791 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:06:03 ID:/GNCTi2v
>>790
>性格歪んじゃったり無口になったり自虐的になったり
ああ…いいサンプルが沢山いるな…
792 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 07:21:33 ID:OyR6bbLd
秀頼公もそれだな。太閤が長生きしてたらもう少しましな大将になってたかもしれない。
そのせいで何も逸話のない人間になってしまった。
まとめサイトで秀吉公はあれだけの逸話があるのに秀頼公はたったの3個しかない。
793 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 08:07:08 ID:TK5Y6w/b
>>790
TAKA元のことかーッ!!
794 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 08:24:20 ID:zPxTf8Ev
>>790
黒いほうの家久さんですよね、わかります。
795 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 09:12:12 ID:uCjn91Jf
ラスボスのブラックな逸話を反面教師として育ったから
逸話の少ない人生を選択したのかもしれない
798 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/17(金) 10:58:51 ID:gyoKvckJ
>>790
景勝「・・・・」
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コメント
人間七七四年 | URL | -
788、796、797、802は別の話では?
( 2011年08月03日 19:58 )
まとめ管理人 | URL | wZ.hFnaU
ご指摘ありがとうございます。直しておきましたー!
( 2011年08月03日 23:58 [Edit] )
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