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水野勝成室お柵の方、「歯の神様」

2009年09月16日 00:07

428 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 20:54:53 ID:Te+Uayyy
歯の神様

この話にも出ている
ttp://iiwarui.blog90.fc2.com/blog-entry-2769.html
水野勝成のかつての主家の姫であり、勝成と結婚後
その後は、彼女の侍女のお登久が、勝成嫡男勝俊を生んでしまったけれど
それでも正室と同じ扱いをされたお柵の方

実は彼女は生涯歯の痛み
つまりは虫歯に悩まされていた。

それは結果的には彼女の命を奪う病となり
死の間際、彼女は遺言を残した。

「私は生涯この病により苦しみました、
その痛みは言葉に言い尽くせなく耐え難いものでした。
ですので、私の死後、歯の痛みで悩んでいる者が
私のお墓で祈願をすれば、その痛みを取り除いてあげましょう」

彼女は、こう言い残し亡くなったのだという。

その後、旅をしていた実誉と言うお坊さんが、
旅先の福山に滞在中、歯痛でどうしようもなくなり、土地の噂で
上の話を聞き、藁にもすがる思いで、彼女のお墓の前で祈った。
そうしたら歯の痛みが止まり、たちまち回復したという。

お坊さんはこの出来事に感動し
彼女の墓所の土を貰い受け、江戸の善長寺に持ち込み祀ったのだという。

後に、歯痛の神や歯神として、この話は各地に広まり
江戸時代、彼女は歯神「おさんの方」として信仰を集めたという。

関連
お珊地蔵・珊誉女


431 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 21:23:12 ID:/1DLcE88
いい人だなあ

432 名前:人間七七四年[sage] 投稿日:2009/09/15(火) 22:07:21 ID:ZFMPPllo
>431
ほんとだ
そんな人だから子供産まなくても正室として扱われたのかもな

433 名前:人間七七四年[] 投稿日:2009/09/15(火) 22:28:22 ID:P6u6Cy93
真の大和撫子だな
なんつーか色々な逸話見てたら今も昔も女は変わらん気がしてきた


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コメント

  1. 人間七七四年 | URL | -

    お柵の方の台詞の元ネタは
    「武江年表」らしい
    寛永十一年の辺りにそれらしい記述が書かれてる

    江戸時代の割と早い時期には
    庶民の間では、話が伝わってたみたいだね

    話が伝わる程、歯の悩みで、祈願の対象になりうる方だったのかもなあ

  2. 人間七七四年 | URL | -

    それと実誉さんが寺を訪れたのは
    明和年間らしく大分あとになってからの時代らしい


  3. 人間七七四年 | URL | -

    なお武江年表は相当後になってから編纂された書物なんで
    彼女が亡くなったとする寛永十一年の記述でも
    いつ頃から噂が出たのかはなんとも言えないかな

    江戸時代後期には既に信仰はあった
    そして、年表に記される程には
    庶民からは知られていたのは確かなようだ

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