648 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22:23:30 ID:g/3JFsqI
石川数正は合戦になると常に、兵に先立ち前線に進み出でて、前線から
備に下知を出していた。
ある人が数正に、「司令官であるあなたが、兵士達よりも先に前線に出て合戦に望むのは、
大変危険で、良い事には思えません。」と忠告した。
これに数正は
「戦の法則を知らない人は、そのような疑問をもたれるのでしょうね。
おおよそ、軍というのは不思議なもので、足軽の競り合いの段階で、いち早く先を取らないと、
最後に勝ちを収めることが難しいのです。
一段の備が破れてから、二段、三段の備で盛り返して勝ちを収めるという事は、
実際には殆どありえません。
それゆえに、一段の備の様子、敵に対して先を取る方策を見切った上で下知しなくては、
うかつに勝敗を決することは出来ないのです。
そういう判断をし下知を下す権限のある将官は、その軍がどれほど人が多くても、大将の下に
一人か二人ほどしかいません。そして私はそういう権限を預けられています。
私が常に先立って前線に出て、状況の見切りをし備に指令を出すのは、このような理由
からなのです。」
そんな、石川数正の合戦論のお話。
649 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22:36:56 ID:qbyvwts2
>>648
いままでそんなに数正のこと知らなかったから少し印象変わったわ
石川数正は合戦になると常に、兵に先立ち前線に進み出でて、前線から
備に下知を出していた。
ある人が数正に、「司令官であるあなたが、兵士達よりも先に前線に出て合戦に望むのは、
大変危険で、良い事には思えません。」と忠告した。
これに数正は
「戦の法則を知らない人は、そのような疑問をもたれるのでしょうね。
おおよそ、軍というのは不思議なもので、足軽の競り合いの段階で、いち早く先を取らないと、
最後に勝ちを収めることが難しいのです。
一段の備が破れてから、二段、三段の備で盛り返して勝ちを収めるという事は、
実際には殆どありえません。
それゆえに、一段の備の様子、敵に対して先を取る方策を見切った上で下知しなくては、
うかつに勝敗を決することは出来ないのです。
そういう判断をし下知を下す権限のある将官は、その軍がどれほど人が多くても、大将の下に
一人か二人ほどしかいません。そして私はそういう権限を預けられています。
私が常に先立って前線に出て、状況の見切りをし備に指令を出すのは、このような理由
からなのです。」
そんな、石川数正の合戦論のお話。
649 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/08/21(金) 22:36:56 ID:qbyvwts2
>>648
いままでそんなに数正のこと知らなかったから少し印象変わったわ
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コメント
人間七七四年 | URL | -
石川数正は寝返りの印象が強いからなぁ
( 2009年08月23日 17:49 )
人間七七四年 | URL | -
あ、これ石川数正の初記事なんだw
( 2009年08月24日 21:19 )
人間七七四年 | URL | JalddpaA
まとめ管理人さん、よかったら下記エピとも相互リンクをお願いいたしたく。(逸話は太閤殿下と秀次、柳生宗矩のものですが)
>>447-449で合戦(指揮官)論について、君臣とも相通ずるものがあったみたいです。
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-3196.html
三河武士の剽悍さは指揮官級武士の現実主義・現場主義に裏打ちされていたのかも?
( 2010年01月01日 17:43 [Edit] )
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