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北条氏直と督姫と、『高祖の御守』・いい話

2009年05月21日 00:04

769 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 21:59:07 ID:TaMelKRX
後北条家五代目・氏直の妻は家康の娘・督姫であったが、小田原落城にあたって
氏直は高野山に追放となり、離縁させられることになった。
最後の夫婦別離のとき、氏直は胸元からお守りを取り出して督姫に渡し、言った。

「これは『高祖の御守』といって、当家代々の宝だ。
わが先祖・宗瑞様が明応のころ、伊豆から出て相模を手に入れんと大森氏を攻めた時
出陣の習いの勝ち栗を半分だけ食べ、残りは懐に入れて出陣したところ、大勝利となった。
この吉例の栗を錦の袋に納め、氏綱・氏康・氏政と相伝して来たのが、これだ。
私はもはや世を捨てる身、おまえがしかるべき分家の者に渡し、『北条』を継がせてくれ。」

督姫は別れた夫の復帰を信じ、お守りを肌身離さず持ち続け、数々の縁談を断った。
その後、氏直は高野からの下山を認められ、大阪であちこちに働きかけた結果、
天正19年8月、「伯耆一国にてお家再興を許す」というお墨付を秀吉から授かった。

氏直から届いた朗報に喜ぶ督姫のもとに、11月になって再び手紙が届いた。
『 北条氏直 死す 』 享年30。疱瘡であったという。

3年後、秀吉の命により池田輝政と再婚することになった督姫は、あのお守りを持って
氏直の叔父の狭山城主・北条氏規に会った。
「このお守りは氏直様に授かった、北条家嫡流が持つべき物です。今や本来の嫡流は
絶えましたが、小なりと言えど一城の主たるあなた様にこれを託します。
・・・お守りを、『北条』を、お願いします・・・・・・」

そう言い残し、深く涙に沈んで去ったという。


・・・で、こういう女性と7人も子供作った輝政は、すごい包容力があったかイチモツが(ry




770 名前:人間七七四年[age] 投稿日:2009/05/20(水) 22:06:59 ID:QlZQiYaJ
>>769
イチモツ言うなー!wwwwwww

773 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:13:25 ID:8i19CV8I
北条家の人間はホント夫婦仲いいな。

776 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/20(水) 22:35:34 ID:o5fuWs/e
つかなんか夫婦仲って遺伝的な意味ではないが
なんだかんだ親の影響に一番左右されんじゃないかと思う
例外はあるが

817 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/05/22(金) 01:35:13 ID:UHyRQc1G
>>769
輝政嫡男の毒殺疑惑もある御夫人だが、こういう逸話をしるとまた違ったイメージが出てくるなぁ…


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