928 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/04/22(水) 00:13:04 ID:qFkDF/2M
竹中半兵衛は若くして軍略の巧者と、世間で持て囃されていたそうだ。
柴田勝家や滝川一益と言った歴戦の面々は、どうにもこれが気に入らない。
半兵衛が中国の秀吉の使者として、信長への状況報告のため京に上った折
それを待ち構えた柴田たちが、「そなたに一献差し上げたい」と、無理に竹中を自分達のいる部屋に
連れ込んだ。
『竹中半兵衛、何ほどの事やあらん、軍略に付いて、やり込めてやろうぞ』
との魂胆であった。
さて、半兵衛に柴田が言う
「この度中国においての毛利家との対陣の様子、秀吉の考えなどを聞かせて頂きたい。」
しかし竹中
「私は秀吉殿の考えなど聞かされておりません。よって何事も申し上げることはありません。」
「では秀吉の考えはさて置いて、竹中殿、お主は中国戦線の状況をどのように考えるか、
それを語っていただきたい。」
これには半兵衛やむを得ず、毛利家の軍事能力、織田方の対処方針、双方の思惑などに付いて
彼の分析を語った。それから
「私はまだ信長様に秀吉の使いの趣を報告しておりませぬ。こちらを先に済ませてまいりますので、
失礼いたします。」と、出て行った。
半兵衛が行った後、その場にいた柴田、滝川、丹羽、佐久間と言った歴々は、
「竹中とは、聞いていた以上の男だ。彼の中国戦線に対する状況分析と展望には、
文句のつけようが無い。軍略の才能と言うのは、合戦の経験で測れるものではないのだな。」
そのように感嘆した、とのことである。
竹中半兵衛は若くして軍略の巧者と、世間で持て囃されていたそうだ。
柴田勝家や滝川一益と言った歴戦の面々は、どうにもこれが気に入らない。
半兵衛が中国の秀吉の使者として、信長への状況報告のため京に上った折
それを待ち構えた柴田たちが、「そなたに一献差し上げたい」と、無理に竹中を自分達のいる部屋に
連れ込んだ。
『竹中半兵衛、何ほどの事やあらん、軍略に付いて、やり込めてやろうぞ』
との魂胆であった。
さて、半兵衛に柴田が言う
「この度中国においての毛利家との対陣の様子、秀吉の考えなどを聞かせて頂きたい。」
しかし竹中
「私は秀吉殿の考えなど聞かされておりません。よって何事も申し上げることはありません。」
「では秀吉の考えはさて置いて、竹中殿、お主は中国戦線の状況をどのように考えるか、
それを語っていただきたい。」
これには半兵衛やむを得ず、毛利家の軍事能力、織田方の対処方針、双方の思惑などに付いて
彼の分析を語った。それから
「私はまだ信長様に秀吉の使いの趣を報告しておりませぬ。こちらを先に済ませてまいりますので、
失礼いたします。」と、出て行った。
半兵衛が行った後、その場にいた柴田、滝川、丹羽、佐久間と言った歴々は、
「竹中とは、聞いていた以上の男だ。彼の中国戦線に対する状況分析と展望には、
文句のつけようが無い。軍略の才能と言うのは、合戦の経験で測れるものではないのだな。」
そのように感嘆した、とのことである。
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コメント
333 | URL | Qu.O31e.
半兵衛の分析を聞いて○付けて肯定したってことは、柴田も滝川、丹羽、
佐久間もそれなりに毛利をちゃんと分析してたってことだよなあ
( 2010年11月08日 23:48 [Edit] )
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