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佐久間信盛、信長の上洛に・いい話

2009年05月24日 00:12

849 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:54:44 ID:bijJTv+9
織田信長は上洛を狙っていたが、まったく不安がないわけでは
なかった。ある日、信長は酒宴の席で「俺は上洛しようと考え
ているが、お前たちはどう思う?」と家臣たちに意見を求めた。
だが、家臣たちは賛成とも反対とも言わずに、ただ黙っている
だけだった。しかし、一人だけ言葉を発した者がいた。織田家の
重鎮、佐久間信盛である。

「上洛は素晴らしいお考えと思います。天下に上り、逆族を
平定なさることに差し障りなどありえません。天下を纏め、
学問と知識を発揮し、真儒を盛んにして、衰退した文化を
復興すること。また、苦しむ民衆を救い、邪を退けて正道を
掲げなされば、全ての民が殿のお導きに従い、織田家の家運は
恒久のものとなりましょう」

信盛の言葉こそ信長の聞きたいものだった。信長はいたく喜んで
「では、国土安全の寿を始めるとしよう」と言った。その日の
宴は身分に関わらず、皆おおいに楽しんだという。

この頃の信盛には確かに栄光があった。いったい誰があんな
最期を遂げると予想しえただろうか。




850 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/23(土) 00:59:38 ID:GDkQZNB+
>>849
最後の平家物語を彷彿とさせる語り口がいいねw
まさに諸行無常


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