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氏家行広と宿屋の主人・いい話

2008年10月16日 13:36

268 名前:人間七七四年[] 投稿日:2008/10/02(木) 16:47:06 ID:qRK3PRWZ
関ヶ原の役のころ、伊勢桑名城主であった氏家行広のお話。


行広が、友人であった京極高知・朽木元綱と小田原攻めの前に近江水口の宿に泊まった。
その宿屋の主人は、よく当たる占いをするという。
朽木元綱が、『この三人の中で、最も出世しそうな者は誰だ?』と聞いてみた。
主人はしきりに恐縮したが、やがて行広を指差した。
『現在、桑名のお城は空き城ですが、近い将来あなたさまは必ずや関白のお気に適い、桑名の殿様となられましょう』。

予言は的中、小田原攻めの後に行広は桑名二万五千石の領主となった。
宿屋の主人は、多くの引き出物目当てに桑名に賀儀を述べに現れた。
だが主人の期待を裏切り、行広は祝儀程度の引き出物しか与えなかった。

行広の吝嗇に対し、近臣は怪しんだが、行広はこう語ったという。
『かの者の予言はたまたま当たったものである。まぐれ当たりに莫大な褒美を与えては、父祖の代からのおまえたち家臣に何をもって報いればよいのか。軽くもてなしたのは、そのためである』

しきりに感心する家臣たちに対し、行広は更にこう続けたという。
『だが考えてみれば、宿屋の主人との縁もゆかしいものがある。この縁をここで絶っては惜しい。これからは京・大坂への往還のたびに、あの宿屋を本陣として使ってやるがよい』



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