FC2ブログ

板倉重矩と板倉家伝来の弓・いい話

2009年05月26日 00:09

956 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 17:06:54 ID:Dx721VtV
島原の乱で戦死した板倉重昌。彼の長男で、父とともに従軍もした板倉重矩と言う人が居るが、
彼にこんな話がある。

重矩の邸宅の居間には、祖父、板倉勝重より伝来の弓を飾っていた。
ところがある時、近習の者の一人がふとこれを素引きしてみると、過って折ってしまった。
この者大いに驚き慌て、嘆きながら老臣に事の次第を告げた。

老臣「なんということを!その御弓は当家代々の御重宝の一つではないか!
殿の御気色はいかばかりか…」
そう叱責し、この近習を一室に閉じ込め、重矩の帰邸を待った

さて、重矩帰ってこの事を聞くと、その近習を呼んでくるようにと命じた。
近習、これを聞いて、きっと手討ちにされると大いに恐れながら御前に出ると、重矩、

「居間の弓を折ったのはお前か?」

「ははっ」

「お前がいつも奉公のことを考えている事、わしはいつも喜んでいる。
さて、あの弓だが、あれは万一何事かあった時、護身の為置いていた物だ。
しかし、お前が素引きをしたくらいで折れるような物であれば、わしが引いても必ず折れただろう。
もし万一の時にこれを用いれば、酷く恥をかいたことであろうな。

何事も無いときに折れたのは、これはわしにとって吉事と言うべき事である。
お前は何も、わしに迷惑となるような事はしていないぞ。」

この言葉に、弓を折った本人は言うに及ばず、近習の仲間の者たちも皆涙を流し、この人の為ならば
命を落としても惜しくは無いと、思い定めたとのことである。


そんなちょっといい話。





957 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 19:55:16 ID:zH6i+5z9
>>956
むちゃくちゃいい話ではないか!感動した!

959 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/05/25(月) 20:21:17 ID:Fb4K9tb2
>>956
めちゃくちゃいい話だ!!


おや、小田原の方で鈴木さんと大久保たんが何か言いたげにこちらを見ているw

963 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 21:43:55 ID:UnXzhqNX
>>956
重矩といえば、板倉家の菩提寺・長圓寺には
歴代の肖像画が所蔵されているんだが、
重昌の肖像画には脇絵として鷹と馬の絵がついてる。
重矩が父親の追善供養に寄進したらしいんだが、
武家の肖像画としてはあまりない形式の上に、
絵の作者が肖像画・狩野探幽、鷹と馬は探幽の弟・尚信、安信と、
狩野三兄弟合作の豪華版。
よっぽど、父親の死に様に思うところがあったんだろうなあ。

964 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/05/25(月) 22:11:31 ID:Cs3fmix4
>>956
こういう事をサラッと言えるのが人間の器ってもんだわな
俺じゃ頭で思い描いても感情が出てしまうよ・・・


スポンサーサイト





コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://iiwarui.blog90.fc2.com/tb.php/2123-b9b5d8c2
    この記事へのトラックバック